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この木なんの木役立つ木

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はじめましての方ははじめまして。
そうでない方はご機嫌よう、いかがお過ごしでしょうか。


ふと気になったので、今回はゲーム内で採取できる木が現実ではどのように扱われるのか調べてみました。
と言っても、量が多すぎるので伝説素材はサボっております(それでも7000字を超えました…)。

なお、出典は電子辞書(に入っているニッポニカ大百科とブリタニカ国際大百科事典とその他いろいろ)です。



・メープル(maple)(採取場所:北部森林)
ムクロジ科カエデ属の木の総称で、属の学名はacer。日本では紅葉の代表とされ、「紅葉する」という意味の「もみず」が変化したモミジという別称でも親しまれる。
ゲーム内に出てくるメープルは樹液からメープルシロップが作れるので、樹液に含まれる糖分が多いサトウカエデ(A. saccharum)と思われる。材としては緻密で光沢があり美しいとされ、大型になるイタヤカエデ(日本)、サトウカエデ(北米)、セイヨウカジカエデ(欧州)は特に利用価値が高い。
ちなみに、メープルシロップはサトウカエデの樹液を煮詰めて作るのだが、40リットルの樹液から1リットルしか作れないらしく、かなり貴重なものらしい。
個人的にはカナダ国旗の印象が非常に強い。付け加えると、カナダ自治領だったときの公式歌は「Maple Leaf Forever(メープルの葉よ永遠なれ)」である。少々愛が強すぎるのでは無かろうか。


・アッシュ(ash)(採取場所:中央森林,北部森林)およびホワイトアッシュ(white ash)(採取場所:ラケティカ大森林)
アッシュ(ash)は、モクセイ科トネリコ属の木の総称で、属の学名はfraxinus。ここでは主にトネリコ(F. japonica)について取り上げる。
材としては、強く弾力がある性質からテニスのラケットや野球用のバット、農具の柄など、しなやかさと強靱さが求められる物に使用される。バットの材料として有名なアオダモ(F. sieboldiana)は、コバノトネリコとも言い、同属である。樹皮は乾燥させて解熱剤としても使われるらしい。
湿地帯を好む。

ホワイトアッシュはアメリカトネリコ(F. americana)のこと。電子辞書には載っていなかったので説明は放棄する。というか、’ash’も’white ash’も同じアメリカトネリコを指すらしいのだが…。


・エルム(elm)(採取場所:中央森林)
ニレ科ニレ属の木の総称で、属の学名はUlmus。単に’elm’といえば狭義にはヨーロッパニレ(U. pumila)のことを指すらしいが、またもや詳しい説明が辞書に無いのと、広義にはニレ属一般を指すらしいので、日本における利用を取り上げる。
日本にはハルニレ(U. davidiana var. japonica) 、アキニレ (U. parvifolia) 、オヒョウ (U. laciniata) の三種が自生する。
主に街路樹、薪炭材に利用されるほか、皮の繊維が強いので衣服に用いることもあった。
あんまり木材としての利用法が書いていなかったので、そこまで利用価値が高くないのかもしれない。


・ユー(yew)(採取場所:東部森林)
イチイ科イチイ属の木の総称で属の学名はTaxus。本来は単に’yew’といえばセイヨウイチイ(T. baccata)を指すのだが、またしても電子辞書に入っている辞書にセイヨウイチイの項が無かったのでイチイ(T. cuspidata)を取り上げる。
昔は貴族が使用する笏の材料であったことから、官位を表す「一位」という漢字があてられている種で、日陰でも生育できるが成長が極めて遅く、適度に水分を含んだ有機質が豊富な平地か緩傾斜地で育つ。
材は、辺材(外側)が白、心材(中心)が紅褐色で、相がまっすぐであり弾力があって光沢を持つ。加工が容易かつ美しいため、建材から日用品まで広く使われる。
ちなみにセイヨウイチイは弓の材料として大変有名らしい。吟遊詩人としては見逃せない木材である。
何でそんな立派な由緒ある木材で作った弓がLv20前後でしか通用しない性能なのだろうか。


・ウォルナット(walnut)(採取場所:南部森林)
クルミ科クルミ属の木の総称で、属の学名はJuglans。普段食べている部分は子葉(芽)らしく、タンパク質と脂肪分が豊富で、貴重な山の幸として利用されてきた。ちなみに、広く栽培されてお菓子などによく使われているのはカシグルミ(菓子胡桃、別名テウチグルミ)と言う種らしい。
材は堅く、狂いが少ないので家具材やピアノ材として用いられる。
大好きなピアノの材料とあっては無碍にできないが、実はナッツ類があまり好きではない。


・オーク(oak)(採取場所:南部森林)およびホワイトオーク(white oak)(採取場所:レイクランド)
ブナ科コナラ属の木の総称で、属の学名はquercus。大雑把に言えばドングリが採れる木(の一部)。
材としては、堅く丈夫でありながら弾力があり、家具や船など堅牢性が求められる物に使われてきた。また、アク抜きさえしてしまえば良質な栄養源であるドングリの供給用として、先史時代から活発に利用されてきた植物でもある。
日本でも、採取したドングリを水にさらしてアク抜きをするために、川の地形を改変して作られた施設が発見されている。…たしか。

ホワイトオークは、ブナ科コナラ属の木で、学名はQ. alba。英和辞典に学名だけ載っていて個別の日本語項目は無かった。ネットで調べてみたところ、材の色が白に近いコナラ属の木を総称して呼ぶ場合と、ホワイトオーク(Q. alba)単体を指す場合があるらしい。


・マホガニー(mahogany)(採取場所:東ラノシア)
センダン科の木で、学名はswietenia mahagoni。北米のフロリダ最南部と西インド諸島に分布するので、気候的にも採取場所は合っている気がする。
材としては、堅く、重く、狂いが少なく、そのうえ強靱で、磨くと美しい木目が現れ、つやがあり燃えにくいため、家具材や羽目板などの装飾材として理想的とされる。色は暗褐色で、乾燥すると暗色となる。
いくつか近縁種があるが、産地によって材質の差が大きく、本種に比べて品質が劣るため、本種を指して真性マホガニーと呼ぶこともあるらしい。
そんな立派な木を伐っていたとは、恥ずかしながら露ほども知らなかった。


・ローズウッド(rosewood)(採取場所:東部森林)
マメ科ツルサイカチ属(delbergia)の木を総称したり、ローズウッド(D. nigra)という種を指したりする。
日本語ではシタン(紫檀)と呼ばれるが、実はシタン(pterocarpus santalinus)とローズウッドは別の種。ややこしいことに、シタンに似ている種を総称してシタンと呼ぶ場合はローズウッドが含まれる。
つまり、シタン(種)≠ローズウッド(種)だが、シタン(総称)=ローズウッド(総称)。
ちなみにネットで追加調査をしたところ、そもそも日本語のシタンは種名ではないとする説もあるとかで、もうわかりません。
ローズウッドが何を指しているのかわからないので書きづらいが、大まかに共通する性質として、心材は磨くと美しいつやと模様が現れ、色は赤褐色~暗紫紅色でわずかに香気があり、家具材として非常に珍重される。


・スプルース(spruce)(採取場所:クルザス中央高地)
伝説素材は面倒だから調べないはずが間違って調べてしまったので、もったいないから書く。
マツ科トウヒ属の木の総称で、属の学名はPicea。おそらくドイツトウヒ(P. abies)のことを指していると思われる。
大きいものでは高さ70メートル、直径2メートルにもなる。樹形が壮大で美しいため、造園や公園木での需要が高い。
材としては、パルプの原料として使用される他、変わり種としてはクリスマスツリーとして利用されるらしい。


・シーダー(cedar)(採取場所:クルザス西部高地)
マツ科ヒマラヤスギ属の木の総称で、属の学名はcedras。ここでは、ヒマラヤスギ(cedras deodara)について説明する。
材は堅く、建材や土木材として利用されるが、樹形が美しいので材としてよりも公園樹や街路樹、造園樹として世界中で利用されているらしい。老木にならないと花を咲かせないという珍しい性質がある。
ちなみに、レバノンの国旗には近縁種のレバノンスギ(C. libani)が描かれており、その図案を見る限り確かに美しい形をしている。
ついでに言うと、花粉症で悪名高い日本のスギはクリプトメリア(cryptomeria)とよばれ、こちらもゲーム内に登場する(園芸師では採取できない)。


・ダークチェスナット(chestnut)(採取場所:高地ドラヴァニア)
ダークチェスナットと言う種は調べた限りでは存在しないので、ただのチェスナットとして扱う。
チェスナット(chestnut)はブナ科クリ属の木の総称で、属の学名はcastanea。要するに栗の木である。
様々な種が東アジアと西アジア~欧州~北米にかけて分布し、先史時代から長く利用されてきた身近な植物。私はモンブランか栗羊羹として利用したい。
材としては、耐久力が高いので鉄道の枕木や土木建築の土台として使用されるとのことだが、材木としての利用より栗の実の利用や文化史ばかりが多く記述され、材としての利用はここに書いた以上のことは書いていなかった。やはり人間、腹が減ってはなんとやらと言うことなのだろう。


・バーチ(birch)(採取場所:アバラシア山脈)
カバノキ科カバノキ属の木の総称で、属の学名はbetula。本当はヨーロッパシラカンバ(B. platyphylla)のことだと思うのだが、例によって辞書に項目が無いので、日本に分布している変種のシラカンバ(B. platyphylla var. japonica)について説明する。
若木の樹皮は赤褐色だが、成長すると白い蝋質を分泌し、非常に特徴的な真っ白い樹皮となる。日陰では生長できない陽樹であり、山火事や土砂崩れで植生が一時的に消滅した場所に良く生えている。
材としては柔らかいため保存には向かないが、その分加工しやすいので木工細工の材料として利用される。
武器を作るのには全く向いていない木材な気がするが、ゲーム内ではこれで弓とかを作っている。武器の品質は大丈夫なのか…?


・ビーチ(beech)(採取場所:ギラバニア辺境地帯)
ブナ科ブナ属の木の総称で、属の学名はfagus。ここでは、ブナ(F. crenata)を指すものとして扱う。
本種は温帯林の優占種であり、日本を含む温帯地域でブナ帯と呼ばれる森林を形成する。欧州では「森の母」と尊ばれた広大な自然林があったが、今日では牧畜や農耕や植林のためほとんどが失われてしまった。
なめらかな樹皮を持ち、古くはこれに文字を記したので、本・文書を表す’book’の語源にもなっているらしい。
材は家具材やパルプ材として使用され、近年ではフローリング用の板として需要が高いとのこと。もしかしたら、皆さんの自宅の床にも使われているかもしれない。


・ラーチ(larch)(採取場所:紅玉海)
マツ科カラマツ属の木の総称で、属の学名はlarix。クガネの近くで取れるので、日本特産のカラマツ(L. leptolepis)を指すはず。
陽樹の性質が強く、常に日光が必要で日陰では生育できない。寒さに強いため、寒冷地(特に山地)に多く自生する。
ほぼ海抜0メートルで暖かそうな紅玉海に生えているのだが…。
材は特に水に強く、建材、土木材、坑木、船など、丸太として広く利用される。また、寒さに強いことから防風・防雪樹として植樹されることもある。
ちなみに、樹脂からはテレビン油が作られるらしい。


・パイン(pine)(採取場所:ヤンサ)
マツ科マツ属の木の総称で属の名前はpinus。まかり間違ってもパイナップルの木では無い。
この属の木はいずれも陽樹で、比較的乾燥した土壌を好む。生命力が強いので、移植や剪定も容易な部類で、成長も早い。
材としては、辺材が黄白色、心材は黄褐色から赤褐色、材質は強靱で、加工性や保存性などは中程度であるが、腐朽に強いため船舶・橋・樽・楽器・彫刻などに使用される。また、種によっては松脂をとり、テレビン油・タール等に加工する。
樹皮や種子も利用価値があり、洋の東西を問わず利用され続けてきた。


・パーシモン(persimmon)(採取場所:ギラバニア辺境地帯)
カキノキ科カキノキ属の木の総称で、属の学名はdiospyros。カキノキ属は何十もの種を持つが、良質な材木として利用されるものがほとんどで、果実を食用にする種は数種類しか無いらしい。ここではカキ(D. kaki)について記述する。
果実は甘柿も渋柿もともに加工して食品として使用されるほか、果実を搾った汁を発酵させた柿渋は補強材として漆器や紙や漁網に使用された。
材は心材が黒い物を黒柿材とよんで、家具に珍重される。
ちなみに、火葬用の燃料に使われたことから縁起が悪いとされ、いろり火には使用されないらしい。


・ゼルコバ(zelkova)(採取場所:ギラバニア湖畔地帯)
ニレ科ケヤキ属の木の総称で、属の学名は名前そのままにzelkova。ここではケヤキ(Z. serrata)について説明する。
ホウキを逆さまにしたような見た目が特徴的で、ケヤキという和名も「けやけき木(よく目立つ木)」が元となっているといわれる。
並木としてよく利用される他、材は堅く美しい木理を持つため、建築材や家具材として使用される。


・ミラクルアップル(apple)(採取場所:イル・メグ)
ミラクルアップルという種は存在しなさそうなので、ここではただのアップル(リンゴ)として扱う。
バラ科リンゴ属の木の総称で、属の種名はmalus。果実は食用として広く利用され、1000を越える品種がある。古くは、欧州ではセイヨウリンゴ、日本ではワリンゴという種が栽培されていたが、どちらも西アジアに自生していた種から進化したもので、中世にセイヨウリンゴが日本に持ち込まれたことで再び出会うこととなったとか。
そして、果実としての利用が多すぎて辞書にもwikipediaにも材木としての利用が一切載っていない。西洋だと果実と言えばリンゴと言われるほどの扱いを受けているくらいだから、気持ちはわからないでも無いが…。


・サンドチーク(teak)(採取場所:アム・アレーン)
サンドチークという種はなさそうだったので、ただのチーク(teak)として扱う。
クマツヅラ科の木で、学名はTectona grandis。現実には、アジアの熱帯雨林に分布する。成長が非常に遅く、成樹になるまで100年ほどかかるらしい。
材は、辺材は白色、心材は切り出した直後は黄色でのち暗褐色になる。辺材は弱いが、心材は非常に堅強で、一度乾燥させれば反りや割れがまず起こらず、伸縮もしない。耐久力に富み耐火性も高いうえに加工がしやすく、ラワンと並び立つ東南アジア産の有用材である。その特性から家具材・建材・彫刻用材などに広く使用され、フナクイムシやシロアリの被害を受けにくいという特性もあり、わけても船舶用材としては最良のものとされる。
これこそ伝説素材にしても良いではないか。


・リグナムバイタ(lignum vitae)(採取場所:レイクランド)
ハマビシ科のGuaiacum officinaleとG. sanctumと言う木の木材を指す言葉で、植物そのものの名前はグアイアック、和名はユソウボク(癒瘡木)。一応、植物を指してリグナムバイタと呼ぶ場合もあるらしいが、ゲーム内で伐採するときは「グアイアック」を伐採して「リグナムバイタ」を得ていると言うのが正しい。
木材から採れる樹脂は多くの薬効があると信じられていたため、ラテン語で「生命の木」を意味するlignum vitaeと言う名前がついた(和名のユソウボクも傷を癒す木と言う意味)。


――――――余計な一言↓↓↓↓↓↓―――――――――

一言言わせていただくならば、lignum vitaeは古典ラテン語で「リグヌム ウィタエ」であって、決して「ヴィタ」とは読まない。


え?英語や教会式ラテン語なら「ヴィタ」だって?


悠遠なる歴史と叡智を宿すラテン語という言語を表すのならば、その文字と読みはやはり重厚なる歴史を持つ古典式でなければならないのです。
特に英語などと言う中世になってなお語彙が定まらず、今の形になってようやく500年程度の言語の読み方をするなどと言うのは、幾星霜の月日を重ね馥郁たる香りを放つラテン語に帯する冒涜である…と言ったらさすがに過言だとは思うけど、なんとなく認めたくない。

ともかくも、vを「ヴ」なんて読むのは、まだまだぽっと出の青二才言語である英語だけなのです(現代日本語だって明治維新後の標準語意識で定まったと考えれば150才くらいだけど)。


――――――余計な一言↑↑↑↑↑↑―――――――――


私の鬱陶しいこだわりはさておき、材としての用途は辞書には載っていなかったが、ネットで調べたところかなり特徴的だったので書いておく。
辺材は黄色がかった灰白色で、心材は暗褐色。樹脂分が豊富で、油状の感触がある。
流通する木材の中で最も重く堅いとされ、強靱で、腐食にも強く、シロアリやフナクイムシの害も受けず耐久性が極めて高い。
乾燥が非常に遅いため正確な管理が必要だが、完全に乾燥させると金属加工用の器具を持ってしても加工が難しく、手作業ではまず加工不可能とされるほどの強度になる。
樹脂分が多く接触面が滑らかで、かつ耐久性が高いため、特に船舶のスクリューシャフトの軸受けや滑車など摩耗が激しい部品に極めて有用で、他の原料では代替不可能とされた。

なんでそんな伝説級の木材がレイクランドで普通に採れるのだろうか。
いやそれよりも、手作業では加工不可とさえ言われるこの木材を、明らかに木工用である鋸や鑿で光の戦士は平然と削ったり切ったり曲げたりしている。膂力ではもはやどうにもならない域のはずなのに一体どうやっているのか。ついでに、これで作った弓やら釣り竿なんて引けないししならないような気がするのだが、本当に使い物になるのか。

まさか超える力か?
あれは材の性質をも超えるのか?
ハイデリンの加護は工業的な部分にも適用されてしまうのか?



それでは今回はこの辺で。いつか気が向いたら伝説素材もやります。
またいつか、ゲーム内でお会いしましょう。
Comments (2)

Acid Amino

Yojimbo [Meteor]

途中から長くて読み飛ばしましたw
少し賢さが上がった気がします(*´꒳`*)

Carante Warloo

Yojimbo [Meteor]

あみのさん

長いですものね…
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