Character

Character

  • 0

❖もうひとつの未来— 想いよ届け

Public
❖ 想いよ届け

テンパードの治療法は、ついに形になった。

だが、それが本当に効果を持つのかどうかは、実際に試してみなければわからない。


アリゼーが選んだのは、友であるガ・ブ。

まだ症状が軽い彼なら、初めての実践にふさわしいと。

彼女の眼差しには、揺るぎない決意が宿っていた。

リムサで再会したアルフィノとヤ・シュトラも、その取り組みに加わった。

幾重にも議論を重ね、術式を刻み、魔力を注ぎ込む。

その姿は、かつて絶望しかなかった「テンパード化」という現象に、

確かな希望を灯していくように見えた。


そして、祈るような静寂の中で――

ガ・ブの小さな声が、確かに響いた。

忘れかけていた家族のこと、仲間のこと、アリゼーのこと。

それは、彼の心が戻った証だった。

涙をにじませながら抱きしめるアリゼー。

「偉かったね」

その言葉に応えるように、ガ・ブは笑顔で彼女を讃えた。



もちろん、この治療法は万能ではない。

必要な魔力の多さ、肉体まで変異が及んだ場合には救えないという限界。

だが、それでも――「救えない」と切り捨てるしかなかったこれまでとは違う。


確かに、一歩を踏み出したのだ。


次の課題は、この術を広めること。

そして、治療を担うポークシーを原初世界でも作れるようにすること。

その名があがったのは……「本物のマトーヤ」。

アリゼーは、ガ・ブを黒渦団に預けると、また新たな道を歩き出す。

「うん! アリーゼ ありがとーう!」――小さな声が、確かに彼女の背に届いていた。

Comments (0)
Post a Comment

Community Wall

Recent Activity

Filter which items are to be displayed below.
* Notifications for standings updates are shared across all Worlds.
* Notifications for PvP team formations are shared for all languages.
* Notifications for free company formations are shared for all languages.

Sort by
Data Center / Home World
Primary language
Displaying