目の前では冒険者によるイベントが進行中。
グリダニアのベンチに座った俺とフレンドは、
一番後ろの席から眺めている。
「こうやって話をするのは初めてですね」
「ですねー。」
いったい何を話をしただろうか・・。
普通に会話をする事が初めてで、記憶が曖昧だ。
ただ、自然に会話が弾んだことだけはハッキリと覚えている。
そんな中、
ふと彼女の腰を見ると片手剣が装備されている。
(そうか、彼女はナイトか。)
最近ナイトを始めたばかりの俺には、その腰に装備した片手剣と
彼女の雰囲気は、とても大きな存在に見えた。
(俺も安心感を周りに与えるようなナイトにならなくては)
「ん?どうしたんです?」
「あっ、いや・・ジョブはナイトなんだなぁと思いましてw」
「そですよー。ナイトです」
「今俺もナイト修行中で、頑張らなければと考えてたんです」
「ゆきたさんは黒魔道士もなれますよね?(ニヤニヤ) 自分も黒魔道士になってみたいんです」
「俺に教えられることがあれば、いつでもお手伝いしますよ。代わりにナイトの指導よろしくです。」
今さっき存在感があると思ったナイトから、黒魔道士の事を言われて嬉しかった。
だから余計に自分に出来ることがあれば手伝いたいと心から思った・・・。
テコテコテコ・・・
(ん?)
彼女の目の前に銀髪のララが歩いてきた・・・。
なんとも言えない大人びた雰囲気をもったララ。
(この子は知り合いかな?)
「このララは自分のフレンドなんです」
「そうなんですね。目の前に居るから誰だろうなぁと思いましたw」
とても二人は仲が良さそうだ。
別に騒いでいるというわけではないが、なぜだろうか。そう感じ取れた。
俺は舞台上の賑やかなイベントに目を戻し、
このエオルゼアのもう一つの世界観に浸っていた。
それから数ヶ月後・・・・