ゼロムス騒ぎが落ち着いて、夏休みまでもうちょっとっぽいです。
バルデシオン委員会からお呼びがかかったので、張り切って呼び出されます。
とは言えクルルさんもまだ要件の詳細を知らされておらず、なんでも、エレンヴィルが誰かを紹介したがっているのだとか。
紹介したい人とは、近頃エオルゼアでは「西方新大陸」と話題のトラル大陸から来たお方。名をウクラマトという、トライヨラ連王国の王女様だそうです。
王女と言うと本来多少は構えるべきところなのでしょうけれど、これまで散々国家元首級の人たちと懇意にしてきましたし、ご本人が随分気さくなたちなので、あまり気おくれする雰囲気でもありませんね。
ウクラマトが冒険者と会いたがっていたのは、自分と共にトラル大陸に来てもらうため。
トラル大陸全土を統治する国であるトライヨラ連王国は、次代の国王を選定するための「継承の儀」を控えているのだそう。
王位を望む王女ウクラマトは、難題を課される儀式の協力者として、エオルゼアで評判の高い冒険者へと白羽の矢を立てたのでした。
儀式の協力者としていきなり「エオルゼアで一番強い奴」を所望するのも、なかなか大胆ですね。
しかも、話のスケールの大きさもお構いなしで、有無を言わさず「アタシと来てくれ!」の強引加減。
この子、ニチアサ枠で新番組が始まる度に毎回新しい変身アイテムを買ってもらってたタイプの子でしょうか。
ちょっと落ち着いてもらって確かめた限りでは、現在トライヨラを治めている連王は双頭のマムージャ族。エオルゼア的にも「トライヨラ=マムージャの国」といった認識です。
しかしロスガル族のウクラマトは、どういった経緯か連王に育てられ、種族違いの父のことを実の家族と思って慕っているそう。
そういうエピソードもよろしいのですけれど、あなた個人の話ではなく、国の体制的な観点で話してもらったほうがこの場合はスムーズな気がするのですが。
何故王家が種族に構わず子を迎えているのかとかいう話はそっちのけで、冒険者的には興味があろうと、「黄金郷」や「トラル大陸最強の幻獣」の存在をちらつかせてくるウクラマト。
消え際のエメトセルクが口走っていた単語が気になりはしますが。クルルさんもまた、ガラフ宛ての古い手紙で読んだ地名の登場に思うところがある様子。
どう見ても決して悪い子ではないけれど、かなりのビッグスターと思しきウクラマト、序盤の掴みは上々。
ここで手を緩めることなく、互いを知るためだと言って、続けざまに狩りのお誘いでたたみかけてきます。
彼女の押しの強さの前では断る選択肢は無いも同然ですし、まあ、互いの実力や人柄を確かめつつ親睦を深めることに異論はありません。
ハーム島で異常に活発化している魔物の討伐という仕事も兼ねて、一行は狩りに赴きます。
島を探索してみたところ、謎の巨大なコリブリが周囲の魔物を攻撃してまわっており、それが原因で島の生き物全体がピリピリしているよう。
こないだエーテル汲みに来たのが悪かったりしたのでしょうか。
一応仕事を兼ねているという前提で、実際目の前で研究者が襲われていたりと人が困っている以上、せめて実害を被っている人の目の届くところではレクリエーションとしての狩りを後回し気味に考えてほしいものですが、ウクラマトはいまひとつそういう意識が薄いっぽいですね。
大きな獲物に興奮してみたり、予想よりも大きかった魔物相手に虚勢を張ってみたり、オウム返しにいちいち過敏に反応してみたり。そういうあたりが彼女の、人としての伸びしろであるようです。
同行していたグ・ラハはおじいちゃん心でもくすぐられたのか、ウクラマトの未熟な所を見抜きつついなす側に回っています。
やっぱりウクラマトって、毎年お年玉の総額がすごいことになってるタイプの一族の末っ子ですね、多分。
とかなんとかホンワカしてたら、倒していたと思っていたでっかいコリブリが再起。
危ないところかと思われましたが、そこに駆けつけたのは絵筆を使った魔法を体得していたクルルさん。
戦いの技量に乏しく、これまでの『暁』の活動ではもっぱらサポートに徹するしかなかった彼女は、その悔しさをバネにしてこつこつ修行を積んできたのだそう。
そんな彼女は今回、身に着けたピクトマンサーの魔法を武器に、ガラフ宛ての手紙に記された黄金郷の謎を追うべく、継承の儀に参加したいとのこと。
ということで、一同ウクラマトと共にトラル大陸へ渡るのはこのまま確定になりそうな雰囲気。
さらに親睦を深めるために、狩った獲物の肉を皆で分け合いましょう。
そこはかとなく胡散臭い野鳥の肉を持ち込まれても快く調理してくれるラストスタンド、ありがとう。
テルティウム駅でゼロとユルスが食べてた肉まんからこっち、いちいち食べ物がめちゃくちゃ美味しそう。
齧ったところがうっすらレアなのとか、わざわざ何のために描写してるんでしょう? 飯テロ?
でもこれ野生の鳥の肉ですよね。
ちなみに、ゼロが好んでいた激辛料理はラザハンで流行し、海を越えてシャーレアンにも伝わっているようです。
彼女が居た証がこの世界に残っているのは嬉しいことですね。残った証がよりによって過剰な辛味ってのも何ですけど。
それはそうと、やたら親しげなウクラマトとエレンヴィルは幼い頃からの知り合い、要するに幼馴染だそうです。つまりエレンヴィルもトラル大陸の生まれ。
彼らの故郷トラル大陸には多くの種族が暮らしており、大昔から種族間での争いが絶えませんでした。
そんな土地で80ほど年前、とある双頭のマムージャ族・グルージャジャが全ての種族の統一を成し遂げて、トライヨラ連王国を建国。彼はそのまま今日まで連王として玉座にあります。
ところが、マムージャ族の平均寿命は知りませんが、最強の連王と言われた彼も今では立派なおじいちゃん。だからこそ後継者を決める継承の儀が行われることになりました。
王位継承権を持つのはウクラマトも含めて4人。野心的なマニフェストを掲げる候補者も居る中でウクラマトは、連王が布いた平和を乱さないことを目的に、自身が王位を手に入れることを望んでいます。
意外と、自分こそが王になりたいから頑張る、というモチベーションではないようですね。領土拡大を目論む競合相手を王にしないことが第一目標っぽい語り草です。
それでとりあえず「強い味方」を確保して相手を打ち負かそうとは、これまた加減の無いことで。どう考えてもこのまま彼女が王になってしまったら、それはそれで大問題です。
平和なトライヨラは、海外進出さえしなければ維持できるものではないと思いますよ。
エオルゼア侵攻の芽を摘むという意味で儀式に参加するのは構いませんが、その結果ウクラマトを王に据えてしまったら、下手をすればそのままトライヨラが崩壊して、結局海のこちら側に累が及んだりしませんか?
本気でウクラマトを王位に押し上げるのならば、彼女を君主たるべき人格者に矯正するところまでが義務として付随するのでは。
べつに、君主だからといって、必ずしも自らがどでかいスキルツリーを持つ必要は無いと思います。
自身の能力が乏しくとも、スキルツリーがどでかい人たちに気持ちよく力を貸してもらうことさえできれば事は足ります。究極の甘え上手であるならば、それだけで十分君主の器たり得るでしょう。
仮に本当に王になるのであればウクラマトは、甘え上手頼み上手の方向性に活路を見出すべきです。言いようは悪いけれどお世辞にも賢くは見えませんし、深謀遠慮を抜きにして全てを力でねじ伏せられる程には強くもないようですから。
しかし、「甘えること」と「我慢を強いること」は違います。「甘え上手」と「何となく怒られにくい性質」も違います。
エレンヴィルという大人びた気質の幼馴染におんぶに抱っこであったり、自分の用事をまくしたてて相手を巻き込んで「しょうがないなあ」という顔をさせたり、自分から持ちかけたレクリエーションで狩った獲物の肉を一番ガツガツ食べて真っ先に持ち帰りを申し出たり、そういうところは、人の助けを借り続ける仕事には適さないと思います。
まだまだ短い付き合いではありますが、ウクラマトはここまで、他人の益を考えるということをしていませんね。
他人を巻き込む時は徹底的に、自分も相伴に預かるのが前提で、しかも相伴部分を楽しむことに重きがあります。人助けやギルドシップの仕事よりも狩りが優先だったり。狩りとその後の食事を提案した、いわばホストの立場でありながら、最初から自分の皿に一番多く取ってたり。他の人がまだ手を付けていない肉は「残り」で、ならば自分が持ち帰って良いものだと判断したり。
わざわざ「食べ終わった後の骨」のモデルを作ってあって、ウクラマトの皿にはそれが沢山転がっているのに、彼女が「肉が残っている」と言い出したシーンまでに他の全員の皿にはまだ「食べ終わっていない肉」だけ残ってた気がするんですよね。
周りの人は笑ってましたし、肉は好きに食べてもらって良いんですけど、何と言うかこう……許してもらえるからってそんな調子でいちゃダメでしょう。
自分が満足できる世界なら皆も満足に違いないとでも思っているのか、本質的な歩み寄りをしない性格であるようです。
結構際どいラインであっても許しをもぎ取ってしまう可愛げは、彼女の天稟に違いありませんが。
ウクラマトって本当に末っ子気質なのでしょうね。
例えるならば、幼少期に家族がよく3個パックのプリンを買ってくれたとして、いつも「全部ウクラマトが食べていいよ」と言ってもらうのに慣れきって、いつの間にか「一緒に食べよう」と持ちかけることをしなくなった子供のような。
成長して自分のお小遣いでプリンを買うことになっても彼女は、自分用にひとつだけ、とかではなくて相変わらず3個パックを買うのでしょうね。それで一応家族に「冷蔵庫にプリンあるから食べていいぞ」とは言うのだけれど、誰も食べないから、何となく全部自分で食べてしまう。3つのプリンは結局は3つとも彼女のもの。3個入りを買った理由の本質は分け合うためではなく、それが普通だと認識する環境に置かれて育ってきたがための惰性に過ぎません。
家族がウクラマトの買ってきたプリンに手を付けないのは多分、実はプリンよりおはぎのほうが好きだからとかなんでしょうけど、彼女はそれを知る由もない。知る由もないままで十分な人生を生きてきたから、世の中には洋菓子より和菓子が好きな人がいることとか、そもそも甘いものが苦手な人がいることとか、乳や卵のアレルギーでプリンを食べちゃいけない人がいることとかを、知らねばならないという発想がない。
お友達グループ程度の規模ならば彼女が中心になって何ら問題ないのですが、これが部活動のキャプテンとか学級委員長とかになると大問題でしょう。
おそらく自覚がないままに人を泣かせます。泣けない人は病みます。彼女のフォロワーになりきれない人の心に全ての皺寄せが来ます。
こうして考えていくと、末っ子界の中でもとりわけ、男社会の紅一点でもあるのだろうという気もしてきます。受動喫煙程度に知っている情報では実際、彼女のほかのきょうだいは皆男性らしいですし。幼馴染はエレンヴィルだし。親と認知しているのは父であるグルージャジャだし。
より厳密に言うならば、集団の中に女性が馴染んでいる状態に慣れていない男性から成る環境で育てられた女性なのでしょう。
生物学的差異のせいで必要とされる以上の男女の区別を取り扱いあぐねる男性って、男性社会では多いんじゃないでしょうか。男性は女性の持っている荷物を何でもかんでも肩代わりするものだと思っているとか、女性ならピンクが好きだろうと思い込んでるとか。
女性だって持てる荷物は普通に持てるし、青やら赤やら緑やらが好きな人もいるということを実感していないから、妙な気の遣いかたをして、変に女性を可愛がってしまう。ウクラマトはおそらくその要領で甘やかされて、甘やかす側も甘やかしたつもりがなくて、誰もが無自覚なままに蝶よ花よ……という状況だと思われます。
意識的な蝶よ花よは過干渉ですが、無意識にやるそれは消極的ネグレクトにも近くて、精神の成熟を促さないのかも。
ともかく、ウクラマトのまわりには女性が居る気配がないなと感じます。
近くに同じくらいの女の子がいたならば、彼女は今ほど、世界は自分に優しいものだと信じ気味な性質に育っていないと思います。
べつに、似た年頃の子供であれば女の子でなくても構わないのでしょうけれど。とはいえ同年代の男の子が彼女を甘やかさない言動を取ったときに大人が「女の子に何てことするんだ」といった類の口を挟んでしまったら、やっぱり過剰な甘やかしが阻止される機会は失われます。幼馴染のエレンヴィルもそういう要領でやれやれ系甘やかし派になっていったのではないでしょうか。
悪いことにウクラマトは一応王女様ですから、身分の点でも、年の近い甘やかされ競合他者が居なかったものと思われます。
ついでに言うなら母親の影も見えませんね。
ウクラマトのきょうだい事情は詳しくは知りません。ミコッテとマムージャの兄がいるらしいのですが、マムージャの兄がグルージャジャの実子であるのかまでは把握していません。
とはいえ、ウクラマトの上に既に種族違いの兄が居るということは、少なくとも彼を迎えた時点で国王のつがいとしての王妃はいなかったのでしょう。
いたのだとすれば彼女は、何らかの理由で自ら子を産む事を諦め、血の繋がらない子供を受け入れる覚悟を決めたことになります。
覚悟の上で他種族の子供を受け入れられるような心の強い女性が、ウクラマトが良くない方向に甘やかされて育っていく過程をみすみす看過するとは思えません。わざわざ王女に迎えられた以上、彼女はひょっとしたら王になるかもしれないのです。仮にも王妃として、それなりの我慢の上に迎えた子があんな調子に育っていくのを、見逃せるものでしょうか。
あるいは、グルージャジャの意向に反対しきれずに継子を取ることになったのなら、その人はきっとウクラマトのことを思って養育に参加することはないでしょう。ならば、ウクラマトの母親としては居ないも同然です。
面倒見てくれる母親が居ない場合、王女ともなれば乳母とか居るんでしょうか。居たとして、養育者のプロとしての乳母というよりは、無償の優しさという意味での母性を見込まれ取り立てられたタイプの人ではないかと推測されます。
ここまできたら幻覚を見尽くしてやりますけど、多分その人は何らかの理由で幼いうちに我が子と別れたとか、子供が独り立ちして久しいとか、自分のもとで元気にすくすく育つ子供への思い入れが強いのだと思います。のびのび育つウクラマトが可愛くて可愛くて仕方がないのでしょう。しっかりしてください。甘やかすことなんて赤の他人にもできるんですよ。育てる者が誰より子供の味方でなくてはならないのは、叱られたとしても見捨てられたわけじゃないという安心を子供に保証しながら叱る必要があるからですよ。
どうせ兄の誰かが国を継ぐだろうからまさかウクラマトが王候補に食い込むことはあるまいと高でも括っていたのか。だとしたら今頃本国で大慌てでしょうね乳母さん。それとも、躾を始めるべき年頃にさしかかる前にお亡くなりになっている?
とにもかくにもウクラマトは、言動のあちこちに、男社会の中で珍しい末の女の子として可愛がられ、一方で本人は自分も男社会の一員として対等に育ったつもりでいる子らしい、強い自己肯定感に基づく自己中心性が垣間見えます。
1から100まで私の勝手な推測なのですが、うちの3から5くらいは当たっているのではないでしょうか。
全て狙って書いているのだとしたら人物描写の解像度の高さに驚きます。
万が一これが意図した描写でなくてライターさんの価値観の表れだったりしたら、もっと驚きますけど。
で、何の話でしたっけ。
ウクラマトは、決して今のまま王座に押し上げて良い精神成熟度ではないって話です。改善すべき課題が山盛りな王候補として描写されているらしい、という話です。
ウクラマトが嫌いなわけではないと敢えて言っておきますが、少なくとも今のこの人が王になること、この人が王になって良いと考える人だと見做されることは絶対に嫌です。
新大陸へ行くことに関しては全く構いませんでしたが、彼女を王にする手伝いだとなると話が変わってきます。観光気分で乗り込んでいって無責任に剣をぶん回すわけにはいきません。
グ・ラハはわりと、教育者適性アリだと思います。水晶おじいちゃんとして積んだ経験は、甘やかされることに無意識に慣れきっているうえ何だかんだで甘えの許容を周囲に強いてしまう節があるウクラマトとの間に余計な軋轢を生むことなく、かつ必要な変化を促がせる可能性を秘めているのではないでしょうか。
柔よく剛を制す的な教育はおそらくクルルさんも適性があるのですが、今回彼女は他人のサポートに回る余地などなさそう。
というか、黄金郷が気になるとか自分の力でガラフの足跡を追ってみたいとかいうのはよろしいのですが、その行程が他国の王の選定を左右するものだという認識あります?
それとも、ウクラマトが流れで国王になっちゃっても大丈夫だと本気で思っている? 過激な対立候補の勢力があるような国の王座に彼女が就いて、なんとかなると思っている? 反乱分子は道中残らず轢き潰せばいいとでも思っている?
あなた、料理の辛さなんか心配してる場合じゃないんですよ。下手したらトライヨラの未来があなたの双肩にかかってるんですよ。しっかりしてくださいおじいちゃん。
彼女が王の器であるかはわからないけれど、ウクラマトなりに真剣ではあることは踏まえてよくよく考えてくれ、と言うエレンヴィル。
どう考えても王の器じゃないから、それをどうにかして形にするまでの道のりが頭の痛いところなんです。
一応ギルドシップの仕事の体裁で仮に出かけたのに、肉食べたいあまりに報告を後回しにさせちゃうとか、やっぱりダメですよ。それを許しちゃうエレンヴィルもダメですよ。良識人面しないでください。
ウクラマトの懐柔力恐るべし。
単純ではない話ゆえ即断即決はしかねるので、グ・ラハの勧めで、トラル大陸についての情報を求めてヌーメノン大書院へ、
見つけた情報について話し合っていると、別件の調べ物をしていたアリゼーとアルフィノとばったり遭遇。
冒険者たちの近況を聞いたアリゼーは、すっかり同行するつもりのようです。
頼む、こうなったらもう理由はなんでも良いから一緒に来てくれ。我の強いエオルゼア勢で徒党を組まないと、いつのまにかウクラマトの領域に飲み込まれてしまいそうです。
国家の問題に関わるのはごめんだ、とまでは言いませんが、うっかり国の行く末を決めかねないのに、冒険気分でついて行くのはたいへんよろしくない気がします。
話の都合上、行かないという選択肢は無いのですけれど。仲間に背中を押されてしまうのは仕方ないのですけれど。
トラル大陸行きは夏休みだと思っていましたが、これはかなり気合を入れてナニー役に努める必要があるような予感。
まあ、冒険者なんてほとんど何でも屋みたいなもんですからね。
グ・ラハがついてこないってマジですか??????????
主戦力いなくなっちゃった。
こうなったら、心身ともにキッズだった頃から叩き上げで頼もしくなったアルフィノ・アリゼーが頼みの綱です。
積極的にネタバレを踏みに行くことはないものの、配慮が施された範囲の感想をちらちら見ている限りで、黄金のストーリーがかなり賛否の分かれるものだという事実は知っています。
もしも現状の雰囲気が維持されたままでストーリーが進んでいくのだとしたら、否の声をあげたくなる気落ちの根源は「今気になってるのはそこじゃない」って感覚なのではないでしょうか、と予想したりしなかったり。
読んでいる人間の視点ではほかにもっと考慮されるべき問題があるのに、それを看過してキャラクターたちが動いていくから、読み手のなかにわだかまる問題は少しも解決されない。だから読み進めていく意味や、何かを得た達成感が見つかりにくい。
読み手の感情と違った動線で動いていくキャラクターたちに裏切られたような心地になることもあって、それがこれまで愛着を抱いてきたキャラクターであればあるほど、好感情が反転してしまいかねない。あるいはそれが、登場して間もないキャラクターを中心とするために作られた流れであれば、ヘイトはどうしても新参者に向きます。
こっちはウクラマトが王様になって大丈夫かを心配してるのに、新しい冒険ワクワク! とか言ってる場合じゃないんですよ。正直言って今のところ、一切ワクワクしてません。する気分になれません。一国の未来がかかってるんだからしっかりしてくれグ・ラハ、と、どれほど思ったことでしょう。
ほったらかしにされたままの問題は放置されればされるほど読み手にとって深刻になっていくにも関わらず、最終的に解決されることがなければ、「この話を書いた人間はこの明らかな問題点に気付かないのか?」と価値観を疑いたくもなります。
そんな思いが高まっていけば最終的に「こんなものを書く奴なんてけしからん」と感じることも、さもありなん。
私にこんなことを言う権利はないのかもしれませんが、このウクラマトを、主人公の仲間として愛してもらえるキャラだと本気で思って売り出しているのだとしたら、さすがにちょっと。「もしかして書いてる人もウクラマトタイプ?」が悪口として成立し得ると理解した上で口に出したくなります。
もしも、もしもこのウクラマトの人格問題が今後一切まともに取り扱われることがなかったならば、の話ですけれど。
似たような要領であまり好きでなかったゴルベーザのことも最終的に好きになれたから、きっと大丈夫だと信じたい。
突き詰めればどこに焦点を定めるかによって見え方が変わるストーリーなのだと思います。これに限らず何であっても。
もしもゲームのストーリーとして粗いところがあるとすれば、意図した焦点に読者の意識を持っていくための動線作りが弱いってことなのでしょう。
描かれたものそれぞれが絶対的に粗悪なことなどは滅多になく、それらを楽しく読ませるべく人の心を転がす技量のほうに巧拙があるだけです。
個人的にはウクラマトが王になること如何が相変わらず心配ですけれど、これはきっと、まだ見ぬ世界への冒険に心を躍らせるための物語です。ワクワクしても良いのだと、グ・ラハに背中を押してもらいましたし。
あんまり気負わずに、出されたものを楽しんでいこう。と心づもりを整えたところで、今回はここまで。