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魔法の形、想いの形

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⁂諸注意⁂
前作:そして少女は月へと祈る
を先に読んでいるとより楽しめると思います。

かなり長いです。適度に休憩を挟みつつお楽しみください。



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本に書かれた無数の魔紋。



そこに魔力を込める。
複雑に絡み合った紋様が光を放ち、魔力が具現化する。


ポンという音と共に、カーバンクルが召喚される。

どこか抜けていて、それでいて憎めない。
そんな顔つきのカーバンクル。


1度召喚すると保持している魔力が無くなるまで存在し続ける。

魔力を注ぎ続ける必要も無いので、暇があるときは必ず召喚するようにしている。


単体で戦闘をこなすことも出来るので、不測の事態への備えになる。


勿論理由はそれだけではなく、思い入れも強いからであった。

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彼女は魔法が使えなかった。


魔力が無かった訳ではなく、むしろ秘めている量は遥かに膨大だった。


しかし、その魔力に形を与えることが出来なかった。


身体の内にある魔力の塊。
魔法はそれを何らかの形に具現化するもの。

燃え盛る炎を発現させたり、癒しの力を発揮させるなど、使い手によって様々である。


そしてそれは媒体でもあった。
体内にある魔力を通じて神や精霊と交信することが出来る。



遥か昔は、魔力の操作に長けた司祭が代表として啓示を受け、それを集落に伝えていた。

しかし、それは次第に歪んでいった。


欲に支配された愚かな司祭が、啓示を歪めて伝えたのだ。
歪められし啓示は皆の心すら歪ませていった。


1度は滅びの間際まで進んでしまった。
しかし、あることを切っ掛けに滅びの運命を免れることが出来た。


全ての人々に啓示が与えられたのだ。


それぞれが自らの意思で啓示を受ける。

それにより、歪められし心は正しき道へと導かれていった。


この出来事が起こったのは、月が大きく輝いていた夜のことであった。

人々は母なる月が我々を救ってくれたのだと感じた。

そして、罰も与えられたのだと。

事実、自分の聴いた神託を他人に話すことが出来なくなってしまった。
同じ言語で、同じ言葉で話しているにも関わらず、聴いても何故か理解が出来ないのだ。


そして月食の間に起こる昏睡。


月へと祈りを捧げる時間と解釈しているが、部族の生き残りという点では致命的であった。


それを補うかのように、ydaも同時期に現れた。


ydaとして生まれたものは、啓示を聴くことが出来ない。




しかし、ydaは必ず特定の人物から啓示を伝え聞くことが出来た。


その相手とは啓示を共有し、共に歩んでいく。

啓示を他者に伝えることが出来る者をcepa【キーパ】と呼んだ。


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彼女には幼い頃から身寄りがいなかった。


それ故に彼女にとってのcepaは、よき姉でありそして掛け替えの無い友でもあった。

名前をniipa【ニパ】といった。

快活で活発。

二人は常に一緒に過ごし、年齢も近かったことから集落では姉妹と認識しているものも居たかもしれない。


それほどに仲がよかった。


ある時、集落にキャラバンがやって来た。
子供達だけでなく大人でさえも物珍しそうにキャラバンを眺めている。


外部との関わりが無かった訳ではないが、それも最近になってのこと。


ましてや、各地を巡って様々な物品を持ってきてくれるキャラバンは貴重な存在であった。

そんなキャラバンから1冊の本を貰った。


それは、魔道書といわれる物だった。

ここに書き記す魔紋という模様を利用して魔力を制御するらしい。そしてそこで制御した魔力を魔法として発現させることも出来る。

遠く離れた地、リムサ・ロミンサにて体系化されているらしい。

この本を手にしたときのniipaの顔は忘れられない。


彼女は魔法の天才だった。
コントロールが抜群に上手く、普段から色々と生み出していた。


小さな火の玉をつくって破裂させる爆竹もどきなど、主にイタズラに使われていた。


それでよく怒られていたが、可愛がられてもいた。
どこか憎めない存在とでもいうのだろうか。



そんな彼女が、こんな目新しく面白そうなものを活用しないことは無いだろう。



それからというものの、彼女の実験によく付き合わされた。


書かれた魔紋の組み合わせによって発現される魔法は無限にあった。


次第にniipaは巴術に魅了されていった。


横でniipaのやり方をずっと見ていた彼女も、気が付かないうちにやり方を覚えてしまった。

一度貸してもらってやってみたことがあった。しかし、どんなにやっても上手くいくことは無かった。



やっていくうちにどんどん高度な魔紋も扱えるようになっていくniipa。


リムサ・ロミンサに行きたい。


そう思うのも必然であった。



月の綺麗な夜、集落から少し離れた小高い丘で夜空を見ていた時だった。
そこでniipaにそう告げられても驚きはしなかった。しかし、続く言葉には動揺した。


「あなたも、一緒に行くのよ?」

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実のところ、彼女は生まれつきのydaではなかった。

この部族に拾われて、ydaとしての使命を帯びるようになった彼女。

使命を果たすことは恩返しにもなる。
そんな思いから、生きてきた。

むしろ、それしか無かった。


niipaが啓示を共有してくれるようになるまでは。



あの一件があってから、彼女のことを偉大なydaとして周囲は尊敬している。

しかし、当初はどこの出身かもわからない者を受け入れることに拒否反応を示すものも多かった。


しかし、魔法が使えないこと、そしてなにより啓示を共有できるcepaがいたこと。


それにより、ydaとして使命を果たす代わりに、住むことを許された。

そのcepaこそがniipaだった。


本当に聴いた啓示を伝えられているのか確認する方法はない。

しかし、あの時守ってくれた姿を彼女は忘れることはないだろう。


それから、とても楽しい日々だった。



ydaの後輩の教育も進んでいるし、世代交代の準備も順調だ。

しかし、ここまで育ててくれた部族を置いて、旅に出る気にはなれなかった。

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「自由に生きてもいいんだよ?」


そう啓示も出たから、と笑うniipa。


「そろそろ新しい風を吹き込まないと。ってお月様はお考えのようだよ。」


イタズラするときと同じような屈託のない笑顔。


その言葉に、心を動かされる。



しかし、自由とは彼女にとっては恐怖でもあった。
啓示に従い、使命を果たす。
それしか許されていなかった。

そんな生き方しか知らなかった。

自分が何をしたいのか。



それすらもわからない。


「偉大なydaが、恐がるなんて面白いね。」



niipaに見透かされてしまったようだ。


答えも出せずに曖昧に返す彼女。


それを受けてなにも言わずに月を見つめるniipa


無言が空気を支配する。



「そろそろ帰ろうか。」



そう言い立ち上がるniipa。

しかし、なにか気になったのだろうか。
帰り道とは別の方向に向かう。


慌てて追いかける彼女。


しかし、すぐにその理由を目の当たりにする。


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集落のそばに、こんな洞穴があっただろうか。


入口に立つと全身の毛が逆立つようなおぞましい気配を感じる。


彼女とniipaは頷き合い、中へと入っていく。


そこには、マタンガ族の死体が多くあった。

そして、傍でなにやら唱えている怪しい影。

黒いローブに身を包み、顔は仮面をしているために見えない。


まだ相手はこちらに気がついていない様子だ。


わざわざ姿を現して何者かと問答する必要は無いだろう。

死なない程度に痛め付けて捕縛し、そのあとゆっくりと話を聞けばいい。



剣の柄に手をかける。




既に遅かったのだが。




突然足下が光だす。

大きいために気が付かなかったが、これは地面に描かれた魔紋だった。



死体が光の粒子に変わっていく。


その傍で、虚空に消えるローブの影。


あいつはなんだったのか。気になるところだが、今はそれどころではない。


急いで外に脱出し、物陰から洞窟の様子を伺う二人。



どうやらあれは召喚。しかも、外道の。


niipaが、そう語る。


恐らくろくでもない存在が召喚されたのだろう。


洞窟内部から悪意が溢れだしている。

まるで、全ての命を憎んでいるかのような悪意。



正体が現れる。


大きさはマタンガ族よりも小さい。


アウラ族の男性と同じくらいだろうか。


しかし、その姿は邪悪そのものだった。


海に住んでいるというタコという生物に似た触手を持つ顔。



ボロボロになった外套に身を包み、空を見上げる奇怪な存在。



魔神。

そう呟くniipa。

その声はか細く、身体は震えていた。





彼女は魔神が何かわからなかった。
だが、これほどまでにおぞましく、そして悪意を撒き散らしている存在が、無害なはずがない。


月食まで時間は無い。


それに、彼女を怯えさせた。


自分は部族の守護者。
偉大なyda。

そう奮い起たせ剣を抜く。




こちらの敵意を感じ取ったのか、ゆっくりとこちらに向き直る。


戦いが始まった。



遠距離から攻撃する方法を持たないので近づくしかない。

魔神の詠唱。

魔法の知識は無いが、普通の詠唱とは違う。



すると、周囲に不定形の煙のような存在が複数現れた。


召喚したのだろう。

だがそんなことは知ったことではない。


仇なすものは全て倒す。

ただそれだけだった。



煙のような存在に斬りかかる。

しかし、刀身はするりと空を切ってしまう。


煙のような存在が叫び声を上げる。


精神を掻き乱す叫び声。


一瞬で意識を飛ばされそうになる。


物理的な耐久力はあっても、魔力を削る攻撃には意味がない。



こちらの攻撃は通らず、相手の攻撃は大きなダメージを与えてくる。



なんと不利な状況だろうか。



だが、諦める訳にはいかない。

何とかして打破することはできないか。



そう考える暇を与えてくれるはずもなく、襲いかかってくる魔神達。


後ろから魔法が飛ぶ。


それは煙のような存在に当たり、消し飛ばす程の威力があった。



魔道書に魔力を注ぐniipa。


苦しみ出す魔神達。


このチャンスを逃す手はない。



煙のような存在は無視し、元凶を直接叩く。


それに気が付いたのか、もがきながらも攻撃してくる魔神。


燃え盛る炎、凍てつく氷様々な魔法を使ってくる。


戦いの最中、羨ましいとさえ思ってしまうほどに多彩な魔法を使ってくる魔神。


niipaの放つ魔法が魔神を捕らえる。


全力で攻撃を叩き込む彼女。


この戦いで初めて手応えを感じる瞬間だった。




だからこそ、仕留めたと油断してしまった。



魔神が道ずれにしようと魔法を詠唱する。


"マインドブレイク"


相手の精神にダメージを与え、魔力を失わせる技。


これ以上は危険だった。
肉体的な傷ならしばらく療養していれば治る。
しかし精神が破壊され魔力までも失った場合、肉体と魂の結びつきが無くなる。




だが、ここで手を引けば仕留めきれない。

そうなればこいつは次に誰を標的にするか?


内包していても使えなければ意味がないと思っていた魔力。


このために、あったのだろう。


これが運命なのだ。



足を踏ん張り、力を込める。


魔神の攻撃は止まない。

それでも構わない。



そして、

遂に魔神の命を断ち切った。

地面に倒れ伏す魔人。その身体は光の粒子となって霧散していく。



しかし、その代償は大きかった。



魔力を使い果たし、身体を呪いが蝕む。


少しずつ薄れていく意識の中で、自我がバラバラになっていく気がした。



倒れた彼女の元へ駆け寄るniipa。

弱くだが息はしている。
しかし、起きる気配は無い。


そして、身体が光を放っていることに気が付く。


彼女を構成しているエーテルが崩壊しつつあった。


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魔道書を手に取る。

そして、自らの内にある魔力に集中する。


魔紋が鈍く輝く。


次第に意識が遠退いていくが強い意思で繋ぎ止める。


絶対に、絶対に逝かせるものか。



cepaとydaの関係としてではない。
唯一無二の親友として。
そして、家族として。



最早身体を起こしていることすらままならない。


それでも、


それでも、緩めることはなかった。



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真っ暗だった。


そこにはなにもない。


自分がどちらを向いているのか。
自分がどういう状態なのか。



そして、自分が何なのかすら曖昧になっていた。



なにか大事なことを忘れている気がする。



それでも、それすらも、薄れていく。




一筋の光が指した。


その光がどこから来ているのか、どこに続いているのか、それすら分からなくなっていたが暖かい気持ちになる。



それを感じた瞬間すべてが自分の中に巻き戻るのを感じる。


全てが曖昧な空間で、ハッキリと形が出来ていく。


導き。


一心にその光を追いかけて進んだ。




目を覚ますと目に入ったのは一面の星空だった。


niipaは、無事だろうか。



身体がいうことを聞かない。
どうやら無茶をし過ぎたようだ。


辛うじて顔だけを動かし見つける。



自分の身体に寄りかかるように倒れているniipaと光を放ち続ける魔道書。



一瞬で理解した。
彼女が救ってくれた、導いてくれたのだと。


そして青ざめる。

自分は意識を取り戻したが、魔力の流入が収まらない。


恐らく意識が朦朧としていて気付いていないのだろう。


このままではniipaが形を維持できなくなってしまう。

呼び掛けようとするも声が出ない。

それでも、叫び続ける。



niipaを、なにより失いたくない。


その一心でひたすら声の無き叫びをあげ続ける。



辺りが不意に暗くなり始める。



その暗闇は次第に広がり、月明かりが消える。




月食が始まったのだ。



魔力の流入が止まる。
眠りに入ったのだろう。



ほっと胸を撫で下ろす。


何故か出なかった声も次第に出るようになってきた。



ふと、集落のことが気にかかる。

しかし、その不安はすぐに消え失せる。


立派な後輩が育っている。

最早私がいなくてもなんとかなるだけ強くなった。
むしろ私よりも強い子がいるかもしれない。


そう自嘲気味に笑う彼女。


ーが消えずに済んで一安心したのだろう。
不意に疲労が身体を蝕む。



しかし、せめて安全な場所に連れていかなければ。


動くようになった身体を動かし、集落に戻ることが出来た。


月食が終わり、月の光が辺りを照らす。
神聖な時間が終わり、皆が外で活動を始める。




そんな中で、彼女だけが目を覚ますことは無かった。


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司祭がいうには、力を使いすぎたらしい。
だが、ここまで長い眠りにつくことは無いという。


心臓は動き続けている。
それでも、意識が戻らない。


いつ起きるのか皆目検討もつかないという。



彼女は本能で悟った。


もう目を覚ますことはない。



誰に教わったわけでもなく、そう、ハッキリとわかった。




泣いた。


枯れることなく溢れ続ける涙に、自らの気持ちを感じる。
なぜ、残して行ってしまったのか。


そして、残された自分はどうすればいいのか。


ただただ、それがわからなかった。


もう、誰も導いてくれる人はいない。




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それからというものの、月を見てぼんやりして過ごしていた。


毎晩、月のよく見える丘で、独り月を眺めていた。




その日も、1日何をするわけでもなく過ごし、月を眺めていた。




もう会うことは出来ない。
それでも、眠っている彼女のもとへ通ってしまう。

肉体が残っていたとしても、そこに魂はない。
それがわかっていても、つい、語りかけてしまう。




彼女が最後に持っていた魔道書を常に持ち歩いている。なんだか、一緒にいられる気がして。



涙が魔道書に零れる。




すると、魔道書からいままでみたことのない光が溢れる。




軽いポンという音と共に現れる輝く獣。


どこか抜けていて、それでいて憎めない。
そんな顔つきの獣だった。



驚く彼女を気にも留めず、どこかへ歩き出す獣。


気になり追いかける。


着いたのは、眠っている彼女のもとだった。



椅子のそばで座る獣。
ここに座れと言っているのだろうか。

不思議に思いながらも座る。


声が聴こえる。


'進んで'


はっとした。


ここには私と彼女、そして輝く獣しかいない。




'前へ進んで。立ち止まらないで。'




再び声が聴こえる。


これは、啓示。
導き。



ydaである彼女には聴こえないはずのもの。

なぜ聴こえるのかはわからない。だが、聴こえたのは紛れもない事実であった。



疑問は残る。




どこへ。私はどこへ進めばいいのか。


問いかけても返事はない。



静寂が支配する。




だが、彼女は答えを自分で出していた。



リムサ・ロミンサ



巴術が体系化されている地。


彼女が最後に残してくれた道しるべ。



それが真なる啓示だったのかは最早誰にもわからない。

だが少なくとも彼女にとっては、これまで生きてきた中で最も大切な啓示、いや、想いとなった。


もう迷わない。



先は見えない。

だが、1歩を踏み出すこと。


その後押しを彼女にして貰った。



いつまでも頼りきっていては偉大なydaが笑われてしまう。




目的が無くてもいい。


ただ、自分の信じる道を進んでいけばいいのだ。


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相乗りさせてくれたキャラバンと別れる。


この便を最後に、こちらと結ぶ航路は封鎖される。

乗ればもう戻ることはできない。

一瞬ためらう彼女。


しかし、



荷物を背負い飛行船に乗り込む彼女。


その顔は晴れやかだった。

ここから行く先に、何があるのだろう。
そんな期待を感じる表情だった。



青い空に飛び立つ飛行船。



小さくなっていく故郷。


'いってらっしゃい'

そんな声が聴こえた気がした。




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Comments (1)

Severia Faucett

Pandaemonium [Mana]

ふおおおお!
一気に読み進めてしまった!!
なんて引き込まれるお話……!

旅立った彼女を待ち受けているその後のお話も非常に気になってきたぞー!!
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