見て頂きありがとうございます。
あんまりFF14のこと話さないです。
でもTwitter(自称X)に書くほどのことでもないし、けど自分が忘れていたくないなと思ったのでこちらに備忘録として書かせていただきます。
読んでからの苦情苦言その他私に対する文句等は受け付けませんのでご了承ください。
でも何人か知り合いだしてるんでその人間から直談判がきた場合は書き換えます。
ここ最近の私はいつも夜になり息子を寝かし付けたあと、身内3人でエキルレを回すのを日課としていました。
いつものようにVCをつなぎ、野良の方には毎回なるべく迷惑をかけないようにしつつ、全まとめで大体進めます。
身内タンクが敵を全部まとめて私がホーリガしてる最中でした。
パソコン横に置いてあるスマホにLINE通知が。
見慣れた友人のアイコンのネコチャンアイコンでした。
この友人(以下Tくんとします)とは、高校大学と同じながらも本格的につるむようになったのは大学からで、卒業後もTくんの就職先がスーパーだったことからちょいちょい店に行って挨拶したり、
結婚して息子が生まれてからもTwitterでやりとりがあったり、都合があったら旦那息子などを交えてたまに遊んだり、お互いに気になる情報があったら報告したり、
頻繁ではないものの、それなりに連絡をする仲の友人でした。
当時から私はゲーム関連で高校時代からそれなりに男友達がいたのと、大学に入ってからTCGにハマってたので、男子グループとの面識がある程度あったのです。そのうちの一人でした。
ホーリガの詠唱の傍らに片手で操作し内容を開くと、いつもの軽い文面とは程遠いお硬い敬語の文章。
「突然のご連絡、夜分に失礼いたします。
本日◯時に弟のTが永眠いたしました。生前のご厚誼に感謝申し上げます。」
この二文だけでした。
見た瞬間、はじめに抱いた感情は「ついにか」という四文字です。
というのも、このTくん、高校の頃から難病が発症したという話を人づてに聞いていたのです。
その時は白血病で、姉からの骨髄移植でなんとかみたいな話をふわっと聞き。
大学ではその後の治療に努めつつ無事就職したものの、その後別の病気を発症し退職、治療しようにもステージ4の癌もついでに発見されそっちを治療しないとできないみたいなことを話していたからです。
実はあんまり詳しく教えてくれてなかったので、実際は色々ちがうかも。
でもこうやって文面に書くと滅茶苦茶絶望的な文字たちですね。
あまりにも本人がなんでもないことのように話すから、私もなんでもないように受け取っていました。
本当に、なんでもないように話していたんです。
「マジやばいよな」とか誰かの相槌を打つかのように飯を食っていたりゲームしたりしていたものですから、入院中でも隔日ではありますがゲームの話とかしているような感じでしたから、私が重く受け止めて悲しみ暗くなるのも違うかなと思い、「身体大事にしろよな」みたいな言葉しか言えてませんでした。
だから、でも、「やはりな」と思いつつも、信じられないという気持ちと、友人を一人亡くしたという喪失感、Tくんと過ごした何の変哲もない日々や感情が思い起こされ、ぼろぼろと涙を零してしまいました。
話は戻りますがこれはエキルレの1ボス前1グループ目の出来事です。
明らかに嗚咽を漏らしている私を身内二人が心配していたので、途切れ途切れではありますが、簡潔に友人が亡くなったことを話しました。
二人は気遣ってか当たり障りの無い反応をしつつ、私が落ち着くのを待ってくれました。
ですがエキルレは待ってくれません。
なぜならここに一人いる野良の方は私の都合に全く関係がなく、迷惑をかけていい理由にはならないからです。
私は鼻をすすりながら、詠唱中にティッシュで涙と鼻を拭いながら、ユウェヤーワータのボスや雑魚たちのAoEを避けながら、ほぼHPが減らない優秀な身内タンクを一応見ながら、ずっとグレアガグレアジャホーリーミゼリを打っていました。
不思議とゲームの動きはいつもよりも冴えているように思えました。実際はわかりませんが、少なくとも自分も死なず、PTメンバーも転がさず、攻撃は途切れさせなかったので、野良の方には迷惑をかけていなかったと思いたいです。
手元は冷静にゲームを操作していましたが、頭は本当にぐちゃぐちゃで、この日のエキルレはとても長い時間に感じられました。
余談ですがTくんも一時期FF14をやっていましたが、別のやっていたメンバーから「新生はメインストーリーつまらないからムービー全部スキップしていいよ」というアドバイスを真に受けてしまいストーリーがわからなくなり結局やめていました。そのアドバイスをした大学の同期は正直大罪だと思います。
エキルレが終わり身内のPTが解散すると、私はまずTwitterを開き、Tくんのアカウントページに飛びました。
思った通り、そこにはTくんのお姉さんが、Tくんの訃報についてツイートしていました。
その一日前には、ポケポケのガチャでゴッドパックが来たことを報告しているツイートがあるのに。
もうTくんがいないなんて、理解はしているはずなのに、現実味があまりありませんでした。
「故人の友好関係がわからず知らせる手立てがSNSしかないので、この場を借りてご連絡申し上げます。
故人への生前のご厚誼に深く感謝申し上げます。」
「親族より、お願いがございます。
生前の本人が写っている写真などお持ちの方がいらっしゃいましたらDM等で送っていただけると幸いです。
また通夜、葬儀につきまして参列されたい方がいらっしゃいましたらこちらもDM等でご連絡ください。」
写真、そうか。写真か。
そういえば少し前に息子とTくんとで出かけた写真があったっけ。ほとんど息子がメインだけど、ダメ元で送っておくか。あの時息子とTくん、SVのポケモンバトルしてTくん普通に負けてたな。600族のバンギも小学生の使うヒードランとミライドンには無力だったな。
それと、クラウドにある大学時代の写真もあったかな。
そう思い返しながらフォルダを漁り、LINEに通夜だけでも出たい旨と共に送付すると、すぐに既読が付きました。
「本当にありがとうございます。生前の写真が少なかったので、とても助かります」
そんな返信内容と共に、葬儀の詳細が記されたURLが送られてきました。今は便利な時代。
改めてTくんの訃報ツイートを見ると、いくつか返信が付いているのを確認しました。
Tくんの死にお悔やみ申し上げるツイートの中に、大学の同期の一人がいました。ちなみに先程話に上げたストーリースキップしろの人ではないです。彼もFF14をやったもののタンクの難しさに挫折してやめました。
話が脱線しましたがTくんと一番仲が良かった奴です。ちゃんと返信に葬儀に出たい旨を書いています。
確か彼(以下Sくん)は、田舎の中では某田舎を代表するショッピングモールの近くというかなり都会の位置に在住しているため、なんと田舎の必需品マイカーを持っていなかったはず。
それこそいつも出かけるときはTくんが足をしていました。情緒がおかしくなってるのでそのことを思い出すだけで涙が出てきていました。
通夜の会場はとてもじゃないですが徒歩ではいけないところなので、思わずLINEで連絡を取りました。
ちなみにSくんとTくんが一度我が家にBQに来たことがあるんですがその時はTくんと私でほぼほぼ話を進めてたので連絡を取るのはかなり久しぶりでした。5年くらい経ってたかも。
「一緒に行く?」というメッセージに快諾の返事。
ちなみに連絡がなかったらタクシーで行く予定だったそうです。タクシー代を思うと誘ってよかったかも。
余談ですが横に居た旦那も同行してくれることになりました。Tくんとは数回ですが面識があったのと、おそらくぼろぼろ泣く私を見て心配してくれたのかもしれません。
高校の頃Tくんと同じクラスで、私と同じ部活で同じ大学だった親友にもこのことを話しました。
彼女もショックを受けると同時に、Tくんと私、高校の頃委員長と副委員長だったんだよね。と教えてくれました。
高校時代のTくんとはほぼ面識がなかったので、少しだけそのことについて話して、ようやく少しだけ落ち着けました。
彼女は不参加だけどお墓参りは行きたいという話をして、通夜は私の分までよろしく頼むと、そう言われました。
通夜まで日程が数日あったのですが、その間に珍しく、本当に珍しく大学の同期からLINEが来ました。そう、こいつがTくんにメインストーリー飛ばせといったやつです。以下Oくんと呼びます。
確か蒼天の途中くらいまでやっててそのままフェードアウトしていきました。復帰キャンペーンで呼びかけるとたまに来てくれます。
脱線しました。Tくんの訃報ツイートのスクショを貼り付けて「この件?」と聞くと「そう」とだけ返事が来ました。
言葉を選んで書くとOくんはシャイなので、端的に葬儀の詳細のURLを送りました。田舎の通夜なんていつの間にか広がっているものなのでこの辺のリテラシーについては問わないこととします。
「さんくす」という彼に他は誰が来るのか聞いたり、クラウドを漁って出てきた大学時代の写真を共有して懐かしんだりしていました。
あとは久々に着てパツパツの喪服に冷や汗を垂らしたり「会いたいけど怖いから行かない」というまだ幼い息子を両親にお願いする手続きをしたりして、なんやかんやで通夜当日を迎えました。
なんせそのへんの若者よりかは年を取ったとはいえ身内以外の通夜は初めてです。母に詳細を聞くと「顔見たいなら早く行ったほうがいい」とのこと。お焼香をする間は顔を閉じてしまうからと。
そんなわけで開始時刻1時間前にSくんと旦那と行きました。
余談ですがこれは焼香後にすぐ帰る場合の話で、最期までいる場合は顔を見せてくれるのでこの限りではないそうです。
「この辺でも田舎のほうだから結構盛大にやるんじゃないかなぁ」と母が言っていましたが、その言葉の通りかなり立派でした。
余談ですがTくんの実家と母の職場が近く、通夜までの間に職場の人間も彼の訃報を知っていたそうです。田舎こわい。
会場に行って受付手続きをして御霊前を渡し、会場を遠巻きに見つめていました。
花が沢山ありました。顔を見たければ見ても良い時間らしいですが、微妙に入りづらかったため、会場の出入り口にあるモニターのスライドショーを見ていました。
すると、病気の関係か高校以降の写真がほとんどなく、大学の写真はまさかの私しか提供していませんでした。
「あ、あれ私が渡した写真だよー。めっちゃ使われてる」
何気なく横にいる旦那とSくんに話したら、モニターの前にいた女性が勢いよく振り向きました。Tくんのお母様でした。
Tくんのご家族にはほとんど面識がなく、今回が初の対面でした。
ギリギリお姉様は顔だけ見たことあったけれど、言葉は交わしたこと無い程度。
「あの…」と話しかけてきたので「Tくんの大学の同期だった者です」とお辞儀をすると、泣き崩れそうな勢いでお母様も頭を下げました。
「Tとお友達で居てくれて本当にありがとう」
と目から涙を溢れさせながら。
続いて私の横にいる男二人を見ながら「こちらの方々は…」と聞いてきたので「こちらは私の旦那で、こちらはTくんの友人のSくんです」と言うと、目の色が変わりました。
「あなた! Sくんですってよ!!」
すぐにお父様が駆けつけてくれました。やはりご家族の中でも一番の友達として名高かったSくん。
涙ながらにお礼を言う両親の様子に圧倒されているようでした。
するとお母様のほうからSくんに「例のものはそういえばあるんだけどどうすれば…」と言っています。
今欲しいですというSくんに何のことか聞くと、
「Tにお使い頼んでたんだよね。アクスタ」
お前それ今このときに渡させるんかい。あまりにも場違いすぎないか。
と思いましたがはじめの一文だけ言うにとどまりました。大人なので。
お使いのためお金を支払おうとするSくんの手をお母様が物理的に押さえて止めます。
「お願いだからこのままもらって頂戴。Tの希望だと思って」と。
渋々引き下がるSくんに、今度はお母様が持っている紙袋からポチ袋が取り出されました。
『ほんのきもち』と書いてあります。
いやそんなまさかと思いつつそれを見ているとSくんに押し付けながら、
「Tのお友達には差し上げようと思っていたんです。Tとお友達で居てくれてありがとうって」
と。
そのまさかでした。私と旦那にもくれようとするものですから両手をパーにして「いただけません!」と言ったんですが、もう滅茶苦茶意思が強い。
「これでこのあとあの子を思いながらお茶でも飲んで語らってほしい」と。
そんなもの(と言うのも失礼ですが)を貰うために通夜に来たわけではなかったので本当に断ったのですが、物理と迫力に勝てず受け取ってしまいました。
その後なんとか落ち着いたお母様にTくんの最後の様子を聞きました。
「病院で容態が急変して」
とだけ言って泣き崩れたお母様に、これ以上聞くことはできませんでした。
その後母の職場からの情報で、病院で検査入院中だかなんだかしてるときのトイレで倒れたらしいという話を聞きました。
「せめて最期が苦しまず安らかであってほしい」と思っていたのですが、そうじゃなかったかもしれない。その可能性が高いことに、胸が痛みました。
亡くなってから数日経っているというのに、ご家族は全然Tくんの死を受け入れられていないようでした。当たり前かもしれませんが、彼のご家族の数日間を思うと、また涙してしまいました。
その後、彼が着ける帯の裏にメッセージを書くコーナーがあり、それに書いたり、スライドショーをながめたりしたのち、
「お顔を拝見してきてもよろしいでしょうか」
と聞くと、彼のご両親は何度も頷きながら「是非会ってやってください」と中に案内してくれました。
中に入ると、思った以上に、たくさんの花が届いていました。
中学校の同級生一同、バイト先の店長、いとこなどの親族、ネットの友達であろう名前。
余談ですが彼のバイトしていたコンビニと私が大学時代いたコンビニは同じ店長が経営していました。
壁一面の花を見て、思っていた以上にいた彼の知り合いに思いを馳せながら、棺を覗き込みました。
Tくんは本当に、眠っているようでした。今に目を覚ましてもおかしくないくらいで。
「ヒゲ剃ってるこいつ久しぶりにみたなあ」
ぼうっと見ていると、Sくんが言いました。私たち家族が遊ぶときのTくんはいつもヒゲを剃っていたので、あの人なりに私に会う時は気を使っていたんだなあと思いました。
棺の中には、彼の好きなソシャゲのキャラのポストカードやプラモデル、ぬいぐるみが入っていました。
「これ、俺があげたやつだ」
Sくんはポケモンのタブンネを指さしながら言いました。
そういえばTくんはタブンネが好きでした。pixivで検索したらポケ虐の画像が沢山出てきて泣いている彼を思い出しました。
悪く言えばオタク丸出しの棺だったのですが、それがまた彼らしくて、ぼろぼろとまた泣いてしまいました。余談ですがハンカチを忘れています。最悪です。ティッシュでなんとかしました。
これまで悲しい様子をあまり見せていなかったSくんも、目元にハンカチを当てていました。
道中の車の中で教えてくれたのですが、SくんはTくんと色々約束をしていたそうです。
Switch2が発売されたらエアライダーをやろう。Tくんはやったことがないから。
この映画が発表されたからこれを見るまでは絶対に死ねない。など。
ちなみにTくんはあまりにもカジュアルに病人ジョークや寿命ジョークを言うので何度か笑ってしまったことがあります。今こうなってしまうと全然笑えないですね。
脱線しました。スライドショーの写真を見ると、彼は病気にかかる前は痩せていて、応援団長をやったり、スキー合宿へいったり、ホームステイの選抜に選ばれたりしていた、優秀な生徒だったようです。
彼のことを、何にも知らなかったな。思えば自分語りとかそんなにしない人だったな。病気のこともそんなに教えてくれなかったし。
と、思いながら通夜まで着席していると、どんどん人が入ってきました。
田舎だからまあまあでかいだろうと思ってはいましたが、予想してたよりも全然多く、30席程度あった親族の席は埋まり、一般席も埋まり、式の方が横のカーテンを空けて席を倍にして、その席も半分ほど埋まり、振り向くとお焼香だけして帰ろうという人たちがわらわらいました。
椅子が100席だとして外には会場外まで人がいるのを考えると、おそらく100人以上はいる。御前様が入り焼香が始まるともう並ぶわ並ぶわ。
行列が会場の外まで伸びているのを見たときは「早くきてよかったかもな」と思いました。
開始一時間前だったから、ご家族の方ともゆっくり話せたし、挨拶もできたしな。と。
式が終わり、閉場も近くなった頃に、Oくんともう一人の友人が来ました。彼らも大学の同期で、高校からTくんとは旧知の仲でした。
あまりにも遅いと思いましたが、確かここから遠く離れた都心から来たと思うので、まあ目をつむりました。
おそらくシャイな彼は顔を見ないで帰るかなと思ったので、再び棺まで同行して一緒に顔を見に行きました。
普段飄々としている印象の同期たちですが、このときばかりは涙ぐんでいて。
初めて見る彼らの涙に何度も泣いた私もまたもらい泣きしてしまいました。
さて、その後旦那とSくんとで飯を食いに行ったのですが、私の強い希望でステーキガストになりました。
というのも、生前Tくんは肉が大好きで、Twitterでも「肉食いたい」とよくツイートしていたからです。
ガッツリとした食事をそこまで好まないSくんも、私の理由を聞いて頷いて、ちゃんとTくんが好きだったステーキを注文していました。
ぽつぽつとTくんの話をしながら食べるステーキは、おいしくて、しょっぱかったです。
つい先日、彼のTwitterから、無事に葬儀が終わった旨がツイートされました。
天国でたくさん好きなものを食べられているといいな。
ちなみに天国に行けるかという話題に「基本的に親より先に死ぬのは親不孝で天国にはいけないかもなあ」という人の心がない言葉を言った旦那がいます。マジで人の心がない。天国に行ってますように。