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Dorothy Albright

Ultima (Gaia)

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眠らない椋鳥・中

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※続きモノの日記です。
↓↓↓
https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/14642297/blog/4742500/
コチラを先に読むことをお勧めします。

前回の日記にも書いたけど

※怖い話をするつもりは一切ないんだけど結果的にちょい怖い話っぽくなるかもしれない。
私自身は怖い体験をしたとは思ってない。最初に書いたけど妙な事って思ってる。
だからちょっとでも気分を害されたならすぐに日記を読むのをやめてね。゚(゚´ω`゚)゚。
あとで文句言わないでね!
あと文才ないから読みづらいと思うけど、そこはごめん!







それでは続きをどうぞ。



〜四章・謎〜

不動産屋へ行ってからしばらくは平穏な日々だった。
気がかりなのはNさんの張り切りようと、これを機に階下の方と何かあるのは嫌だなってこと。
Nさんを信じてない訳じゃないけど、やっぱり隣人とのトラブルってのは避けたいよなって常々思っていたし。

バイトにも慣れてきて、バイト先の人に食事に誘われることもあった。
このご時世だし断っていたけど、世間が落ち着いたら行きましょうねなんて社交辞令を言っていた。

その日も帰りが遅くなって、帰りの道すがらスマホを見ると着信履歴が数件残っていた。
不動産屋から2件。実家から1件。
不動産屋は明日でも良いか。
実家は、あぁこの時間はもう寝てるかななんて思いながら電話をする。
23時を回っていた。

数コールして明日かけ直そうと思ったら母がでた。

「あぁ、どろしぃ(もちろん普通に名前を呼ばれる)。今日バイトだった?」

起きてたらしい母は電話口でアクビをしているみたいだった。

「あー、ごめんねお母さん。電話あったみたいだからかけ直してさ。寝てたならごめん。」

と、見えもしないのに片手を顔の前にもってきてスマンとポーズした。

「お父さんのイビキがうるさくてリビングのソファでテレビ見始めたのよ。もう少ししたらここで寝るわ。」

と今度はアクビを噛み殺すように言った。

「あー、なんか用事あった?」

と本題。

「それよそれ。あんた〇〇不動産に最近行ったの?」

と聞かれ

「あー、うん。更新通知きてたから、出しに行ったよ。」

と応える。

「そうなの?なんだか知らせたい事があるってNさん?って方がうちに電話してきたのよ。」

と、母。
うん、思い当たる節がある。

「こっちにも着信あったみたい。バイトしてたし出ないからそっちに掛けたのかな。」

「急ぐほどの用事じゃないのでって切られたけど、あんた何かしたの?」

「あー、うん。何かしたというか、されたというか?」

「??。あんまり人様に迷惑かけないようにね!」

はーい、と気のない返事をしてその後はつまらない話を数分した。
母はそこまで話し終えると寝るとだけ言って電話を切った。
ちょうど自分の部屋の前まで帰ってきていて、ふと夜空を見上げると月がとても綺麗だった。

その日も寝ついたのは1時過ぎ。
例の音は聞こえなかった。


次の日は午前10時を過ぎたあたりで不動産屋に電話をかけた。
うちの会社はユルいのか私用電話は黙認されていたのもあって、罪の意識は薄かった。

「はい、〇〇不動産です。」

「すみません、〇〇(アパート名)の303号のどろしぃと申します。Nさんは御在社ですか?」

というと少々お待ちください、と共に保留音。
あー、なんか聞いたことあるなぁこの曲なんだっけ?なんて思ってるとNさんが出た。

「お待たせしました、Nです。」

「あ、Nさん。どろしぃです。先日はどうも。昨日着信があったんですが出られなくてすみません。」

というとNさんもハツラツと

「いえいえ、突然お電話してこちらこそすみません。先日の件なんですけどね。」

と、切り出してきた。
変なことになってないよな、なんて小さな疑念を抱きながら「はい。」と返事をする。

「もしかしたらちょっと長くなるかもしれないんですが、お時間よろしいですか?」

という。
私はさすがに仕事中なので

「でしたら仕事が終わり次第またお電話させて頂けますか?18時頃になると思いますがご都合は?」

というと、「ではお待ちしてます」とのこと。
長くなるんだぁ、と小さくため息がでた。
受話器を置く前だったのでため息が聞こえてないか少し心配になった。


古い機械がガガガガッと音を立てて退社時間を印字するとめんどくさそうにタイムカードを吐き出す。
どうにも可愛げのないこの機械が私は嫌いだった。
何度か皆んなで買い替えましょうよって言ってるのに。

約束の18時まで時間があったので会社の一階にある待合用のソファでコーヒーを飲んでいた。
同僚が「お疲れ様」と言いながら退社していくのを「お疲れ様ー」とオウム返ししながら見送った。
専務が降りてきて、もう戸締りするよと言われたが私がやるんでお先にどうぞと言って私は一人会社に居残った。

18時も5分過ぎてから掛けるかとコーヒーをズズっと啜っていると裏口からガチャガチャとノブを回す音。
ドアの向こうから「もう帰ったか」だの「一足遅かったか」など声がした。
私が裏口のドアを開けると社長が立っていた。

「社長、今日直帰じゃないんですか?」

と聞くと

「先方に頂き物してね、どこぞの有名なお菓子だって。皆んなに配ろうと思って!」

とニコニコしている。
黙って持って帰っても罰当たんないだろ、律儀な人だなと思いつつ私は「はぁ。」と返事をしていると

「皆んな帰ったよね?明日でいいか!じゃ、お疲れさん!」

といいながらバタバタと帰っていく。
このオヤジ何しに来たんだと思いながら、不動産屋に電話するのを思い出しすぐにスマホを手に取った。
18:12を示していた。

「Nさん、遅くなってすみません。」

「いえいえ!お気になさらず」

とよくある挨拶を交わし本題へ。

「どこから話そうかな。そうだ謝らないといけなくて。」

とNさんは言う。

「あの後すぐに××さんに連絡してみたんです。あ、階下の方なんですがね。」

とりあえず、相槌を打たず聞くことにした。

「なんでも引っ越されたとかで。私もこの日知ったんですよ。丁度私が休みの日に退居申請したみたいで。」

背中の辺りがゾクゾクした。

「私の後輩に当たる者が受理したらしくて、なんで報告しないんだってドヤしたのがつい昨日のことでして。」

「そうなんですか。でも...」

と言いかけた私を遮る様にNさんが話す。

「でも妙なんですよね。退居って1ヶ月前とか遅くても数週間前に連絡するモンですし。しかも退居申請しにきた日にはもう荷物は撤去し終えた後とかで。」

一息に続ける。

「退居申請する日にもう退居し終えてるみたいな状況で。あとプライバシーなので大きな声じゃ言えないですが家賃を日割り計算しなくていいとかで。」

そう。普通は月計算の家賃であれば出て行く日までの家賃だけ頂いて、残りはお返しするはず。
それをしなくていいということ。
正直よくわからなかった。

「ちなみにそれっていつの話ですか?」

聞きたくない気持ちがあった。
でも色々疑問がある。
解きたい気持ちが勝ったのかもしれない。
怖いもの見たさみたいなのもあったかもしれない。

「3週間くらい前のことです。退居自体1日で済んで、退居後の処理は後輩がやってたので今の今まで私も知らなくて、こちらの連絡不十分で申し訳ないです。」

と多分向こうでは見えもしないのに頭を下げているのだろう。
正直そんな内部事情は私には関係ないし、私に謝る必要はないように思えた。
それに連絡不十分って普通は階下の人が引っ越したのは他の住人には言わんだろ、どうゆうことだなんて脳内ツッコミをいれる。

それより3週間前というと丁度音を初めて聞いた時。
重いものを引きずる様な音。
私と同じくらいの年齢で女性。
事務員さん。
色々合点はいく。
仕事をしていれば休みでもない限り引越しの準備は夜中までかかるかもしれない。
重い荷物も外に出せるように動かしていたかもしれないし、あまり力のない女性なら引きずって移動させるかもしれない。

なんとなくの憶測だけど、どこかでほっとしていた。
嫌な予感みたいなものも、いつの間にか薄らいでいた。
私自身霊的現象に出くわしたこともなければ、そういうのは感じもしない。
特別目に見えないものを信仰もしないし、同時に存在自体もあまり信じてはいない。
まぁいるかもしれないけど私に感じられないならいないのと一緒だし、みたいな。
でもそういう話は嫌いだし、怖い映画とか番組も絶対みない。
だって怖いもん。
信じてないけどさ、なんか霊的現象だったらめっちゃ怖いじゃん。
それに何年も住んでて今まで何もなかったのにいきなり霊的現象が起きて、それで都合良くこんなタイミングで私に霊感付くの?
何きっかけだよ。
などと色んなことを考えて黙っていると電話口から

「どうされました?」

と聞こえた。
あ、そうだ電話中だったと思い出し

「いや、色々合点がいったなと思いまして。」

と言うと

「もしかしたら引越しの準備されてたのかもしれませんね。」

とNさんも同じ答えに行き着いたようだった。
ちなみに聞くんですが、と私は続けた。
その後やっぱ聞かなきゃ良かった、と私は後悔した。
というかしている。

「退居した後って業者さんが部屋の掃除に来ますよね?」

「そうですね、退居時にうちの者がどの程度改修が必要か確認しに行くんです。酷いと色々替えるので敷金はもちろん返りませんし、改修工事も時間がかかりますね。」

この辺はまぁ想像通り、か。
内見のときにも同じような説明は受けたし。

「ただ××さんのお部屋はほぼ改修なしだったらしいです。壁や天井、ベランダの清掃と床のワックス掛けくらいで。業者さんも1,5日作業だって報告書もきてます。」

聞いてないことまで喋ってくれる人だな、と思っていた。
ただここまでくると行くとこまで行きたくなる。

「その改修作業って遅くまでやるんですか?」

向こうでは紙をペラペラ捲る音が聞こえる

「いえ、県外業者なんですが基本的に1日以上の作業が多いのでホテルをとって、遅くても19時には作業は終えるみたいですね。なんでも本格的な改修だと電動工具も使うみたいで夜はうるさいんだとか何とか。」

そのままNさんは続けた。

「この物件ではないのですが住人の方に注意されたこともあるみたいですよ。うるさいって。それに部屋の電気は契約上もうつきませんから作業灯での作業では倍以上時間がかかるので基本夜はやらないみたいです。」

ほんと口軽いなこの人。聞いてる私も悪いけどw

「そうなんですか。色々勉強になりました。遅い時間にすみませんでした。」

そういうとNさんは「いえいえ、また何かありましたらよろしくお願いします」といって電話を終えた。

外はすっかり真っ暗で長電話しちゃったな、なんて思いながらスマホの時計に目をやると18:28。
あれ?そんなに時間経ってないと思いながら戸締りの鍵をポケットからだそうとした瞬間

「ガチャガチャ!ガチャガチャ!」

と裏口から激しくドアノブを回す音。
えぇー...。とビビりながら裏口を開ける。

「まだ居たか!あんまり遅くならないようにね!あと戸締り宜しくっ!」

と社長。
まじで何しに戻ったんだあのクソオヤジ。
イタズラに人を脅かしやがって。
バクバクと鳴る心臓を落ち着かせながら「もう帰りますよ」と言うと

「じゃぁ俺が締めるから。鍵ちょうだい。」

と言うので社長に任せてそのまま裏口から出た。
こっちから出たら一区画分遠回りになるなって思ってドアを掴みかけた瞬間バチンと大きな音がした。
あ、施錠されたw
諦めてその日は遠回りして帰った。
Nさんの言葉を反芻する。

3週間前の記憶が薄らいでいるのがわかる。
でも考えないようにするってことはすなわち考えることと同義な訳で。
どうにも謎なことがあった。
今日はローストビーフとポテトのフライドオニオンサラダでも買って帰るかと頭の隅に湧き上がる疑問を抑え込んだ。



〜五章・非日常〜

それからすぐの土曜日。久しぶりにFFにログインした。
この日は長い時間遊ばなかったけどCWLSのフレと話もした。
パッチ5.5がリリースされて何も手をつけていなかったが、久しぶりに話せたこともあってそれで満足してしまった。
どうせちょこちょこ進めればすぐ最新ストーリーに追いつくし、とも思った。

22時を回りログアウトしてすぐに寝室へ向かった。
少しだけ寝付けなくて、布団に寝転がってスマホを眺める。
暗い部屋でスマホの光だけ、という修学旅行の夜みたいな光景は正直結構好きだった。
今日アラルレやってないや、とか色々考えていたらいつの間にか瞼は落ちていた。

程なくしてスマホの画面が明るくて目が覚めた。内臓電源が残り僅かだと訴えている。
時刻は0時を過ぎていた。
本格的に寝入るつもりで水を飲みに行こうと廊下へでる。
真っ暗な廊下の向こうで不自然な光を見た。
それが位置的にインターホンの画面だと直ぐに思った。
しかし、こちらからモニターの電源を入れるか外からチャイムを鳴らさない限りモニターが光ることはないはず。
心臓が普段聞き慣れないくらい大きな音を立てる。

ただ目が覚める直前にチャイムが鳴ったが聞こえなかっただけだと頭を切り替える。
どうせモニターを確認したら誰もいなくて、出ないから帰っただろうな、とか。
こんな時間に来客はおかしいとか普通の思考は出来なかった。

怖さが勝って薄目でモニターを確認する。
想像通りとは行かなかった、人が映っている。
何やらドアの前で「あれぇ?」とか「なんでだぁ?」みたいなことをブツブツを言いながら檻の中の熊みたいに短い距離をウロウロしている。
そこでちゃんと確認してみると、黒髪混じりの薄茶色の肩までの綺麗な髪に白いパーカー、スッピンらしいが整った顔立ちの女性が再度インターホンを覗き込んだところで画面がブツリと切れた。
時間経過で画面がシャットダウンしたのと同時に人だった安心感とちょっとした怒りが込み上げる。

こんな時間になんだよとか、家に何の用事だよとか、そもそも誰だよとか。
相変わらず心臓は落ち着きを取り戻せていないが頭は冷静だった。
「ピンポーン」とまたすぐにチャイムが鳴る。
先程の女性だ。
流石に玄関を開ける気はないが、ちょっとした怒りをぶつけてやろうと応答することにした。

「はいっ!?」

若干イラつき混じりに出てみる。
理由は分からないが応答した私の声に一瞬驚いた表情を見せた。

「.....。」

見ると少しだけ紅潮した顔が白く、この女性本来の肌の色に戻る。
その後ハッとした表情で再び顔が赤らむ。

「すみません、部屋間違えてたみたいで...。」

と、バツが悪そうに謝罪してくる。
多分、普段から凄く礼儀正しい人なんだろうなと思った。
モニター越しにも凄く落ち込んでいるのが分かる。

「ここ、3号室ですよ。」

と、私は努めて明るく言う。

「あの、夜中にお騒がせしましたっ!」

そういって深々頭を下げる彼女に「いえいえ、それじゃおやすみなさい」と言ってモニターを切る。
画面が切れるまで女性は頭を下げたままだった。

バタバタと通路を慌ただしく去る音が聞こえる。
いや、夜なんだから恥ずかしかったとしてもそろっと帰れよとか思いながら。

少しだけ思案する。
水道の蛇口を捻りながら、同時にスッキリしない頭も捻ってみる。
お隣さんと間違えたか?
いや、だったらなんで隣に行かずに帰ったんだ?
下の階に用事か?
こんな遅くに?
じゃなくて、階下の人は引越ししたんだろ?
さっきのは階下の人の友達で告げずに出て行ったんだろうか。
そんな間柄の人のところに夜中に訪ねてくるか?

色々考える。
水を飲んで、ふぅとため息。
どれだけ考えても答えが出ないのは分かる。
のに、思考は止まらなかった。
行き着くこと。
まじで何なんだ!?
そう思いながら布団に入る。
その頃には心臓は平常運転に戻っていて、でもここ数日起こる非日常を意識せずにはいられず何故か背中の空間がひどく恐ろしく感じた。


翌日、昼前に目が覚めた。
日曜日にしては油断しすぎた時間と、やけに高い室温で首筋に汗が滲んだ。
すっかり浪費した時間を取り戻そうと急いで身支度を整え、キーケースを直ぐに使うのにバックへ仕舞った。
玄関を開けると、もう陽は高く瞳の奥がジーンと刺激された。
戸締りをして昇降階段へ歩き出そうとして、歩みを止めた。
見覚えのある人影。ちょうど半日前か。
俯き加減で先に気づいた私を追うように、向こうもこちらを視認する。
少し慌てた、ように見えた。
手にはビニール袋。
昨日みたままの格好。
見間違える要素がないことに心のどこかでがっかりした。

少しの沈黙と、時間の停止。
私は勿論、彼女も何か考えているのだろう。
先に口を開いたのは向こうだった。
というかこの状況で私が言えることがあるだろうか?もう二度と会わないだろう人間に出くわして。

「昨晩はすみませんでした!」

通路に響く。
いや、厳密には今日じゃん。
言えるわけがない。
まぁでも他に表現方法がないのも分かる。
今晩ってのは多分これからくるであろう夜を示すもの。今日という日は夜に始まって夜に終わるがその日を指し示す今晩というのは多分暮れていく方だろう。

「部屋を間違えてました。すみません。ご迷惑おかけしたので...。」

と、何度も頭を下げる。
こちらが気の毒になる程。

「あー、本当に気にしないで下さい。チャイムで起きたわけじゃないですし。ちょっとビックリしたというか...。」

お互いに語尾が言い淀む。
そうなると訪れる沈黙の時間。
ただ私としては昨日の繰り返し。
何しに来たの?謝りに来ただけ?わざわざ?

頭を上げた女性がタタタッと駆け寄ってくる。
半歩、いやそれ以下かもしれない。
少しだけ警戒の意味も込めて後退りする。
ビニール袋から紙切れを取り出して、残りを私に差し出してきた。
袋の隙間からは何やら洗濯洗剤っぽいものが見える。

「ドアノブにかけて帰ろうと思ったんですけど、どうぞ。」

拍子で手がビニール袋を掴んでいた。
頭の中では上手に断る言葉を模索しながら。
やっと出た言葉は「どうも」だった。
我ながら情けない。他に言うことあるだろう、と。

「ここの真下の彼氏に会いにきたんですけど、普段鍵かけないから。あと昨日友達と直前までお酒飲んでて。」

思考が巡る。
昨日応答したときに顔が赤かったのはアルコールのせいだったのかとか、ここ3号室ですよと訂正するんじゃなくて3階ですよって言うのが正解だったんだとか。
そんなことを考えつつ私の頭はまだこのビニール袋を彼女の手に戻す算段と言葉を必死に考えている。
彼女の紡ぐ言葉だけが耳に届いた。

「メモ書き残そうと思ったんですけど、事情も説明できたしコレは処分しときますね。」

言いながらポケットにクシャクシャと無造作に突っ込む。
さっき取り出した紙切れはそういうことか、と納得した。

「それじゃ、行きますね。」

軽く会釈をする彼女に何か言うべきか迷う。
このまま行かせてもいいか、何て思っていたけどつい口をつく。

「あのっ!」

ゆっくりと振り返る。

「あー、えっと。ありがとう、ございます?」

と、とぼけた私の言葉に彼女はニコッと微笑むと「受け取ってもらえて良かった」と足早に去って行った。
正解の分からないままの支離滅裂な自分の回答と要領の得ない彼女の行動で暫くビニール袋を持ったまま立ち尽くした。
手にズッシリと洗剤の重みを感じて我に帰る。

再びキーケースを取り出し、もう一度部屋に戻る。
なんだか出かける気を削がれた気がしてそのままへたり込んだ。




















次回で最後の予定です。
今回はかなりおかしな点が幾つもあります。
私の文章力のなさもありますが、書いてておかしいなと思うこともありました。
でも現実に起こった事と私の感じた奇妙さみたいなものが読み手のみなさんに少しでも伝われば、と思い最初に書いたまま誤字脱字だけ直して公開します。
今回の内容で感じた奇妙な点は是非心に秘めておいて頂きまして、この話がどう収束に向かうか見守って頂ければと思います。
ちなみにここまでの私は、この日までに色々起こりすぎててまともな思考が出来ていません。
おかしな事がおこっているなんて思えるほど思考に余裕がなかったんだと思います。
こうして文字に起こしてみると少しだけゾワゾワと気持ち悪さみたいなものが込み上げてきます。
是非同じ思いをしてみて下さいw
Comments (2)

Corona Prominence

Tiamat (Gaia)

どろしぃ劇場[小説版]だね!
今回はお話しが進んで伏線みたいのがでてきたかな…
下の階に住んでいた住人と訪ねてきた女性…
それと社長は何故戻ってきたのか!?
次回を楽しみにしています(ㆁωㆁ)

Shiina Shinapon

Yojimbo (Gaia)

すごいゾクゾク感w
寒気がすごいw
気になる点はあったけど、それが伏線かどうかわからないから、待つねw
とても、読みやすかったですよ(*^^*)
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