Judith Glacier
Pandaemonium [Mana]
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世間的には、たんぽぽ娘(「おとといは兎を見たわ。きのうは鹿、今日はあなた」)なるものが有名と聞きましたが・・・読んだ事はありません。今更もう、特にSFや初期のポーみたいな怪奇物など探す気にもなれず。
なのでマイフェイバリットは「ジョナサンと宇宙クジラ」(短編集)onlyなのでした。
ブラッドベリの「みずうみ」も好きですが、ヤングの「九月は三十日あった」(アメリカの新学期は九月に始まる)も今の季節にピッタリなのではないでしょうか。
簡単な粗筋は、既にテレビ教師、教育といったこちらの世界ではネット授業みたいな「学校」が主流のアナザーワールド。
「本当の学校」に通った経験のある主人公のダンビーは、古道具屋で中古の自動機械型学校教師を購入します。
ロミオとジュリエットのジュリエットが白いカウガール姿、プラチナブロンドの金髪をなびかせて銃を撃つ、西部劇のような古典に改編されている時代、「彼女」は声を上げて正しい教育をダンビーの子供に施そうとしますが、受け入れられず、しまいには妻からもロボットを人間のように扱う狂人扱いを受け(こちらではラブドールに人格が有るかの如く振る舞う感じ?)、家族と世間からの「信頼」を回復する為に、泣く泣く元の古道具屋に返品するといった結末です。
ただラスト、ダンビーが週末だけアルバイトすることになったスタンドバー(有料でモニターに映ったAIと会話しながら飲食する"一般的な店")で、店員となったミス・ジョーンズと再会(もちろん偶然ではありません)する描写は、グっとくるものがありました。
店主がよこしたエプロンをつけると、彼は木炭火鉢(なぜここはアナログ)の前にいるミス・ジョーンズと並んだ。
「こんばんは、ジョーンズさん」その声に彼女は振り向いた。青い目が輝いたように思われた。
その髪は、もやの深い九月の朝、東からのぼる太陽だった。
「こんばんは」とミス・ジョーンズはいった。
すると、六月の夜のスタンドに九月の風が吹き抜けた。まるで、無限に近い空虚な夏休みが終わり、ふたたび学校に通いだしたようだった。