今回、ウクラマトが好きな方は読まれないほうが平和だと思うので先に書いておきます。
しっかり水分を取り適度に塩分を補給して、つつがなく心穏やかにお過ごしください。
山を登っていきます。
いくら試練とはいえ、あんなの「頂上にて待つ」と言われて「アイヨ!」と登れるもんじゃないだろう、と思いますが、よく考えたらこの世界の人間は雲海の高さまで徒歩登頂したりもするのでへっちゃらですね。
しばらくはどんよりとした空模様だったものの、雲を抜けると良い眺め。
途中で見かけたゾラージャはどこに行ったんでしょう。ウクラマトたちよりも先に頂上に到着し、先に祭司長とのお話を終えて帰っちゃったのでしょうか。
だとしたら祭司長は、連戦を強いられてかなりのハードワークですね。石板ちょっと楽しかったです。ありがとう。
さて、そもそもこの地を目指した理由のひとつには、ヨカフイ族は黄金郷について何か知っていそうだから、というのがありました。
祭司長曰く、黄金郷の伝承が語られることになった発端は、ヨカフイ族の祖先の幻視でした。
サカ・トラルへ出征する少し前、当時のヨカフイ族たちは夢の中で、黄金に輝く国を見たのだそうです。そこでは人々が、争いも貧しさもなく幸せに永遠を生きていました。
黄金の国の夢を見たのはひとりふたりに留まらず、同じ時期に何人ものヨカフイ族が同じ光景を幻視したのだとか。そのため彼らは、その光景を神からの啓示であると解釈しました。
天啓を得たものと信じた当時のヨカフイ族たちは一層色めき立ってサカ・トラルを目指し、また支配下においていた各部族も駆り出して、黄金郷を探したのだそうです。
多くの人が一斉に同じ夢を見るって何だったんでしょうね。第一世界でエリディブスが流星雨ゲリラプロジェクションマッピングをやっていたのに似た要領で、古代人の暮らしでも垣間見たのでしょうか。
そんな話を聞いていたら、後続のコーナたちが到着。祭司長は何かしらの薬を服用して忙しなく連戦に挑みます。Sドリンクだ。ちょこまかと退場していく一行がたいへんかわいい。
彼らも無事に及第点をもらったらしく、ウクラマト・コーナまとめて「墓の試練」突破です。
ところで、試練の地となったウォーコー・ゾーモーの山頂は、ヨカフイ族の特別な墓地でもあります。
ここに祀られているのは歴代の祭司長、それから、80年前のヴァリガルマンダとの戦いに臨んだ猛者たちです。
つまりその中にはグルージャジャの生前墓もあるらしい。先に到着していたゾラージャも、候補者をまとめてその生前墓に案内するというグーフールーの計画のために、近辺を散策しながら待っていたようです。
ウクラマト・コーナ・ゾラージャと揃ったところで「他の候補者を待つ必要はあるまい」って、徹底的にバクージャジャがハブられててめちゃくちゃ面白い。コーナの情報によれば、彼も現在山中でウロチョロしてはいるらしいのですけれどね。
ヨカフイ族ではないにも関わらず偉大な功績を以て造られた猛者たちの生前墓を見上げながら、グルージャジャの子供たちは、改めて父親のことやその子である自分のことを考えてみたり。
カフキワって誰でしょう? エレンヴィルにとってなにか心当たりのある名前らしいのですが、ここまでのどこかで聞いたことありましたっけ。
しかし、しみじみしていたのも束の間、ふもとで待機していたアルフィノから連絡が。
なんでもヴァリガルマンダの封印が解かれてしまったとか。
急いでウォーラーの残響に戻ってみたところ、異常な火のエーテルが充満しており、多くのヨカフイ族が火傷を負ったりと結構な惨事。アルフィノも現場に居合わせたわけではないらしく詳細は不明ですが、どうもバクージャジャがやらかしたようです。
ヴァリガルマンダが目覚めたところでバクージャジャにとっては何のメリットも無い気がするんですけど、何がしたかったんでしょう。
封印が解かれればまず間違いなく墓の試練は行えなくなりますが、そうなって困るのは、まだ墓の秘石を手に入れていないバクージャジャだけです。彼はウォーコー・ゾーモー登山でコーナが先行していることを確認してから封印を解きに戻ったようなので、ほんとうにわけがわかりません。
まさか、騒ぎを起こすことで慌てて事態の対処にやってきた選者を捕まえて「みーつけた!」とやるつもりだったんでしょうか。それで秘石がもらえるとでも?
壺の秘石を奪って味をしめて今後も横取りを続ける方針で行くことにしたのなら、他の候補者にはさっさと試練を突破して石を集めてもらうに越したことはなく、妨害して嬉しいことなんてひとつも無いはずなんですが。
すごいですね。下手の考え休むに似たりとも言いますが、じっと休んでたほうがマイナスがつかないだけよっぽどマシです。
まあ、どうせそのうち封印が解けそうだって話でしたし、だったらかなりの戦力が現地に集結しているこのタイミングは意外と都合がいいんじゃないですか?
元々勧誘文句として「ヴァリガルマンダに会えるかもだぜ!」と言われてましたからね。引率よりは大物討伐のほうが本業に近い気もします。
ということで、討伐のため、飛び去ったヴァリガルマンダを探しましょう。
エレンヴィルの魔法人形の力を借りて見当をつけた先は、ヨカフイ族の聖地とされている場所。ウォーコー・ゾーモーのふもとで会った保守派? 過激派? な赤備えの方々にとっては、ヴァリガルマンダ討伐とかいう与太話を理由に入り込もうなどとは許しがたいことのよう。
さっさと次の試練に向かったかと思われたコーナがやってきて見栄をきってくれましたが、これ、エレンヴィルは非戦闘要員だから頭数に入らないということを把握してない相手方からすれば「見えちゃいけない人見えてる?」案件ですね。
最終的にはゾラージャもやってきて、戦力は総勢8人となりました。討滅戦の準備が整ってきています。
ウクラマト的にはヨカフイ族はもうみんな友達のつもりなのかもしれませんが、目の前にいる一派はそもそもトライヨラに統治されることを不服としています。王女が彼らを指して「(自国の)民」と呼ぶのはやっちゃいけないことだと思いますよ。尊厳の蹂躙とか侮辱とかにあたる言葉でしょ。
殴って黙らせようというのもそりゃあ最善策ではないかも知れませんが、だからってウクラマトが「アタシの国民に手を出すな!」的に宣ったのは正直だいぶ幻滅しました。なんですかこの侵略者マインド。なぜ彼らの「トライヨラに支配されずに生きていたい」という誇りは尊重されず、こうも念入りに無視されるんですか? 魔導兵器で殴らないだけでやってることはガレマール帝国でしょ。
こればっかりはサレージャの「我が国の民とは言えぬ」が正しいし、ウクラマトが彼らを守ろうとする根拠を「トライヨラの領土に住んでいるからには同じ仲間だ」とするのは許したくない言い分です。あなたは彼らにとって、彼らが住んでいた土地を勝手にトライヨラの領土ということにした横暴な人の娘ですよ。
トライヨラがトラル大陸にあるただひとつの国であることも、だからトライヨラ王家に干渉されねばならない被支配民であることも、赤服ヨカフイの方々は文化的に決して承認していません。
ウクラマトのやったことは「祭りなんて効率悪いことやってないで錬金薬を撒け」「金細工が作れないならシャーレアンに発注しろ」みたいに言っていたコーナと変わりませんし、勝手に思い定めて勝手に行動に走っているだけなお悪い。
なんか、ものすごくたちが悪いタイプの自己満足的善ムーブというか、有難迷惑の迷惑出力95%というか。デリカシーが無くて、すさまじい嫌悪感を抱きました。
最終的に赤い鎧の彼らが「自治民族」ではなく「トライヨラ国民」の扱いにされでもしたら、それは「わかりあい」ではなく「わからせ」でしょうし、洗脳支配か尊厳破壊だとしか思えなくなるので、心底やめてほしいです。そんなことの片棒を担がされるのは、嫌で嫌で仕方がありません。
私は、赤服の彼らに対して「トライヨラの国民に数えられたくないならそれでいい、各自の矜持と文化に従って勝手に暮らせ、ただし、合意の上でトライヨラの庇護下に置かれている者を害するならば敵対は辞さない」というスタンスを通せばそれで十分だと考えています。
ですので「トライヨラの民であるウォーラーの残響の住民やペルペル族に及ぶ危険を排除せねばならない→聖地へ入りたい→その道行きを阻む者に対して実力を行使する」という行動であれば、十分筋は通っていると思います。
というか、素直に「こんな時に人同士で喧嘩してる場合じゃないだろ!」って言うだけでよかったんじゃないですか。
そもそも、うっかりすればヴァリガルマンダに殺されるというタイミングを選んで聖地を荒らしに行くなんて、どんな馬鹿者ですか。
どうせ誰かがヴァリガルマンダを止めないと、逃げるか死ぬしかないんです。逃げた先が襲われないという保証も無いのだから、ほぼほぼ死ぬんです。こんな小競り合いしてる奴らも全員平等に消し炭で、聖地を聖地として奉る人間も死ぬんです。総合的に考えて聖地を守れる可能性がある選択肢はひとつでしょう。
万が一この部外者どもが荒らし目的の不届きものなら、それはそれでヴァリガルマンダが誅殺してくれますよ。それじゃだめなんですかね。
結局、ウォーコー・ゾーモーのふもとで魔物から庇った貸しの清算ということで通してくれる運びにはなりました。
どうもウクラマトの言動がいちいち癇に障っちゃいますね。コーナもゾラージャもそれぞれの信念と思惑で討伐に参加することを決めたのに、なぜ「ウクラマトに力を貸す」ということにされてしまうのでしょうか。
善良であるにせよ打算的であるにせよ各自が考えて決めたことだとわざわざ示したところだったのに、なぜ改めて「継承の儀は一旦忘れてアタシに力を貸してくれ」と、念入りに各候補者の意思を塗りつぶされなければならないのでしょう。
「コーナ兄さんもゾラージャ兄さんもこういう時にタマ張れるタチなんだな! 感心するぜ!」のチャンスを丁寧丁寧丁寧に踏み潰してご自分のお立ち台に上書きしておいて、な〜にが「相手を知って好きになる」ですか。
べつに彼らは「ウクラマトのヴァリガルマンダ討伐物語」に参加しにきたわけじゃありませんよ。各々成すべきと思うことを果たしにきた会場の一画で、たまたまウクラマトも張り切ってたってだけでしょう。
どうして彼女はこうも徹底的に自己中心的というか、なんでも自分を中心に置かねば気が済まないのでしょうか。それ自体は構わないとしても、やり口がいちいち他人を馬鹿にしすぎでしょう。この人が本当に王になってしまうのだとしたら固有結界から絶対出てこないでほしいです。
ヴァリガルマンダくらいになるともう天災の域に食い込むのかもしれないと思うと、なまじ人間界に生きてるだけ、ウクラマトのほうがよっぽど「生ける災厄」でしょう。
まあ、そういうお話なのでそのようにしてもらっていいんですけど。
NPCと討滅戦に行けるのはありがたいです。マッチング待たなくていいし、予習せずに行っても他人に迷惑かからないし。
考えてみれば、実装早々に挑むのであれば皆初見だから未予習の迷惑も何もないんですけどね。私はゲームスキルが壊滅的で座学で補わないとやってられないタイプなので、後追いが丁度良いです。
けっこう皆にぎやかに喋ってて楽しかったです。NPCだからといってなんでも卒なく避けるわけではないのが生き物っぽくて好きです。序盤の攻撃を避けられる人と避けられない人も、もしかして意図して設定してあるんじゃないでしょうか。
いたずら心が出たのでタンク強攻撃に巻き込んでそれぞれ戦闘不能ボイスを聞いてみたりしましたが、サンクレッドだけはうまく倒せませんでした。残念。
ウリエンジェが倒れて唯一のヒーラーになってもアリゼーは全然蘇生をしてくれない上にわかりにくいギミックにあっさり当たって倒れちゃうとか、逆にウリエンジェは迅速魔を連発してポコポコ蘇生してるとか、面白くて何度か遊んじゃいました。
なにはともあれ無事にヴァリガルマンダの討伐は成りました。長い封印の直後で力が弱っていたおかげもあっての勝利です。
つまり、結果的には封印が解けるタイミングとしては最善だったのでは?
総じてバクージャジャは、多少煩わしいだけで毒にも薬にもならない人ですね。彼は今頃先に進んでいることと思われますが、墓の秘石は手に入っていないし、ウォーラーの残響で課される予定だったもう一つの試練「封の試練」については、どうやらその存在も知ることがないままスルーしてしまっているようです。
ほか3人の候補者たちは先頃「墓の試練」を達成し、ヴァリガルマンダの撃破を以て「封の試練」も達成という扱いになりました。一度に2つの秘石を手に入れたような形で、残りの数もあと2つ。大きく進んだ感覚です。
ほんとにバクージャジャって何をしてるんだろう。もはや大変愉快なお邪魔キャラの地位を確たるものとしていますが、あれを継承候補者に入れちゃったグルージャジャはどんな気持ちでいるのやら。
聖地の入り口でいざこざのあった赤服ヨカフイさんも、なんやかんやでヴァリガルマンダの討伐によって同朋の命が救われたからと、その恩を清算しにやってきました。こういう距離感が共存って感じで大好き。
恩返しと言ってもさほど大層なものを要求するつもりはありませんので、彼らが持つ黄金郷の情報について聞かせてもらうことにいたしましょう。
派閥が別れたのはサカ・トラルから帰ってきた後なので、彼らの一派にもまた、黄金郷の夢が言い伝えられていました。そこがいかに輝かしく平和な国であったかという話も、祭司長から教えてもらったものと大差ありません。
しかし、彼らの話の中には気になる点がいくつか。その国の中央には、大きなヨカフイ族でも仰ぎ見なければならない程の巨大な女神の像があったのだと言います。
そして、その夢を見たのは皆、ヤクテル樹海で採石に携わっていた人たちばかりなのだそうです。
人口激減の影響で当地を放棄して以来は誰も黄金郷の夢を見ていない、とのことですから、鍵はその土地にこそありそう。
ということで、次の試練の地でもあるヤクテル樹海に向かいたいところですが、色々立て込んでもいましたのでとりあえずは王都で一旦休憩しましょう。
今回はここまで。