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その後のガレマルド:第19話「ユルス、事情聴取に応じる」

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「その後のガレマルド」目次登場人物紹介





証拠品のバスタブ発見現場。

リッキウス捜査官が待っていると、ユルス率いる一団がやってきた。



「あそこか、、、」



「こっちこっちー!」


「ユルス・ピル・ノルバヌスです。テルティウム駅から参りました」



「僕は捜査官のリカルドゥス・リッキウス。よろしく」


「証拠品を運ぶのを手伝ってほしい、とのことでしたが、、、」



「ああ。こっちこっち」そう言ってリッキウスはバスタブのある場所へ案内した。


「この、バスタブが、証拠、ですか?」



「ああ。これを被害者の運搬に使用した可能性大、ってわけ」


「もしかして、この血は、、、」



「おそらく被害者の」


「・・・!!」ユルスは顔をしかめた。



「どうした?」


「あ、、すいません」ユルスは容を改めた。



「もしかして、被害者と知り合い?」


「ええ、、。昔、世話になった上官の奥さんです」



「そっか、、後で話聞かせてもらえる?」


「いいですよ。俺に話せることでしたら」








ユルス率いる一団は証拠品を担ぐと、皆でテルティウム駅へ向かった。








テルティウム駅。

証拠品を証拠品置き場・・まだ”仮”が付くが・・にしまった後、
リッキウス捜査官はユルスから話を聞き始めた。



「被害者と最後に会ったのはいつ?」


「さあ、、上官が戦死してからは、ほとんど会ってません、、。


たしか、軍での葬儀の後に、1,2回会ったぐらいです。

あの人は学校の仕事がありましたし、俺も軍務が、、」



(上官経由の付き合い程度、ってわけか)「どんな人だった?覚えてる範囲でいい」


「親切で、料理上手な人でした。


たまに上官が俺達部下を招いてパーティーしてたんですが、よく手料理ご馳走になってました」



「懐かしいな、、私もよくパーティー行ってたよ」


「あ、、デキムス隊長」



「隊長さんも被害者とは上官殿経由のお知り合い?」


「ええ。私もユルスもヨセフ隊長にはさんざんお世話になりました。


奥様のマリアさんは、昔風の、良妻賢母、ってとこでしょうか。

教員をしてるとはヨセフ隊長から聞いてはいましたが」



「被害者の人間関係のトラブルは聞いたことある?」


「無いですよ。


とは言っても、今考えると、そう言い切れるほど親しい知人というわけではありませんでしたが、、」



「俺も、同じです。だから、なんであんな死に方になるのか、皆目見当が、、」



「そっか、、被害者のだんなさんのヨセフ隊長の人間関係のトラブルは?」


「・・・・」2人の”元”帝国軍人は黙ってしまった。



「なに、そんなヤバい上官だったの?」


「そんなことはありません!勇敢で、指導力のある方でした!ただ、、」



「厳しい人でした。自分にも部下にも。・・時には、上官にすら、、」



「いい人だけど、敵も多かった、ってわけだ」


「ええ、、恨んで他の部隊へ転属していく兵士もいました、、」



「我々第1軍団はクイントゥス閣下の方針もあって

将兵の育成に関しては非常に厳格なんです。

あの人も厳しさを買われて第1軍団の百人隊長に起用されたところがあったんですが、
私の目から見ても、人一倍厳しい人でした」



「そっか、、それじゃ、軍団内でヨセフ隊長を恨んでるやつは、数え切れないか」


「いえ。そんな輩は軍団を追い出されてますよ。


厳しい士官はヨセフ隊長だけではありませんし、
何よりもクイントゥス閣下御自身がそうした方でしたから、駄目な奴は放逐されます」



「え、殺しちゃわないの?」


「は?!?!」2人の”元”帝国軍人は目を丸くした。



「いくらなんでもそんなことはしませんよ!!」



「てことは、ヨセフ隊長を恨んでるやつが、こことは別の属州か軍団で生きてる、ってこともあり得るわけだ」


「!・・・まさか、そんな、、!」



「証拠は何もないよ。可能性の話をしてるだけ」


「そう言われると、、無いとは言い切れませんが、、」



「そんな奴が、ガレマルドまで帰ってきてる、ってことはない?」


「私が知る限りは、無いはずです。


災厄の後に帝都まで帰国できた軍人は数えるほどしかいませんから、
そんな素行の悪い者なら覚えてますよ」



「ヨセフ隊長を恨んでる奴に関してはそうだろうな」


「どういう意味です?」



「ヨセフ隊長と面識は無いけど、素行の悪い軍人、は、いるんじゃない?」


「・・・・」



「政務官からの情報だけど、軍法会議沙汰になるような事件、あるんだろ?」


「、、ええ。とは言っても殺人はさすがにありません。


内戦が終わってからは、ですが、、、」



「どんな事件?詳しく聞きたい」


「派遣団が来る前ですが、一番多かったのは、喧嘩でして、、」



「動機は?」


「情けない話ですが、多くは、空腹です」



「食料の取り合いになった、ってこと?」


「そうです」



「それで軍法会議に?」


「いえ。当時は戦時、しかも幕僚の方々の多くは皆戦死していまして、、」



「軍法務官も?」


「はい。それで、グイントゥス閣下が軍団長権限で審判なさっていました」



「戦時に軍団長権限で審判、、もしかして、判決は、オール死刑?」


「閣下は軍規に厳しい方ですが喧嘩でそこまではなさいませんよ。


多くは営倉入りです」



「多くは、ね、、極少数の方も聞きたいな」


「!・・・御察し、というわけですか」



「僕らウィギレスは帝国軍の暗部を見過ぎているからね。

略奪や暴行の類は、一部の軍団の専売特許じゃない」


「・・内戦中のことですが、民間人に暴行や略奪を働く奴は、いました」



「すぐに発覚して、閣下の即決で処刑されましたが、、」



「処刑されてない奴らの中で、懲りずに何度も営倉入りになってる奴、いる?」


「どうでしょう、、記録を調べればわかるでしょうが、、。


今調べましょうか?営倉はここテルティウム駅にあるので、すぐ調べられますが」



「急がなくていいよ。また後で上司と来るから、それまでに調べといてもらえる?」


「わかりました」



「それと、軍法会議の記録も見たい。記録はいつからある?」


「軍法会議はガレアン・コミュニティ発足直後に再建されたので、

そこからです。それ以前の記録は、、残っていません」



「その記録もここテルティウム駅に?」


「原本はここにあります。軍法会議の施設もここにあるので。。


政務官のオフィスにも写しがありますが」



「わかった、見てみるよ。ありがとう」


「もうよろしいですか?」



「ああ。また上司と話聞きに来るだろうけど、たぶん、今日はもうやらない」


「いつでもどうぞ。


私もユルスも別命無ければテルティウム駅で任に就いていますので」



「わかった。長く引き止めちゃったな。ありがとう」


「いえ、お力になれるのなら、いくらでも」















次回へ続く、、。






~あとがき~
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PLLでメインの舞台がガレマルドになりそうな情報が飛び込んできたので結構急いで書きました。

できればもっと文量増やしたかったんですが、、。
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