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Garo

Akira Ryuki

Masamune [Mana]

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我ら不死身の冒険小隊

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「隊長よりトトラクの千獄を攻略せよとの命令があった!
 これは隊長のレベル上げという名誉ある任務である。
 なお隊長は戦闘には参加なさらない、諸君ら3名で攻略することになる」

このようなふざけた任務は珍しくない、いつもの護衛対象付きピクニックである。
隊長はDPSで後ろの方で指示だけ飛ばして私たちが敵を倒すまで本でも読んで時間を潰している

まぁ、DPSが1人欠けた所で私のように攻勢レベル5を持つ隊員が3人も居れば
IDの攻略など朝飯前、できて当然なのだとこの時は思っていた。
小隊付軍曹の次の発言を聞くまでは

「編成を発表する、タンク隊長、ヒーラー1名、DPS2名である!
 諸君らの健闘に期待する」

なんてこった隊長の奴タンクの育成を小隊でやろうってのか!?
まてまて、タンク抜きでトトラクを攻略しろっていうのか!?
絶対無理だろ!!

「出撃!」

隊員に拒否権はない
隊長が軍曹に軍票を払い
頭の中でシャキーンと聞こえたら

我々はトトラクの千獄に立っていた

ダンジョンの中は監獄っていうより洞窟って感じで
石畳に雑草やこけが生えて薄気味悪さを演出している

しばらく進むと最初の敵が見えてきた、プリズンテロックだ
隊長の戦闘開始と言う号令が鳴り響き私のカーバンクルが一番に駆け抜け敵のヘイトを取った

タンク抜きなんて無理だって最初の敵でわかってくれないかな?
っていう私の思いも空しく高すぎる攻撃力が雑魚を蹴散らした

1ボスはクァール・オ・ナインテイル
またもヘイトを取った私はボスの攻撃におののきボス部屋の外まで後ずさってしまった
マズい!ボス部屋から出る!そう思った時号令が響いた

「一時撤退!」

ついに無理だと悟ったか!やはりタンク抜きで攻略など不可能なのだ!
私は移動先を確認して驚いた

一時撤退、ボス部屋の中央へ

隊長は攻略が無理だから撤退しようとしたわけじゃ無かった
ボスがボス部屋からでるとリセットされ、ボスがHP満タンでリポップする
それを避けるために撤退したのだ

「戦闘開始!」

そして逃げ場が無くなった
私はボスの攻撃を受け、耐えきれず床に転がった
ボスは相方のDPSに狙いを定め攻撃を開始した

私が倒れ、DPSが1人になっても順調にボスのHPは減っていき
隊長から蘇生薬をもらい回復して立ち上がる頃には
ボスは二人の手で倒されていた

「タンクなしでも行けそうだな」

隊長のつぶやきが監獄の中にこだまして消えた
この攻略が成功するのか、壊滅して終わるのか
今の私には知るよしも無かった
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