――たいせつなものを護れる者になりたかった。
帝国占領下の故郷を逃れ、ウルダハを目指したのはそんな力が欲しかったからだった。
幾多の冒険を経て、いつしか私は自由騎士としての道を歩み、そして真の騎士として聖剣に認められるまでに至っていた。
けれど、私を銀冑団の規範にするという話を聞いてもあまり嬉しく思えなかった。
その後オルシュファンさんに護られ、そしてシドゥルグさんと共にリエルさんを護りきったことで、ナイトに感じていた違和感は確信に変わった。
私は、栄誉や真の騎士と認められるために誰かを護っていたわけではない。
戦う力を持たない人の盾になるため、己の中の聖剣に従って進んできただけ。他人の評価なんてどうでもよかった。
そして、その在り方はむしろ、暗黒騎士の在り方に近かった。
フレイさんに出会わなければ、私が己の暗い感情や弱い心と向き合い、受け容れることもできなかっただろう。
誰も護ることができず、ただひとりウルダハから逃されたあの時の私は、あの出会いがなければきっと潰れてしまっていたと思う。
私は、たいせつなものを護れる者になりたい。たとえ悪だと誹られようとも、信念を貫ける者になりたい。
己の中の聖剣を捨てるわけではない。けれど、しばしの間私は盾を置こうと思う。
私は、たいせつなひとが傷つくのを見たくない。だから、私が盾となる。
――そう、これは私の主我だ。
私が傷つくのを悲しむ人がいると知ってなお、私はこの在り方を変えるつもりはない。
私は、私のために、これからもこの身を盾として護りたいものを護っていく。
――――――
ナイト60クエ→メイン「ただ盟友のために」→暗黒騎士60クエ
正直に言うとナイト60ジョブクエが「それ、今することかな?」感がすごくて、何よりオルシュファンさんを見いださずに、どこのチョコボの骨とも知らない小童にソウルストーン渡すザボアザギルみたいな名前の人の目は節穴か。クルザスに来ているならちゃんとドラゴンヘッドに行きなさい。
後から考えたら、オルシュファンさんがナイト50になっていたらインビンシブルが使えたんですよ。いきなりナイト同士でバトロワさせてる場合じゃないです。
という感じで、真の騎士という称号もろともナイト60の話は空虚感しか残りませんでした。
あと私を規範にすると言ったわりに、象徴として便利そうな聖剣はなぜ持って帰るのか…。
ゴアブレードとロイヤルアソリティを覚えて楽しくなってきたナイトですが、ほんとにモチベーションが消滅したのでしばらく盾はロブしたまま投げっぱなしにしておきます。
心の傷が癒えたら、一角獣の紋章を掲げるためにまた盾を持とうと思います。