A君「もう難しい話ばっかりで頭が痛くなってきたよ...」
コフィン「大丈夫!今回が最後です!しかも今日のは飛び道具編です!
A君「飛び道具?」
コフィン「前回、前々回は基礎知識でしたが、今回は恐らく
映えてるという実感が強く感じられるかも
しれません!」
「さっそく見ていきましょう!」
効果3『コントラスト』 A君「あ!聞いた事ある!」
コフィン「
明るい所と
暗い所の差の事をそう言います!」
「前々回のこの画像を覚えていますか?」
A君「うん。
真ん中のキャラにまず目が行って、その次は右のエーテライトを見ちゃうって」
コフィン「その理由が
コントラストなのです!」
A君「そうか!明るい所に目が行っちゃうってことなのか!」
コフィン「うーん惜しい!半分正解です!正確には、人間は
明るい・暗いの差が激しい所に目が行くとい
うのが答えです!」
「この画像に関してなら、明るい所に目がいくのは正解です!その理由はなぜでしょう?」
A君「周りが...暗いから...でしょ?他にエーテライトくらい明るい物も無いし....」
コフィン「大正解!だから私はあの時、
視線の動きは真ん中から始まり・右を見て・左に向かってしまう と言ったのです!
キャラも見て明るい所も見て、他は灯台でも見るかぁと、見ている人に退屈
だなぁと思われてしまうと!」
A君「あれ?じゃあ全部正解だったんじゃ...?」
コフィン「実は明るい所に目が行く、コントラストはそれに限った話ではないのです!」
「
明るい所と暗い所の差に目が行くと!」
「こちらを見て見ましょう」
A君「え?あれ...?」
コフィン「
一番暗いハズのキャラクターに目が行きませんか?」
A君「うん。でもなんで?キャラは暗いのに...」
コフィン「これが
コントラスト!つまり明度の差です!」
「例えば一枚の白紙を用意したとして、その紙を誰かに見せた時なんて言われるでしょうか?」
A君「え...?白い紙だねって言われるんじゃない?」
コフィン「当然そうなりますね!では、その紙の真ん中に
黒い点を一つ描いてみせたらどうでしょう?」
A君「...多分皆その点を見るよね?」
コフィン「そう!誰も「
白い紙」ではなく「
黒い点」と答えるでしょう!
面積で言えば白い部分の方が圧倒的に多いですが、白の中に黒があることで
明度の差が
生まれます!」
「それによって
視線がその明度差に誘導されるのです!」
「
明るい所が多ければ暗い所に、
暗い所が多ければ明るい所に、人は注目するのです!」
効果4『没入感』コフィン「これが最後の効果です!この効果はグッと画面の魅力を高めてくれますよ!」
A君「没入感...?って何?難しそう...」
コフィン「要は映っているキャラや見ている自分が、
この中に居る様に感じられるって事ですね!」
コフィン「これはとても簡単に実践出来るのです!それはズバリ
地面の近くから見上げる様に撮る!」
A君「え!?それだけ!?」
コフィン「実際に見て見ましょう!」
A君「うん。街に居るって感じがする...かな?」
コフィン「この原理は、実はすでに言った事があるんです!」
A君「え、いつ!?聞いてないよ!?」
コフィン「
普段見る事のない地面からの景色である。これでもう分かりますね!」
A君「『絵になる非現実』!」
コフィン「そう!よく分かりました!生きていく中で、こんなに
地面の近くから街を見上げて歩く人なん
て居ないですよね!」
「私達は見た事の無いものや、見慣れない視点からの景色などに感動する傾向があるのです」
「そして、
見上げるという行為は、見た事の無い景色を見る時に私達が取る行動ですよね」
「この
非現実と
見上げるを組み合わせる事で
今まさにそこに居る没入感と
対象の大きさを際立た
せる効果もあるのです!」
「いぇ~い!大きい部屋だ~!」コフィン「この
没入感の便利な所は、
キャラが真ん中に立っている方が効果が高い所です」
A君「え...?それじゃあ視線が動かなくて駄目になっちゃうんじゃ...?」
コフィン「没入感で重要なのは
景色を見てもらう事なので問題ありません!景色が見えないと、何に没入
しているのかが分からなくなりますからね!
それに私達はゲームをプレイする際
必ず真ん中にキャラクターが居る状況に慣れています」
「だから私達はキャラが真ん中に居ると無意識に周りの景色を見るのです!」
「
キャラが真ん中に居る状況は散々見て慣れちゃったから景色でも見ようかなと無意識に思って
しまうのですね!なぜかSS映えしないとおっしゃる方は、このミスをしている事が多いです」
「
見上げを使用せずに映したSSでは、
キャラをずらしたり、
傾けたりしない限り普段プレイして
いるゲーム画面と同じ構図だから、つまらないと思われてしまいがちです!」
コフィン「では今回のまとめです!」
「人は
明るい所と
暗い所との
明暗の差が激しい所に注目する傾向がある事」
「もう一つは、
地面の近くから見上げる事で
普段見る事がない非現実感と、そこに居る
没入感を得る事が出来る事」
「そして没入感は、
キャラが真ん中に立ち、見ている人の視線誘導をあえて無くす事で
景色への注目を集めて効果が高くなる」
「分かりましたか?」
A君「うーん。頭が割れるみたいに痛い...」
コフィン「おつかれさまでした!これで小難しい話は終わりです!」
「この内容を1回で理解出来る方はそう居ないと思います、というか居たら凄いです!」
「なので何回か見返しながら試したり、このSSはこの効果を使っているのかな?と観察して
みるのをオススメします!」
コフィン「次回は最後に、様々なSSを一枚づつ見返し、この一枚にはこういう技術が使われているぞ!
というのを振り返っていきます!」
「『私も試してみよう』という方の良い例となると思いますので、一緒に見ていきましょう!」
「今の貴方ならきっと、
見た事のある技術ばかりが出てくると思います!」
不定期更新
SS大好きヒカセン、コフィンの提供でお送り致しました!
A君「そういえば、エフェクトとかスクリーン効果とか使って無いね」
コフィン「そんな物よりも画面の切り取り方の方が重要ですからね!正しく切り取り
『絵になる構図』にしなければ、何をしていても『絵になってくれない』ですからね」