Character

2021年、2月7日。22:00。

シロガネのFCハウスに、テレポで次々と集まってくれるFCアイリスの団員たち。




FCハウスの居間で時間まで待つ団員たちの様子は、少しそわそわしていたり、不安な顔をしていたり…三者三様だ。それも当たりまえ……なぜなら彼らはこれから何が起こるかを知らないから。




それはFCアイリスのマスターをしている私も同様だった。

私たちが知っていることは、たった一つ。これからこの時間、FCイベントが行われるということのみ！

アイリス初の、マスターノータッチのFCイベント！私自身もそわそわしながら主催を待つ。
数分待ったのち、時間を告げる時計の鐘が鳴ると、それを見計らったかのように、初老のロスガルが姿を現す。

「お待たせしました……じつはおつかいが上手な冒険者の皆様にお願いがあるのです」




タキシードを着こなし鋭い視線をモノクルで覆う、威厳のあるロスガル。

団員のむーとんさんだ。
今回のＦＣイベントの主催の一人で、喋り方も普段と全然違う…ｗ

「とうか、お嬢様のお願いを叶えてください」

どうやらむーとんさんはお嬢様？なる人物に仕えているそうだが、そのお嬢様がこまっているそうで、私たちにその要望を叶えてらもらうように依頼がしたいらしい。

「はい！」「了解！」「やるよー！」っと応じるFＣメンバーの面々。

なるほど依頼系のイベントか……！！

一体何を依頼されるんだろう…！？私たちは言われるがまま、むーとんさんに着いてＦＣの二階に上がっていく。




ＦＣイベントを行うということで、主催のふたりが改築中は封鎖されていたＦＣハウスの二階が……！！




まるでお嬢様が住む豪華な一室になっていた！！！

すっごい本格的！！！！




中央の椅子に座っているのはお嬢様……に扮した、FCのサブマスのまちさん！

「もう、じい！待たせたらダメよ！」


こ、こっちも全然普段とキャラが違うね！？

話を聞いてみるとお嬢様は私たちに、どうやらおいしい料理を作って持ってきてもらうように依頼がしたいそうだ。しかも……ネットで検索禁止、持ってる物は使用禁止、マーケット禁止、三国のショップと自分たちの採取のみで…！

なるほどな！！って思いました。

素材名だけを教えてもらって、それで自分たちで素材を探し、料理を作り、っという工程を踏んで、お嬢様か執事に渡すとクリア、っというFCクエスト！

更にさらに、どうやって競うかと思っていると、まさかのチーム戦に！





リーダーはマスターの私チームと、サブマスのシュクルさんチームで別れて戦うことになりました！



シュクルさんは頭もキレ、FCのボイジャーの建設や、グレードアップの指示。
更にアプデ時には新式の手分けしての作業を私含めた団員に指示するなど、うちの頭脳というべき人…！


それをノリだけで生きているような私で勝てるのか…！？まず同じチームになったみんなにいったこと、それは……



「私がリーダーでごめん！！みんな！！負けても私のせいだから、がんばろ！！」

どっと笑うチームのみんな。えみやさんも天才だから大丈夫っなんて声も出たりして。
しかしチームのみんなの目を見ると闘志に燃えているようで…これは私も頑張ろう！って思いました。


お題は前半戦と後半戦に別れて行われました。

まず一回戦目は、素材のみを伝えられ、上記の条件で2品作ってくるようにという指示。作ったチームからハウスに戻って、主催の人に提出するというもの




これが惨敗でした！！ｗ
息も絶え絶えに戻ると、もうシュクルさんチームは全員座って、待ちわびていた様子。当然、納品の速度も正解も、シュクルさんチームの圧勝！


「作戦を変えます」

「同じチームのボコさんを第二チームとして、半数に指示を与えて取りまとめをお願いします」


私の素材探し、と同時に5人を指揮するのは困難と考えて、ボコさんにチームの半分を指揮してもらうように依頼したのはこのときでした。


後半戦……ここからは上記の条件に、ネット検索を解禁。

ネット検索を解禁した理由は簡単でした。指名品目がとても多いこと！！！！

メモをしてないのであれなんですけど、指定された品が複数あり……これを採取と、ショップ購入を行うのは、ネットを使っても至難の業でした。

何より手分けして行う作業です。さらに……

「私たちはエオルゼアに観光にいって各地を回るわ！料理を作ったら届けにきて！ただし、相手チームより遅れた品は受け付けません！」


チームで協力＋料理作り＋素材採取＋かくれんぼ！？！？

お嬢様と執事は三国を観光して、料理を作っても、それを相手より先に二人を見つけて、納品しないといけない。






「こ、これは難しい！！！！」


なにせ相手より先に納品しないといけない。しかも難易度にとって、それぞれ値段が設定されている……相手より先に、だけど相手よりポイントを稼がないとけない…！！！

私のチームとシュクルさんのチームはそれぞれチーム内でリンクシェルで協議して……みなハウスから旅立っていきました！！




料理に使う素材を釣りにいけば、シュクルさんとブッキングして…

発酵バターを作るために、西部クルザスに飛び

執事とお嬢様を探しながら。三国のショップに素材がおいてないか確認して。


リンクシェルでは「あれ取ってくる！」「〇〇ゲットした！」「まちさんとトンさん発見！フラグおくね！」「ああああマクロおしまちがえたあああああ」等の報告が飛び交う。それはシュクルさんチームも同様だったはず！


三国を動き回る執事とお嬢様を探し、それぞれ同じような速度で料理を納品していき……タイムアップ！！




ハウスに戻ると疲れた--！！っと倒れこむ両チーム。

でもどこか充実した、やり遂げた会話がお互いにされていました！



白と黒のテーブルが置かれ、2チームが作った料理が並べられていき……


勝利したのは、私のチーム！！！



勝因はボコさんに分担をお願いしたのと、こちらにいたわいきゃさんが観光する二人をずっと探していてくれたからでした！！

ギャザクラのレベルがまだ上がっていないわいきゃさん、だからこそチームの為に出来ることをした…それが勝利の要因となった。そこにもこのイベントが上手く練られているなあと感心して……



最後にクイズ。
リーダー同士の一騎打ち……FCの設立したのが、何年何月の何曜日という問題。
チーム内でアドバイスありということで……開始してすぐ、わいきゃさんが曜日を教えてくれて、私が答え、こちらもエミヤチームがタッチの差で勝利しました。



そこからは私に司会がチェンジ。一つ発表することがありました。

それは体験期間二週間されていた団員さん二人の……加入の確認。




うちのFCではお互いのミスマッチを防ぐために、必ず二週間経ったら面談をするようにしています。それでお互い一致しなければ……正式加入とはならない。


そしてそして、体験加入されていた、てぃーさん、そしてゆきさんの二人はアイリスへの正式加入を希望され、無事二人とも本加入となりました！！！




無事制服一式を渡して……そこからは記念撮影！！！！







今までFCイベントは全部私が主催してきた。

それが今は、こうやって企画してくれる人たちが出てきて、楽しんでくれる人たちがいて、笑ってくれてる。

この光景を見れただけで、本当にＦＣを、この場を作ってよかった。

そう改めて思った。果報者のマスターなのでした。