Character

日記を読んでいると、CFに関するものが少なくない。
先釣り、まとめ、ロール放棄などに関する様々な意見だ。
自分は幸い、復帰後のこのキャラではあまり問題になるような場面には遭遇していない。
無論、「先釣りする奴などお目にかかったことがないわ！」というわけではない。
先釣りはたまに見かけるし、まとめすぎて全滅という展開もあったし、タンクがなかなか回復してもらえず倒れる場面に遭遇したこともある。
いずれの場合も、何事もなかったように再スタートし、無事にクリアできた。
そのたびに、FF14のユーザーは何かイイな、と思うｗ

海外勢の多いElementalは、もしかすると全体的に他人のミスに寛容な気風なのかもしれない。
あるいは、とりあえず試してみてダメそうなら調整…という考え方が多いのか。
全滅後に「今のは〇〇なので△△してください」という会話も特になくクリアできてしまうのは、各々が全滅の問題点を正しく把握し、自分なりにフォローや修正を行えた結果ではないだろうか。
少なくとも、復帰してから2キャラをCFだけでレベリングしてきたが一度もギブアップしたことがないため、そんな感想を持っている。

日記を読んでいると、見知らぬ人とマッチングするCFは怖くて使えないという人もたまに見かけるが、ほとんどの人がごく当たり前のように利用しているように思える。
自分は便利なのでガンガン使わせてもらっているが、当たり前の機能だとは思っていない。
というのも、自分が最初に出会って長く暮らしていたMMOはFF11だからだ。

昔話になる。
FF11では、パーティを組もうと思ったら自力で人集めをするのが常だった。
高難易度のコンテンツばかりではない、誰もが毎日行うレベリングさえ。
FF14にあるパーティ募集のような機能もなかったため、サーチから手作業でレベルとジョブを絞り込み、一人ひとりtellで勧誘してパーティを作った。
繰り返すが、毎日、毎回である。
自ら人集めをしない場合は、誘われるのを待つことになる。
やはりヒーラーは必須職であるためすぐに誘われるが、DPS(アタッカーという呼称が一般的だった)はジョブによっては何日もお声がかからないことも珍しくない。
そのため、DPSはオートリーダースキル(自分でパーティメイクをするプレイヤースキル)が必須とさえ言われていた。
その後コメント機能が追加されたため、誘われ待ち勢は各々パーティに対する希望やアピールを記入し、リーダーはそれを参考に声をかけたものだ。
レベル上げの狩場も、レベルに合わせて自動で飛んでいけるわけではない。
リーダーは適正レベルのモンスターを調べて狩場を選定し、なるべく弱点を突けるようパーティメイクを行う。
鳥を狩るなら遠隔職か槍職、骨ならモンク、硬い敵なら黒…といった具合に。
パーティが完成するまでに1時間かかることもあった。
(もちろん、自信がない場合はメンバーに相談しても良い。「なんでも＾＾」と返されることもあるが、5人いれば1人くらいは何らかの意見を出してくれる…はずｗ)

そんなある日、VUで新機能が追加された。
おまかせパーティ、通称「おまP」である。
この機能を使うと、同じレベル帯のプレイヤーが自動でマッチングされパーティが組めるという触れ込みだった。
もう1時間かけてパーティを作らなくてもいいのだ！
誰もが歓喜し、期待を込めておまPを使った！！！
…が、何故かそのときの記憶がない。
間違いなく実装初日に使ってみたのだ。
しかしそれ以降、二度と使うことはなかった。
恐らく、できあがったパーティのジョブ編成がまったく実用的なものではなかったのではないだろうか。
いずれにせよ、機能として使い物にならなかったことだけは間違いない。
そう感じたのは自分だけではなかったようで、それからFF11にレベル上げパーティという概念がなくなるまでの10年以上、プレイヤーは手作業でのパーティメイクを続けたのである。
毎日、毎回。

それが当たり前だった自分の目に映るCFは、長い年月を経てついに実用レベルにまで進化した待望のおまPだ。
もうサーチを更新しまくりながら「こちら戦暗モ黒の4人です。レベル上げご一緒していただけませんか？」とtellを入れなくてもいい。
その結果連続で何人にも断られて凹まなくていい。
狩場の知識や連携の提案をしなくてもいい。
やっと出発したのに狩場が混雑して狩場難民にならなくていい。
ただ「参加」というボタンさえ押せば、数分後には実用的なパーティが組まれ、適正狩場に放り込まれているのだから。

再びFF11の話に戻るが、手作業でのパーティ編成は手間はかかるが、自分の好みに合わせたパーティを作れるという利点があった。
最高効率を求めて稼げる編成をしてもいいし、ドロップアイテムを重視して金策を兼ねたレベリングもできる。
コメントで相手の人となりや装備はある程度把握できるうえ、勧誘前に必ず直接会話のやり取りがあるので、温度差のあるパーティになりにくい。
FF14でよく言われる「要望があるなら自分でパーティを作れ」というのは、まさしくこういうことだと思う。

FF11のおまPがもう少し実用的であったら、もしかすると従来の手動パーティメイクと併用されていたかもしれない。
同じ価値観のメンバーとプレイしたい場合は自分でパーティを作り、どんな人と一緒になっても文句は言わないので面倒なことは一切したくない人はおまPを使う…という具合に。

以下は自分の考え方にすぎないのだが、自分CFを、あくまでパーティ編成の手間を0にしてくれるだけのツールと解釈している。
それ以上でも以下でもない。
本来の機能以上のものを期待しなければ失望することもない。
CFは、もの凄い速さで経験値を稼がせてくれる機能ではないし、いくらミスをしても絶対怒られないと保証してくれるものでもない。
編成されるメンバーは、言い方は悪いがガチャみたいなものだ。
自分1人寝ていようがクリアさせてくれるような超絶装備＆スキルの持ち主と一緒になる可能性もある。
ギミックやスキル回しどころか自分のロールもまだよくわかっていない初心者が混ざる場合もある。
めちゃくちゃ気が短い人が入るかもしれない。
保護者の同意を受けた15歳以下…小学生が入るかもしれない。
それでも「FF11みたいな所要時間60分の手動パーティメイクだけは絶対やりたくないでゴザルｗ」という場合にCFを使う…くらいのつもりでいればいいのではなかろうか。
そう考えると、利用時の心構えも自ずと見えてこよう。
パーティメイクの手間と引き換えに、メンバーに対して寛容になれるか。
パーティメイクの手間と引き換えに、助言や注意を受け入れられるか。
できなそうだと思うなら、最初から自分の要望に合ったパーティメイクをしたほうが話が早いし、自分もメンバーも気持ちよく目的を達成できるだろう。

…とは言え、サスタシャ攻略の段階でまずCFに誘導されるので、そもそも手動でパーティを作るという発想が浮かびづらいのが難しいところかｗ
毎日オートリーダーすることを思えば大抵の不都合は見なかったことにできる。
ゆえに自分はどんなパーティでも有難いし、シャキっただけで最高な気分になるのだ！！！