週末は機工士のレベルを80にしようと密かに画策していた。
エキルレやアラルレでの使い心地や役に立っているかどうかなどを確認したかったのだ。
そのため、復帰して初めてくらいの勢いで適正ダンジョンを周回した。
1周や2周であればどうということはないが、続けざまとなるとハイパーチャージ中に指が…というか手の甲が攣りそうになる。
自分のスキル配置が悪いのだろうか。
しかしどうにかマイハンドが爆発四散する前に目標のレベル80に到達できた。
すぐにロールクエストやジョブクエストも終わらせてAFを回収。
その後、さらなる装備を物色するためユールモアをウロウロしていたところ、なんとフレンドさんに遭遇したのである。
ロドストでのやり取りからゲーム内チャットで話したことはあったものの、実際に対面するのは初めて。
何となく気恥ずかしく思いつつ、世間話を少々。
メインタンクの方なので裝備を「じっと見つめた。」させてもらったり。
極コンテンツに行くのなら当たり前なのかもしれないが、全裝備にエクスマテリジャが装着されていることに感心する。
自分はというと、裝備更新でマテリアを外す際に上位マテリアは破損することがあるようなので、なかなか思い切って装着できず、適当に手元にあるマテリアをはめている。
もし、万が一、何かの間違いで極コンテンツに挑む際には腹をくくり、ルレで貯めた妙にトゲトゲしたアイテムをはたいてエクスマテリジャを揃えようと思う。
さてフレンドさん、なんとルレに誘ってくださるではないか。
断る理由があろうか。
ちょうど今日はレベル上げばかりしていてエキルレ＆80ルレに手を付けていなかったのである。
ご厚意に甘えてご一緒させていただくことにした。
いやー、緊張するなー。
なんて思っていると即シャキる。
そう、フレンドさんはタンクなのである。
あまりの早さに気持ちがフワフワしたままダンジョンにin。
なるほど、海の…アレか。こんにちはヨヴラ。
テンパりすぎてタゲをミスったりなどしつつ。
いつもはもう少しだけマシに動けるのだ、本当に本当だ…などと心の中で言い訳する。
そんなヤベー自分に気を使っていただいたのかゆっくり進行だったこともあり、1ボスを通過した後くらいからは平常運転できていた気がする。
こんなことを言うと引かれるかもしれないが、自分は異文化コミュニケーション以外にダンジョンでのカオスを考慮してTonberryを選んだところがある。
予習復習を怠らず、初見でもある程度動けるのが普通とされる日本人。
装備も振る舞いも気合を入れなければ悪目立ちしてしまうだろう。
自分はあまり熱心にプレイするつもりはなかった。
ノリと勢いでドーーーーンと突っ込むのが普通なこのサーバーなら、自分の適当さもあまり目立つまいという下心があったのだ。
ミスって死んでもお互い様。トライ＆エラーを繰り返してもクリアできればいい…くらいのスタンスだ。
…とは言え実際には未予習で突っ込む度胸はないチキン野郎ゆえ、動画チェック後に臨むわけだが。
実際、エンドコンテンツには参加していないということもあるが、どうしてもクリアできなくて解散したという経験はないので、今のところ問題はないように思う。
しかし、知り合いが同じパーティだと話は変わってくる。
一期一会、旅の恥はかき捨て…というわけにはいかない。
CFメンと遊ぶときもそうだが、知り合いにはあまりカッコ悪いところを見せたくない。
うむ…マテリア、やはり真面目に付けておけば良かったかな…。
そんなことを思いつつ、誘ってくださったフレンドさんへの感謝とともに週末の夜は更けていくのであった。
