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Lutscher Telstadt

Gungnir [Elemental]

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ララフェルの少女の旅 再び #2 帰ってきた街 感じる変化

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ふたたびモードゥナの地に辿り着いたシュテルン。

彼女は、苦難の連続だった

ながい旅路をおもいだし

いつのまにか涙を流していた。

そして、グリダニアから旅立ったあの日のことを

思い出していたのである。




あの日、飛空挺にのり

グリダニアから飛び立ったあの日……

ミューヌの呟いた言葉。




いつか、あなたの名前が英雄の名そのものに

なる日が来る



そのミューヌの思いが伝わった時……

シュテルンは、嬉しさと、これまでの困難の連続

そしてあたたかい人たちの言葉を思い出し

泣き崩れそうになった。


グッ……と、ちいさなくちびるをかみしめ

前を見た。


それでも飛空挺から、見送る人たちを見るのが

やっとだった。



唇を血が出るくらいに噛んで

小さな両手も、爪が食い込むぐらいに

握り締めて、それでやっと……

涙ぐみながらも、みんなに手を

大きく振って応えられたのだった。




シュテルンは、あの日と何も変わっていない

泣き虫の自分に、思った。



あぁ、たいして変わってないのね、わたしの内面は……






場所は戻り、モードゥナの街にいる人々……


彼らはもう、以前のように場違いな

ララフェルのおチビが迷い込んできた、とは

誰も思っていなかったのである。



そう、まさに威風堂々たる風格を

ながい、ながい旅路で、このララフェルの少女は

自身でも気づかぬうちに身につけていたのである。


まるで、英雄を見るかのように、

ある種あこがれのような視線で

シュテルンを見、彼女に手を振る者すらいたのだった。


この、ララフェルの少女は、まだ自分自身では

そこまで成長した、という実感が

無かったため、少し不思議な感覚ではあった。


ただ、悪い気はしなかった。

以前にここ、モードゥナに迷い込んだときには

ただ、迷子のおちびが、1人、這々の体で

ここに来たのだ、と言いたいばかりの

白い目でしか、この少女を見る者はいなかった。


それが、相変わらず見知らぬ街だと言うのに

自分を仰ぎ見、通り過ぎるのを

固唾を飲んで見守る者や

まるで、よく見知った、騎士でも

帰還して来たのかと言うくらいの

ある種歓迎されているかのような見られ方さえ

したのだ。


姿変われば、ここまで、人々の態度は変わるのか。

ララフェルの、それこそまだ小さな少女には

すこし不思議な感覚ではあったが

少なくとも前のように、申し訳なさそうに

また、悔しくて泣きたくなるのをガマンして

足早に、そそくさと

この街を探索するような必要はなかった。





この街の人々に自分が声をかければ

歓迎されるだろう。


そう思えるくらい、周りの空気は

違ったのだ。



ララフェルの少女は、思いついた。

そうだ、あの場所に行ってみよう!


思い当たるところは二箇所あった。

一つは、クリスタルタワーが見える、あの場所。


そして、もう一つは、あの鎧ずくめの

決死の姿の美女のいる守衛門。




まだ、あの重装備のお姉さんは

いるのかしら?




シュテルンは、そうと決めたら駆け出したのだった。


得意のスプリントで。


続く
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