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Maho Sakurawel

Ridill (Gaia)

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「東方異聞録」 もう一人のマルコ・ポーロ 第三章

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はじめに
 公式発表済みの世界設定、自前のスクリーンショット等を使った自作小説です。性質上、多少のネタバレを含む場合があることを、ご了承下さい。なお、本文中に登場するFCぱくらま Pakulama : Ridill メンバーの、キャラクタープロフィールは投稿時のものを使わせていただいています。

♦第三章♦ ~紅玉海に生きる~
 「ここには大小たくさんの島がありますね。紅玉海を渡りながら、主だったものだけでも調査して行きませんか?」無人のベッコウ島での夜は、この言葉で明けた。声の主はベル親衛隊員。「ぱくらま」では少数派の、私と同じヒューラン族である。エオルゼアにいた時と変わらず、彼女の行動は合理的かつ的確である。少し前まで夢の中にいた私の耳には、この提案はまさに「目覚めのベル、鳴ルド!」だったのである。簡易コテージの窓からは、一晩かけてスモークしたベニツノの肉をスライスしている、ルリラ団員の姿が見えた。彼女の包丁はIL(アイテムレベル)535。ゴリ押しで切り分けられたベニツノ肉は、その日の朝食になったのである。

 最初に調査したのは、ベッコウ島とそこに棲息する「ウンキウ」であった。ラノシアのメガロクラブに似ているが、博物学者マルセットによれば、「カニというよりも、クモやサソリに近い生物である」という。確かに、尾を有すること、背部に体節があること等の特徴から、カニとは別種であるようだ。背部を覆う甲羅部分はウンキウの「大カブト」と呼ばれ、この近辺に住むコウジン族が神の捧げ物に使うという。中でも無傷なものは、尊ばれるようである。特に大きな個体は「ミシルシ」と呼ばれ、戦死した侍の首だと信じられている。
   

 一方で彼らは、雌雄「つがい」で生活することから、夫婦和合の象徴とされているようである。実際に、過酷な生存競争を乗り越えながら、浜辺で互いに寄り添うかの如く佇む彼らは、はた目にも微笑ましい。そして私は、同様な光景をもう一つ知っている。それはユー・チョロ、そしてナウシカ・ウィンドの両氏がいる、戦場の光景。FC受け付けとしての和やかな雰囲気からは想像しがたいが、いざ戦闘が開始された後の、チョロ氏のいかなる状況にも揺らぐことのない「盤石な」スキル回し、そしてナウシカ氏の「海から吹く風のような」治癒魔法。時に苛烈とさえ感じるその戦闘能力は、しかしながら互いを力強く受け止め、あるいは優しく包み込む。激しい戦いのさなかでも、どこか温かい心象風景を創り出してしまう。「戦乙女」と呼ばれる所以である。
                                   

 次の調査は、ベッコウ島の南西にある「サカズキ島」。紅玉台場からはすぐ西にあるが、周辺に勢力を持つ「海賊衆」の監視所(物見砦)があるという。私たちが、台場から離れたベッコウ島に宿泊しなければならなかった理由である。この島に隣接して、火山「獄之蓋」がある。北側には浜辺が広がり、ここに「ガザメ」というカニが棲息している。彼らは全身が赤熱したような外見をしており、これを最初に発見した人が、その棲息地を「蟹茹浜」と名付けたという。当然この地の環境エーテルは火属性に偏っており、ガザメも自身のエーテル構成を火属性に偏らせることで、適応しているのだろう。その証拠として、彼らの「赤熱した甲殻」は剥離した後もかなりの熱を有しており、コウジン族は鍋料理の器として利用しているということである。エオルゼアに持ち帰れば、新しい熱源・保温材としての利用価値があるかもしれない。

 最後に訪れたのは、ベッコウ島の北西にある「沖之岩」。獄之蓋からの噴石によって形成された小島であるという。その北側には「珊瑚台」と呼ばれる、巨大な珊瑚によって形成された台地があり、海賊衆の拠点兼監視所があるという。この地に棲息する「サンゴセオイ」というカニは、名前の通り甲羅の上に珊瑚を背負っている。しかしもう一つ、特筆すべき点がある。それは、彼らが甲羅の最上部に赤く発光する物質を背負っているということである。一見、樹状珊瑚のようにも見えるが、無生物的な輝きを放っている点で明らかにそれとは異なっている。現時点では科学的根拠に乏しいが、もしかしたらこれは未熟なファイアクリスタルなのかもしれない。この地は今でも獄之蓋の噴石から火属性の影響を受けており、サンゴセオイ自らが属性バランスを保とうとする過程で物質化させたのだとしたら?
 環境に適応するため、それぞれの方法を選んだガザメとサンゴセオイ。ハイデリンで生き残るため、個々に努力をしているのは、我々ヒトだけではないようである。

~つづく~ (次回、8月中旬投稿予定)

☆豆ット知識(頭の中に入れとけば、いつのまにやら旅の供。そんなマメットのような豆知識)
第三回 ウンキウ(カブトガニ)とカニ あれこれ
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 ウンキウは、カブトガニの別名。「和漢三才図会」(江戸時代中期、1712年頃に編纂された百科事典)、「大和本草」(1709年、貝原益軒により編纂された、現存する日本最古の生物学・農学の専門書)に記載されています。本文でも触れていますが、カブト「ガニ」とは言っても、分類学上はクモやサソリに近い動物で、鋏角類に属します(カニは甲殻類)。オスはメスにつかまって(メスの背甲に密着して)生活し、その姿から夫婦和合の象徴とされているようです。それゆえかなりの昔、ある地域では、婚姻の席の料理として食べられていたこともあったとか。この習慣が、ゲーム中の設定として採用されていたら、エターナルバンドの式場でも出されていたかもしれませんね(現在日本では、特定の場所に棲息するものは天然記念物に指定されているので、食用にされることはありません)。
 さて、カニのガザメについて面白い話を以下に。神奈川県川崎市のある寺に伝わるお話です。「そのむかし寺が火事になった時、池からたくさんのカニが現れて、口から泡を吐いて火を消そうとしました。鎮火した後には、たくさんのカニが死んでいました。僧侶たちは、寺を守ってくれたカニたちの供養を行いました。それ以来この寺の池では、火で焼かれたように真っ赤な甲羅を持ったカニが生まれるようになったということです。」もしかしたら、ガザメの設定はこんな伝説が基になっているのでしょうか。そしてもう一つ、サンゴセオイ。現実世界にはカイカムリというカニがいて、敵から身を守るために貝殻やカイメン等、他の生物を背負う性質があるそうです。筆者は、この「身を守る」をキーワードに、「物質化した火属性エーテルを背負っている」という設定(妄想)を考えてみた次第です。
 日頃は何気なく見て、戦っているゲームの中の生き物(エネミー)たち。時々彼らの裏設定や、そこから導かれる存在意義などを考えてみるのも、このゲームの楽しみ方の一つだと思います。
Comments (2)

Liliy Genovese

Ridill (Gaia)

面白いうえに、めっちゃ勉強になります!!!

Maho Sakurawel

Ridill (Gaia)

>ベゼさん
早速のコメントありがとうございます!
自分としても東方の冒険は、何かしらの形で残しておきたいと、前から思っていたので、励みになります。豆ット知識も充実させていくので、これからもよろしくお願いします!
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