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Maho Sakurawel

Ridill [Gaia]

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「東方異聞録」 もう一人のマルコ・ポーロ

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はじめに
 これは、FF14の世界(紅蓮のリベレーター本編)の中で、「もしメインストーリーとは別に、こんな旅が行われていたら」という想像を基にした、自作小説(妄想日記?)です。
 公式発表済みの世界設定、自前のスクリーンショット等を使って物語を構成していますので、多少のネタバレを含む場合があることを、あらかじめご了承下さい。

   「結成1周年を記念して、FCぱくらま Pakulama : Ridill とそのメンバーに、これを捧ぐ」

♦序章♦ ~旅の始まり~
 第七星暦元(1577)年、東方地域遠征の準備のため、リムサ・ロミンサに帰還した私たちは、メルウィブ提督に呼び出された。「東方までの航路確立と、交易拡大による経済安定化を考えている。ついてはその前段階として、遠征とは別件で東方地域の調査をしてもらいたい」と依頼されたのである。
                                   


 この話を受けて、私たちが所属するフリーカンパニー(FC)「ぱくらま」のマスターが、FC所属の派遣調査員としての身分保証、及び調査費用の援助について「黒渦団」に直談判してくれた。こういう時の我がマスターのフットワークは素晴らしく、FCメンバーから「ぱくらま」の創設者であり象徴たる「リリ様」と、尊敬と親しみを込めて呼ばれる所以である。
 「特定のFCへの資金援助は前例がない」ということで、交渉は難航するかに見えたが、「黒渦団」と「ぱくらま」間での、調査費用折半という形で意外に早期の決着を見たのであった。後で聞いた話によると、交渉に同席していたユキユキ・サブマスターが、タースティン財務長官の目の前で、斧術士ギルドから持ち出した(借り受けた)斧を振り回したとか回さなかったとか・・・。財務長官は、この時のことを「かつてサハギン族に拉致された時よりも、トロピカルな体験であった」と議事録に記している。費用折半、要するに資金供出の形になったのは、「全額援助で受けてしまうと、調査結果を利用しようとした場合、我々がその権利を主張できなくなる可能性がある」という、シェル・FC管理人(当時。現在は一線を退いている)の意向が反映されているらしい。

 出航直前、「長旅の途中、退屈しないように」とプニ・ハウジング長が、手配していた船の一室にアスレチックを設置してくれた。(出航後、クルーからは毎日のように「この揺れは?」「・・・船が引っ張られています!」といった声が上がっていたのは言うまでもない。実際、船が引っ張られて、一時航路を外れてしまうトラブルはあったのだが、これはアスレチック揺れとは別の理由によるものである。)
   


 「道中、常に気を抜かないように」。そう言って、冷徹だけど愛あるクロ軍師が護身用の魔導書を手渡してくれた。この本と、以前にFC教育係のラブ師から受けた「ヒーラー座学会」での教えを胸に、私たちは出発した。
 リムサ・ロミンサの遥か東。セイレーン海の深い霧を抜けた先にある、「日出ずる国」を目指して。
                    


~つづく~ (次回、7月上旬投稿予定)

<筆者>
Maho Sakurawel(生没年不詳):本来の目的とは別に、メルウィブ提督からの依頼を受け、所属するFC「ぱくらま」派遣調査団の一員として、東方諸国へ旅立つ。現地の自然環境、情勢、精神文化等に関する調査結果を、のちに「東方異聞録」としてまとめた。ガレマール帝国の監視を免れるために、現地では「マホコ・ポーロ」と名乗っていた。
Comments (2)

Yukiyuki Acqua

Ridill [Gaia]

凄い!!!!!
マホ面白いww
ワクワクワクワク
クルトン食べたい

Valsa Miqo'te

Ridill [Gaia]

交渉(物理)じゃないですかやだー
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