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1
Saboree Catboy
Spriggan [Chaos]
2
Nergo Gigantes
Spriggan [Chaos]
3
Raraimo Eremo
Spriggan [Chaos]
数日前に、食料を狩りに行ってくると出て行ったきり戻らない両親を待っているのだ。
いつもであれば、夜の内に狩りに出かけて、子狼が目覚めるころには獲物をとって戻ってきていた。
しかし今回は、何度夜があけようと戻ってはこなかった。
食料もとっくになくなり、腹ペコの子狼。
巣穴から出てはいけないという両親の言いつけを守っていたが、寂しさと空腹でもう限界であった。
そしてついに子狼は巣穴を飛び出し、両親を探しに行くことにした。
子狼は必死に両親の行きそうな方へがむしゃらに走り回った。
森の中には、怖い獣が闊歩していた。
見つかれば一瞬で丸のみにされてしまうだろう。
怖くて…寒くて…ついに子狼は疲れと恐怖で岩陰に座り込んでしまう。
そして…夜がくる…
子狼は小さな勇気を振り絞り、再び宛もなく走りだす…
怖い獣に見つからぬよう木々の間を…そして時には足跡一つない白銀の広野を走った。
空が白んで来るころ…無情にも子狼の体力は空っぽになり疲れ果て、ついには深い雪に体を横たえてしまうのであった…