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自己啓発やビジネス、運営などなど興味深く楽しめた、本「吉田の日々赤裸々。3」(吉田 直樹(著))

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 吉田 直樹氏(FF14のプロヂューサー兼ディレクター)がFF14について書いている本があると知り、「吉田の日々赤裸々。3~ゲームデザイナー兼取締役の頭の中~」読んでみました。

 ゲームを扱う週刊誌「ファミ通」に、隔週連載で掲載されたコラムを本にした形です。97~139回+140回特別編+特別企画が収録されています。

 主に、ビデオゲームに関連した出来事や、ビジネスから、仕事での働き方やesportsについて、2018年に協賛した「さっぽろ雪まつり」の話などなど、吉田氏の思ったことや感じたことなどのいろんな興味深い話が楽しめました。
 特別企画では、吉田氏と齊藤陽介氏の「赤裸々な対談」が行われ、二人はどのようにして出会ったのか「FFIV」の新生に奔走していた吉田氏を齊藤氏はどう見ていたのか、などが楽しめました。


 興味深かった内容は、

 やりたいことがあってもいつの間にか、手段であったことが目的化していることがあったりします。
 「ゲームの開発をしたいなら、ゲームを作ってみるのがいちばんのはずだ。プログラムを知らないからゲームが作れない、ではなく、“作りたいものがさきにあり、必要に応じてプログラムの命令文がある”というロジックが正しい。勉強をしてプログラムを覚えることが“目的”ではなく、プログラミングは“手段”である」(本書より)。ゲームをつくるために、プログラミングを勉強する、という、ゲームをつくりたいという思いがまずは大事ですね。

 プレゼンテーションや人とのやり取りや説明について、
・「人を説得したり、自分の考えを理解してもらうためには、自分の意見をきちんと整理し、根拠となる数値や資料をつけてプレゼンテーションする。相手がそれを理解してくれるかどうか、同調してくれるかどうかは“結果”であって、“過程”には関係がない。結果を良いものにするためには、過程を努力するしかない」(本書より)。
・「“自分の”言いたいことを言う、伝えたいことを伝える、ではなく、“相手に”どうやって知ってもらうか、どう理解してもらうか、どう楽しんでもらうか」(本書より)。
・「プレゼンする側は、プレゼンされる側のことをよく知るべきだと思う」。「相手を知ることに時間を使ったほうが良い」(本書より)。
・「相手のパラメータや要求するアイテムを知れば、攻略は意外と簡単に見えてくるように思う」(本書より)。
・「プレゼンする側の人は、プレゼンをゲームだと思って、それを“真剣に”楽しんだほうが成功の確率は上がる。要するに「ボス戦の攻略だ」と考えればいい。ボスを攻略するのだから、最善を尽くすのは当然で、レベル上げも必要だろうし、武器も相応のものを用意し、仲間も集めた方がいい」(本書より)。
・「真剣でもなく、楽しめなくもないプレゼンテーションは、売れないゲームと同じで、いずれにせよヒットしない」(本書より)。
 相手に理解してもらうためには、自分の意見を整理し説明する努力が必要で、相手がわかるように説明するにはどうしたらいいかを考えることが重要だということ。そして、相手を知ることが大事だということ、どれも大切なことですね。

 仕事を人に任せることについてのことが、「“担当してもらおう”と決めて話すのではなく、どう解決したいかを話すことに尽きるようだ。簡単なように聞こえて、とても難しいことに思えるが、要は素直になる、ということ」(本書より)。
 これは、問題点の相談にも当てはまるようにも思いました。率直に相談することの大切さを感じました。

 「考えることと、自分なりに仮設を立て、実証しようという行為は楽しい。それをもとに議論し、正解を“作ろう”することはもっと面白い」(本書より)と、モノゴトを試行錯誤して取り組む楽しさを語るとともに、「成功体験、というのは諸刃の剣だとつねづね思う。成功によって得られた“自分が考えていた理屈の証明”や、“ワークフローの証明”など、“自信”になることはとても良い。しかし、ここで得られた経験や自信は、まったく同じ市場、まったく同じスタッフ、まったく同じ期間など、成功したときと完全に一致する状況でなければ、基本的に通用しない。むしろ、成功によって生まれてしまった“慢心”と戦わなければならないので、当時よりも難度は上がっていると思うべきだ。常に条件や状況が変わっているのだから、その変化の要因や幅を見極めて、次なる挑戦に向けた、“成功体験の調整”が必要なのである」(本書より)と成功体験の注意点を語っていました。

 運営について、
・「長期運営においては、極端に大きなミスを減らし、できる範囲の中で最善をつくすことが、“商品のクオリティー”につながる」(本書より)。
・「“妥協”という言葉が、悪い意味として使われることがほとんどだ。でも、チームで仕事をしたり、長期間にわたって安定したサービスを行う場合、“妥協点を見出すこと”はとても重要だと思う。これは、“最善を尽くさない”という意味ではなく、“理想”に対して最大限の努力をしたうえで、理想により近い場所に着地点を探す行為に等しい。いずれにせよ、どこかに着地できなければ、やがて燃料が尽きて堕落してしまう。それでは、サービスが維持できなくなるだろう」(本書より)。
など長期運営についての考えで、大きなミスがないことや、安定したサービスを行うための理想に近い場所への着地点・妥協点を探ることの重要さを感じました。

 ビジネス書にはいろんなヒントがありますが、「結局は読み手の問題であって、“過去、ビジネスという戦に勝利してきた人たちが、その時々で何を考え、どのように戦局を変えてきたのか。あるいは、その戦に勝利した時に何を思ったのか”、そんなふうに読めば、非常に役に立つように思える」(本書より)。「大切なのは、その根底に流れている思想であり、それを思いついた発想だと思う」(本書より)。
 その時、感じたことや思ったことや考えたというものは貴重な経験談になりますね。

 モノゴトに取り組む時、「リスク要因が見つかったのなら、大きな投資を行う前に、これらを解決しておくことが大切だ。あとから判明するはずだった障害が、事前に炙り出せるメリットは非常に大きい」(本書より)。見つかった問題にすぐに取り組んでおくことは、「プロジェクトが大きくなり、人が増えると、むしろ、それに比例して障害やリスク要因も増える。考える頭脳が増えた分だけ、気づきも増えるし、それら複数頭脳の意識統一をしなければならないことが、そもそもリスクとなる。」(本書より)。
 問題点の後回しは結果的に問題をさらに大きくしてしまう。問題点に向き合うことの重要さを感じました。


 これらの他にも面白く興味深かった内容はありました。自己啓発や考え方などのヒントにもなる内容になっていました。
Comments (2)

Acer Aquarius

Gungnir [Elemental]

私も1~3まで読了済みです。
1,2がFF14立て直しの話が多かったのに対して、3は吉田Pの人生哲学様な内容でとても興味深く、楽しむことができました。
また連載再開してほしいですね!
(FF16発売までの道のりを心待ちにしてますw)

Edge Cross

Mandragora [Meteor]

>Acerさん
コメント、ありがとうございます!

あっという間の全3巻ですよね(笑)。
ですね~! また連載再開期待したいですよね!!
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