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大学での「学び」とFF14

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最近youtubeで、とある動画が目にとまった。

「文系の大学には入る意味がない」

といった煽りキャプションのあるサムネイルが印象的だった。
見事に釣られた私は、動画も見てみた。

「文系の大学に入る意味なんてない。文系の大学で得られる知識は、本を読めばだいたい学べる」

的なことを言っていた。

巷でよく聞く「文系は役に立たない」という言説を焼き直したような話で、ここで別段とりあげるようなことでもない。
それこそ、まともに本を読んでいれば、「文系が役に立たない」なんて結論には至らないのでは、と皮肉の一つもいいたくなるが。


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一方で、大学が「知識」を得る〝だけ〟の場所だと思っている学生は思いのほか多い。
確かに資格の取得などのために、知識を詰め込むことが求められる学部もある。

「知識を得る」ことだけに焦点を当てれば、動画で指摘されているように、本を読んでいればそれで済んでしまうということもあるのかもしれない。

そもそも、文系の大学は何をするところなのか。
これが世間一般にはあまり伝わっていないような気もする。
勿論、その答えは一つではない。
が、一つとても分かり易いもの(よく言われていること)をあげるとするならば

「考える力(思考力)」

を養いに行っている、となるだろう。

「考える力」とか「思考力」というと、とても陳腐でショボく感じる方もいらっしゃるだろうが、ここでは、その大学で自らが研究することによって得られる「専門的な思考力」のことを指す。

大学は、受動的に学ぶところではなく、能動的に研究するところである(と私の専門領野では考えている、他の領野については勉強不足でわかりません)。
自分で研究テーマを見つけ、その答えをその専門領野の研究手法をもとに、自ら考え導き出していく。
その総まとめが「卒業論文」である。
「本を読む」のではなく、「本(論文)を書く」のが本来的な大学での学び、ということにもなる(実際に研究者が執筆する学術書のようなものが学部生で書けることはないが)。
その研究活動の過程で、その専門領野ならではの「思考力」が自然と身についていく。
歴史学であれば「歴史的思考力」であり、文学であれば「文学的思考力」といってよいだろう。

その思考力は本を読んで、簡単に見につくものではない。
大学生活四年間を費やして、研究を実際に行ってみることで、身についていく力である。
「本を読む」のではなく、「論文を書く」ことで見えてくる地平があることに気が付くはずである。

考えることは誰にだってできる。
一方、専門的知見をベースにした思考力は、そう簡単には身につかないものである。

だからこそ、大学の研究者は、その領野の第一線で活躍している研究者でなければならない。
知識を授けるだけであるならば、研究者である必要はない。本をたくさん読んで、たくさんの知識を有している人が大学教員になればいい。

「どのように研究するのか」
――研究の技法を教えられるか否かに、大学教員(研究者)としての力量が問われるはずなのである。


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大学で学ぶことができる「学術的技法」は、様々な所に応用できる。

それは極端な話、FF14の世界観を考察をしようとする場合においても有用である。

例えば、「FF14の世界観を神話から考察してみよう!」と思ったら、どのようなプロセスを踏むだろうか。

まずは、FF14で語られる神話に関する情報を、網羅的に収集することから始めることになるだろう。
例えば、ストーリー中で登場人物が語る台詞も資料となるし、公式設定本(エンサイクロペディア・エオルゼア)の神話の項目も資料となるし、FF14の攻略本に掲載された世界設定班の織田さんのインタビューも資料となるし、公式が発表しているサイドストーリー(漆黒秘話や『光の回顧録』など)も、全て貴重な資料となる。
以上は、歴史学でいうところの、史料調査及び史料収集にあたる。

そして、その集めた神話に関する情報(資料)は、そのままだと点在する資料にしかならない。
資料を自分なりに整理し、分析する作業が必要となってくる。
点と点を繋ぎ合わせ線にしたり、あるいは資料と資料の網目から浮かび上がってくるものを拾い上げる作業である。
それらの作業に、思考力が必要となるのは言うまでもない。
以上は、歴史学でいうところの、実証や考察にあたる。

そして、史料から読み取れたこと(考察)を、自らの言葉で紡ぐ必要がある。
つまり、文章化である。
文章力というものも、本をただ読んでいるだけでは簡単には身につかない。
一番良い方法は、実際に書くこと、書き続けることである。大学の面倒なレポート課題も、実は「書く」練習の一環なのである。
そして、書きあげたものは対外的に発表することも重要である。
所謂「文系」と言われる人文科学も「科学」である。科学である以上、「各々にとって正しい」ではなく、「みんなのあいだ」にも「正しいにちがいないという評価が共有」されてなければならない。
FF14ではロドストに日記が書けるので、そちらに投稿するもよし、自分のブログに掲載することもできる。自分以外の人に自分の主張(見解)を見てもらうことに意味がある。
以上は、研究成果の「活字化(論文化)」であり、学生であれば「卒業論文執筆」作業にあたる。


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ある作品を考察する行為は、その作品を楽しみ尽くすことに他ならない。
究極の贅沢であり、最高の娯楽である。

ゲームの世界観考察も、大学での学問的素養がある人であれば、ある程度形にすることは容易であろう(その予想があっているか否かは別として)。

人が生きていく上で、「娯楽」は必要不可欠である。
「社会で役に立つ」とは別の文系学問の意義を考えるのならば、「人生に彩りを与える」「人としての贅沢を享受することを可能とする」、といったことも指摘できるのかもしれない。
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