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Makai Sage

Scathach Lancer

Zeromus [Meteor]

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四季 ~流れるときの中で~  夏1章 ターニングポイント (自作小説#7)

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四季 ~流れるときの中で~
夏1章 ターニングポイント

 何でこうなった。俺はさっきから終わりのない問いをグルグル続けていた。耳にはもうヒステリックみたいにミンミンゼミが絶叫して、ちょっと常識を疑う位強烈な陽射しでここはまるでオーブンの様な状態なっている。ここに生肉を置いたらこんがり肉に変貌するんじゃないかと思うくらい。
 もう、はっきり言って地獄だ。ただの地獄ではない。それ位なら、部活で嫌とほど味合わされているから、屁でもない。
 それ以外にも問題がもう一つある。これが一番厄介なんだ。その元凶が、この紙切れだ。この紙切れのせいで、俺の二度目の起死回生のビッグチャンスを危機存亡の状況に落とされた。くそ忌々しい。と思いつつ、俺は、神様、仏様、どうかお助けください。とお祈りしつつ、鉛筆を転がした。神様か仏様は、6にしなさいと啓示してくださった。俺はありがたや、ありがたや、と言いつつ紙切れこと、追試験の問題用紙に目を落とすと、なんと、選択肢が5までしかないじゃないか。俺は思わず頭を抱えて

「Nooooooooooo!!!」

と、絶叫したら、脳天にいつも通りにチョークが鉛玉のようにヒットした。

「タカハシ、試験中くらい静かにせんか。」

 コバヤシが無表情で、まるで死刑執行を宣言する裁判官の様に言った。俺は本当にこの世には神も仏もないんじゃないかと、ガチで信じた。

 この高校に入学して2年目。今までこの鉛筆様一本でなんとか、数々の定期テストを克服して首の皮一枚で進級して二年生となった。が、ここで鉛筆様の御威光も途絶えたと思われる。
 鉛筆様頼むよ。と、思いつつ試験問題に向き合ったが、全然わからん。
 一年の一学期で早速目を開けたまま寝るというサボりの究極奥義を体得した俺は、授業なんて全然聞いてないし、板書もしてない。そんなことでも、俺は神様から鉛筆様を通して答えを啓示してもらったから、全然怖くなかった。ほんの今までは…
 俺は助けを求める様に、隣の席のヤノを目の端にとめた。ヤノは、なぜだか知らんが1年ダブって一年生二回目の、1学期の途中から出席するようになり、めでたく二年生となったが、俺の目は節穴ではない、陰で俺のズッ友のサカモトが、気を利かせて話しかけたり、勉強を教えたりと甲斐甲斐しく世話をしているのを見逃すはずはない。
 初めのうちは、サカモトが声をかけたりしても、ガン無視して、嫌な陰キャな女だな、と思ったが一念岩をも通すとはこのことか、今ではヤノはサカモトだけには普通に話したりしていた。サカモトはてっきり明るい女が好きだと思っていたが、こんな根暗女が好きと俺自身も意外と思っている始末だ。俺のハーレムにはヤノは論外だ。確かに容姿がいいのは認めよう。だが、そんな陰キャ俺のハーレムに加えたらカビてしまう。カビは他にも感染するからな、うん、なしだ。なし。

「後、五分で回収する。」

と、コバヤシの野郎いきなり死の宣告してきやがった。それに畳み掛ける様に

「今回の追試験落ちたら、夏休みはこの問題の中身が分かるまで補習に来てもらう、二人とも覚悟するように。」

 俺はコバヤシの声は聞こえたが、中身を理解するまで時間がかかった。二人とも覚悟するように。うん、確かにこの追試をやっているのは俺とヤノの二人だ、それは解る。その前の言葉を理性が理解するなと警鐘している。な、なんだと、と軽く混乱していると、隣のヤノが

「先生、この問題が理解できないと夏休みはずっと学校に来なくてならないのですか?」

コバヤシは眉毛一本も曲げることなく、至極当然に

「そうだ、土日、お盆も来てもらう。」

俺は抗議しようと手を上げて

「先生、それはあんまり…」

と言うのを、押し消すようにコバヤシは

「時間だ、問題を回収する。」

 とさっさと、答案用紙が拉致られた。俺は夏休みにハーレムを作るために、一年生でしくじった経験を活かして、それを糧にありとあらゆる書物を読み漁り、女心をマスターできたはずなのだ、それをせっかく活かせるチャンスをこのサイボーグのせいで無駄に終わるとは、俺の苦労は一体と泣きそうになった。それを知ってか知らずか、コバヤシは

「今この場で採点する、待つように。」

と、赤ペン握って添削し始めた。そして、ものの数分も経たずに、答案が帰ってきて

「二人とも、明日も学校に来るように。」

と、死刑を宣告された。夏の影がのびる黄昏の教室で男一人女一人、固まったまま心ここにあらずで、明日からまた、学校に来なくてはならないという絶望感が俺たちの世界を覆っていた。

俺の話は、そんなハーレム目指そうという途方もない夢もつ男子高校生がこの補習を通してちょっとは、ましな考え方になるっていう話だ。このヤノとの二年生の補習はある意味、俺の

ー ターニングポイント ー

となった。

 ご覧になってくださってありがとうございますw夏の章開幕となりますwみなさんのコメント、感想、イイね、あともしよろしかったら他のヒカセンのみなさんに冒険の途中で紹介してもらえる機会があれば、もろもろよろしくですw
 続きの掲載は不定期で書けるときに書きますので、フォローして頂けると通知しますので便利だと思いますwまた、僕のサブ垢の Gen Syocatsu のFS新生読書クラブ in Gaia も絶賛会員募集中ですのでよろしくですw今回もありがとうございましたw

↓春の章の1章目ですw未読の方は是非ご覧下さいw春の章は6章までありますのでよろしくですw
春1章https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/23125348/blog/5084692/
Comments (4)

Aishiki Righter

Tiamat [Gaia]

質問です(感想じゃなくてすみません)

・『FF14』のシェアワールド、というわけではないのですか?

 「創作」のタグが付いていますが、発表場所が『LODESTONE』ということもあり、シェアワールドだと思って読み始めました。

・投稿サイトで公開される予定はありますか?

 フォントと行間がつまっているので、読み辛いです……


 後
 黒(濃い色)地に白(薄い色)の文字は、読み易い組み合わせではないですし
 内容(ジャンル?)的にも白地に黒文字の方が良いのでは? と思いました

Gen Syocatsu

Ifrit [Gaia]

コメントありがとうございます😊かしこまりました♫善処します一応、フレンドさん数人に相談してロドストでも、ありという意見があって発表した次第です♪ごめんなさい、書くのに精一杯で、体裁までは、なかなか手が回らないのが現実です(´・∀・`)完結して、余裕ができたら、加筆、校訂したいと思いますので勘弁してください、あくまで、読書クラブの課外活動的な存在なので、そこのところよろしくです♫

Aishiki Righter

Tiamat [Gaia]

回答ありがとうございます!

質問は、否定的なニュアンスで書いたつもりではありませんでした。すみません…
『ロドスト』で一次創作を発表しても全然いいと思います!
(ただ、ちょっと、自分が混乱してしまっただけで…)

また、続き読ませてもらいます
執筆応援しています~

Scathach Lancer

Zeromus [Meteor]

愛式さんありがとうございます♫頑張らせていただきます♪コメントありがとうございました😊
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