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Kaz Sunligt

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マヌケな勇者の小話2nd ”-1”「ボツ原稿」

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※このシリーズは酒場の勇者の冒険譚(自称実話)を集めたものです。

マヌケな勇者の小話2nd
-1「ドラゴンドラゴンドラゴンスレイヤー」


ドラゴンたちは眠っている。
私はここで数日後には餌にされてしまう。
ため息ばかりついていると、人の声がした。
「おおーい! 勇者が助けに来たぞ!」
その大声に反応して、
ドラゴンたちがむくりと起き出した。
勇者の前には3頭のレッドドラゴンが
その巨躯を現していた。
「1頭じゃないなんて、聞いていないぞ……。」

勇者は悩んでいた。この街は平和過ぎる。
それは良いことなのだが、稼ぐアテがない。
またハンバーガー屋の床でも磨くか。
そう考えていた矢先だった。
「外交先の隣国アルカディアで、
侯爵の娘がドラゴンにさらわれたそうだぞ。」
「侯爵爵は娘を猫可愛がりしていたからな。
光り方の目立つ装身具を着けていたんだとか。」
ドラゴンの中には、宝飾品を好む種もいるのだ。

そして再びドラゴンの巣。
「だが、この程度勇者の敵ではない!」
そう言うと勇者は、つってけてーと
ドラゴンの1頭に向かっていった。
そしてブレスでボォォォと
真っ黒に燃やされて倒れた。
「この人……、弱い!」
腹を空かせたのか、
ドラゴンたちがこちらに向かってくる。
いよいよ私の運命は
ここで終わってしまうのだろう。

「お嬢、これに隠れろ!」
真っ黒になった勇者がこちらに盾を投げつけてきた。
あたふたしながら盾の裏に身を隠すと、
向こうで勇者は伸ばした手に本を広げていた。
青緑色のオーラが広がる。
詠唱とともにページが周囲にビラつく。
「滅びし者の怨嗟よ。朽ち果てる身の軋みよ。
 その音をここに震わせろ。カタストロフ!」
せつな、辺りは激しい光りに包まれた。

少しして盾をどけると、
辺りには真っ黒に焼け焦げたドラゴンたち。
そして立ったまま燃えている勇者だった。
慌てて近くから、
宝飾品のツボを使って水を汲んできて消火した。
「5分待て。」
そう言うと真っ黒な勇者は地面に倒れ伏した。
息はあるようだ。
そのまま動けずに、3分ほど見守っていただろうか。
勇者がモゾモゾ動き始めた。
そう、脱皮するかのように焦げた部分を脱ぎ捨て
立ち上がったのだ。
「さぁ、帰るぞ!」
何事も無かったかのように、
勇者はすたすたと歩き始めたのだった。




(店のチラシのフェローシップのボードに書いた
「アルカディアの国でドラゴン3頭を…」を
実際に討伐させてみたかった…のだけど
イマイチ面白みが足りずにボツとなりました。)
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