その日、北国に住む人々は恐怖した…
縦横無尽に飛び回る黒いアレの姿に…
あれこそはGから始まる例の虫…
そう…
グナース族(Gnath)が喚び出した蛮神である!! おっと、ブラウザバックを押すにはまだ早いぜ?
残念ながらここには貴方が期待したような血湧きゴキ躍り丸めた新聞紙とキンチョールが飛び交うパニックサスペンス的なものは存在しない。しかし最後にファイナルファンタジーに関するそれなりにマニアックなトリビアも用意しておいたから、どうぞそのまま下まで読み進めていってくれたまえ。
なお、あくまでも読み応えのあるゴキブリパニックドキュメンタリーを所望するという貴方には
Rokorihuru Rokolatteさんの記事をお勧めしておこう。
さて、今となっては誰も覚えていないと思うが、第七霊災当時クルザス西部高地のクルザス川では『黒い蛮神』が出現し、多くの川船を沈めて回ったという逸話がある。今でも凍り付いたクルザス川の底には多数の座礁船が沈んでいるという。
ちなみに
学者のジョブクエストのレベル58で言及される話だ。
当時のこの地域に出現し得る黒い蛮神と言ったら、まず間違いなくグナース族が召喚した武神ラーヴァナのことだろう。
でも、出現時期(≒グナース族がドラゴン族に牙を剥いた時期)が5年も前というのはまだ設定的にギリギリ違和感を許容できなくもないレベルだとしても、あのラーヴァナがわざわざ高地ドラヴァニアからクルザス西部高地にまで出て来てその辺の川船を沈めて回って大ハッスルとは、私達が知るラーヴァナの性格からすると奇行も奇行、行動原理が全く噛み合わないような気もする。というかそもそもラーヴァナは対ドラゴン族用の武力の権化である。
グナース族はヒトの川船に一体何の恨みがあったのだろうか。いたずら好きな仔竜に巣を水攻め(小学生がアリの巣によくやるやつ)にでもされて蛮神召喚が狂犬病じみたノリで暴走したのか、それともクルザス川の船をドラゴンと誤認したとか? まあ昆虫の複眼ってヒトで言うところの視力が0.01以下になるらしいから、ちょっと離れるともうがっつりぼやけてしまって前にあるのが一体何なのか分からんだろうしなあ……それで良く銃器を使おうとか思ったなグナース族。
ところでラーヴァナと言えば、その原典はインドに伝わる魔王の一柱である。叙事詩ラーマーヤナにおけるラスボス的ポジションであり、多数の眷属を従え10の頭・20の腕と銅色の目・月のように輝く歯と山のような巨体を持つと言う(
Wikipediaから引用)。
頭と腕が沢山あって鈍く光る歯が目立つ巨体…。
お前ラーヴァナだったのか!? ちなみにモルボルってイヴァリースでは食用だったらしいよ。
その設定要る?4月1日19時10分追記: あのう、皆分かってるとは思うんですけど……一応説明しておくと、これはエイプリルフール用の嘘ネタ記事です。
第七霊災時にクルザスで暴れ回ったのは『砕け散った衛星から現れた「黒き蛮神」』つまりバハムートです。
クルザス川の川船はたまたまそこを通りすがったバハムートの撒いたメガフレアの爆撃で沈んだのです。
…分かってたよね?