「水神リヴァイアサン」との決戦の少し前に、アドミラルブリッジの作戦本部は緊迫した熱気に包まれていた。ただ船を出したところで、水神が操る巨大な津波(タイダルウェイブ)の前には、どんな大艦隊も木葉のように粉砕されてしまう。水神の力を封じる特別な仕掛けが必要だったのだ。
「なるほどね……! 伝説の海賊『霧髭』が大量のお宝を運ぶのに作った双胴船かぁ……それに『属性変換型エーテル相殺装置』に組み込んだわけか!エインザル大甲将もトライアンフ号で牽引するなんて漢気あるよね!ま、霧髭とエインザルさんが同一人物なんてもろバレだったけど」
アリシアがガーロンド・コートの裾を揺らしながら、港に係留された巨大な船を見上げて感嘆の声を上げる。
「ええ、黒渦団の技術者たちの執念の結晶ね。水神が引き起こす激しい水の障壁を、この装置でエーテルごと相殺して打ち破る……。理にかなった素晴らしい対抗策だわ」
コディが白魔道士の杖をトントンと突きながら、船体に組み込まれた魔導装置の輝きを鋭く見つめる。
「『伝説の海賊が遺した逸話と、現代の知恵が融合した決戦兵器』……。重厚な鉄の色と、アラグの青い光が交錯して、最高に滾る構図だわ!」
シーナがすでにパレットの絵の具を限界まで練り上げ、戦いのインスピレーションを爆発させている。
「あはは! どんな大波が来ようとも、この特製の大型双胴船と、アタシの大盾があれば絶対にひっくり返りっこないよ!」
ドゥルガがガツンと盾を構え、頼もしく笑った。
この決戦の船は、二つの船体を繋ぎ合わせた「双胴船」。波の揺れに極めて強く、甲板全体が広大なバトルフィールドになっている。サハギン族の妨害を退け、霧髭の逸話を元に作られたものとこの無敵の船を作り上げた仲間たちの想いを乗せて、ついにトライアンフ号のエンジンが咆哮を上げた。
「待たせたな、冒険者たちよ。これより水神の領域へと突入する!」
メルウィブ提督の号令とともに、双胴船は白い激浪を蹴立てて、黒雲渦巻く大海原へと出航した!
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### 決戦:水神リヴァイアサン討滅戦!
沖合に出た瞬間、海面が爆発したかのように裂け、全長数十メートルに及ぶ巨大な青い巨躯――**水神リヴァイアサン**が姿を現した!
「フシューーーッ! 愚かな人の子らが、我が海を汚すかァ!」
激しい咆哮とともに、リヴァイアサンが双胴船の右舷へ激しく激突する。船体が大きく傾き、激しい波飛沫が甲板を洗った。
「あはは! 来たねぇ! アタシの挑発からは逃がさないよ! 『ファストブレード』**から**『レイジ・オブ・ハルオーネ』**のコンボだ!」
ドゥルガが**『センチネル』を展開し、リヴァイアサンの巨大な頭部を引きつける。大盾が強烈な水の打撃をガチリと受け止め、火花を散らした。
「みんな、リヴァイアサンの『頭』は物理攻撃が効くけど、『尾っぽ』は魔法攻撃が有効なの!シーナは尻尾を頼むわ!コディも攻撃するなら尻尾ね!」
アリシアが未来の攻略知識を叫びながら、双剣の鍔を合わせ鳴らす。
「頭を狙うよ! **『壱の牙【惨毒】』**からの、敵の向きを無視する**『トゥルーノース』**! **『参の牙【側撃】』**!!」
アリシアはヴァイパーの俊敏さで激しく揺れる甲板を駆け抜け、リヴァイアサンの硬い鱗の隙間に容赦ない超高速連撃を叩き込んでいく。
「それなら、私は尾っぽに特大の色彩を叩き込んであげるわ! 『迅速魔』発動! 『ポム・ポンポン』**で弾けなさい!」
シーナが船の揺れを**『堅実魔』で完全にシャットアウトし、空中に描いたモーグリの魔力砲をリヴァイアサンの尾っぽへと炸裂させる。ドガァン!と派手な爆発が起き、水神が苦悶の声を上げた。
「クッ、波の衝撃と水神の呪いで、全員の体力が削られていくわね……! でも、私のヒールが追いつかないと思わないことよ! 『ルーシッドドリーム』**で精神を集中、**『メディカラ』の癒しを維持よ!」
コディの白魔道士の魔法が、激しく揺れる過酷な甲板の上で、8人の戦士たちの命の灯火を力強く繋ぎ止めていた。
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### 最大の山場:魔法障壁の発動と、タイダルウェイブ!
リヴァイアサンの体力が削れると、奴は一度海中へと深く潜航した。
直後、船の中央にある「属性変換型エーテル相殺装置」の警報が鳴り響く。
「みんな急いで! 水神が最大の津波を打ってくるよ! 装置を起動して、エーテル障壁を展開するんだ!」
アリシアの叫びと同時に、コディが装置のレバーを力強く引き絞った。
ウィィィィン!と激しい駆動音とともに、船の周囲にまばゆい青い光のドーム――魔法障壁が展開される。その直後、海そのものが立ち上がったかのような、絶望的な大津波「タイダルウェイブ」が船を丸ごと飲み込まんと襲いかかった!
ザザァァァァァァン!!!
轟音とともに世界が真っ白な激流に包まれる。だが、双胴船の障壁は、水神の圧倒的なエネルギーを見事に相殺し、船体は激しく揺れながらも、荒波を割って奇跡的に持ちこたえた!
「耐えきった! 反撃のターンだよ、みんな!」
アリシアがコートをはためかせ、連結剣を再び二刀流へと切り離す。
水面から姿を現した満身創痍のリヴァイアサンへ向かって、8人の全火力が集中した。
「アタシの最高の手数、海の底まで届きなさいーーーっ!」
アリシアの双剣が十文字に光り、リヴァイアサンの核心を深く切り裂いた。
「グアァァァァァ……ッ!!」
水神リヴァイアサンは断末魔の叫びとともに、莫大な水のエーテルとなって爆発し、ラノシアの海へと還っていった。激しかった嵐が嘘のように止み、雲の隙間から美しい日の光が甲板に差し込む。
「ふぅーーー! さすが霧髭の船、最高の乗り心地だったよ!」
アリシアは双剣を背中に収め、エモート勝利を喜ぶを決めるのだった!
「**よっしゃあ! 水神リヴァイアサン討滅戦、これにて本当に、大・圧・勝ーーー!!!**」