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出戻り冒険者りつ子の日常 ~第12話・漆黒邁進中~

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~登場人物紹介~

りつ子 ... Riddelly Moonrakers (リドリー ムーンレイカーズ) 本編主人公の"光の戦士" 一人称は"ワタシ" 光るモノが好き

なかちゃん ... リアル世界にいる、いわゆる"中の人" 一人称は"私"


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とある日の日常



〈その①〉


その日、ログイン早々にりつ子が物凄い剣幕で迫ってきた。


「なかちゃん、お願いがあるの!」


『・・・嫌な予感しかしないんだけど、一応聞くわ。』


最近の私は、昼間少し時間が取れている事もあり、メインストーリーをコツコツと進めている。

それも、これまでになかった位に順調に。

だから、りつ子も流石に飽きて来たのかもしれない。

どうせまたどこか連れていけとか、サイドストーリーへ脱線させろとか、そんなお願いだろうと高を括って居たのだが・・・


「何かね、街の色んなとこでシャボン玉遊びしてる人が居てね! それで・・・」


『アンタも欲しいと。』


「うん♪ あれ、どこに行ったら売ってるの?」


『・・・こっちの世界で課金しないと買えないのよ。』


「な~んだ。だから街のおじさんに聞いても教えてくれなかったのかぁ。」


まあ、脱線させろというのには違いなかったが、まさか課金しろ等とたかられるとは思って居なかった。


『アンタ知ってるわよね? 私が今、物凄~く金欠だって事。“無職”なのよ、む・しょ・く!』


「もちろん! だから毎日こうして、真昼間からワタシと遊んでくれるんでしょ?」


アンタねぇ・・・もう少しましな言い方ってもんがあるでしょうが!



ここ最近“X”で流れて来るそのエモートは、私も気にはなっていた。


“ララほっぺ”の破壊力は、それはもう凄まじく、一瞬で心を奪われた。


気がつくと、無意識に指で画面を“つつく”してしまいそうになった程に。


結局、強く反対できるはずも無く、私自身の誘惑にも勝てず、私の“おやつ代”はりつ子の“シャボン玉”に姿を変えてしまったのである。



『ねぇりつ子、新パッチまでには”漆黒“終えて“暁月”入りしたいんだから、遊んでいいの少しだけだからね!』


「わ~い、ありがと~♪! 昨日教えてもらった場所で遊んでこよっと♪」


良く知らずに進めたクエストで、妖精と空飛ぶ豚に連れて来られたそこは、綺麗な青空が浮かぶ丘。


楽しそうに遊ぶりつ子を見て、おやつ抜きの悲しみはすっかり消えてしまった。


「わ~い♪ あの大ききいのと、同じの作るぞ~!」





『・・・ねぇ、りつ子。あれはシャボン玉じゃ無いのよ。』



今日も、平常運転ね。







〈その②〉


そういえば、


『アンタ、昨日の“あれ”、結局何だったの?』


「良く覚えて無いけど、気持ち良かったよ~ 頭モミモミ!」




『頭皮マッサージ・・・私も頼もうかしら。』




〈その③〉


それは、メインストーリーのワンシーン。


「休憩にちょうど良い場所がある・・・」


そう言って、ウリエンジェとサンクレッドに連れて来られたのは、オープンテラスの喫茶スペース?





その時りつ子は、一人こう思った。


「あの~、お二人さん? 夜だし、雨・・・冷たいな~」


と・・・



※ 暗くて判りにくいけど、この時の天気は結構な雨でした。

 クエスト中のカットシーンって、その時によって固定のムービーと、外の背景がそのまま反映される場合とあって・・・時としてこう相応しくない場合もあるんですね(笑)




漆黒終了まで、あと少し。
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