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紅蓮のリベレーター【第17章】仲間たちの覚悟 1-3 : 黒煙の先に待つ戦火

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カストルム・アバニアの砲撃の直後、遠方から黒煙が上がるのが見えた。

それは単なる偶然ではなく、帝国軍の内部で何かが起きている証拠かもしれない。

「確かに敵の動きが鈍い今こそ、攻めるべき時だ!」

カノン砲が再び稼働する前に、こちらから動かなければならない。

ラウバーンたちと合流し、偵察の結果を伝えると、すぐに作戦会議が開かれた。

ピピンが提案したのは、少人数でカノン砲の管制室を制圧する作戦だった。

敵が修復に注力している隙を突き、砲撃の脅威を完全に封じた上で、本隊が拠点へ突入するというものだ。

「カストルム・アバニアとスペキュラ・インペラトリスの間には『ラジアタ』という集落がある。

帝国の施設で働く者たちの住まいであり、表向きは帝国の管理下だが、裏では解放軍と繋がる者たちが密かに活動を続けていた。」

「なら、その役目は私たち解放軍に任せてほしい。土地勘のある私が指揮を執れば、より確実に潜入できるはず。」

リセが強い意志をもって申し出ると、ラウバーンもその決意を受け入れた。

「危険な役割を引き受けてくれて感謝する。頼んだぞ!」

この作戦が成功すれば、アラミゴ奪還の道が大きく開ける。

リセの言葉に頷き、仲間たちとともに前へと歩み出す。

カストルム・アバニア攻略の戦いが、今始まろうとしていた。
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