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≪前日譚≫その場こそ、調和。【第2回GL音祭】

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――突然すみません、次回のGL音祭についてなのですが、
  ええ…かも様が以前、「次回はチームでの参加が可能」とおっしゃっていたもので…
  どなたかと組む予定はありますか?……いえ、少し聞いてみただけです。
  僕が貴女の素晴らしい演奏を邪魔しないかはとても心配ではありますが、
  …よろしければ、次回一緒に出場しませんか?
  一緒に演奏してみたい曲があるのです。

―分かりやすく改変した回想―

この日記は前日譚であり、本編のことはあまり語られません。
物好きな方々にお楽しみいただければと思います。

☆前編 → こちら
☆後編 → こちら



『GL音祭』。
 …それはGL教の大司教から信徒様、後援会に至るまでのメンバーが主催する、Gaiaにおける大イベントの一つ。まあ、GL教のイベントはほぼ全てかなりの規模で行われている気がするが。
 GL音祭は、GL教主催の「アルティメット演奏バトル」であり、その募集文に惹きつけられた演奏家はもちろん、ララフェルに囲まれたい想いの未経験、エンターテイナーが参加をしている。と思う。
 このイベントは…そしてGL教は恐ろしい。なぜならば、善良なエオルゼアの民を虜にしてしまうパワーがある。昨年行われた第1回GL音祭にてポンコツな演奏を披露し、終わるころには僕は見事に魅惑された。今ではすっかり布教する側になってしまった。

そんな音祭が、2023年にも…

とある信徒様より連絡が届いた。
『お久しぶりです。GL音祭を今年もやることになりました。
4月22日 21:00~

こんな連絡、僕が頂いてもいいのでしょうか…これは、夢ですか?
夢などではありませんでした。直々に連絡が来たのです。これはすごいこと。まさか直々にお知らせして下さるというのだから。嬉しいとびっくりが混ざった気持ちです。
今年もあるなら是非とも参加したい。という気満々でしたが、こうやってお声掛け下さったからには絶対に出る。

以前から、次回音祭を出場したいと思っていた方…それは昨年の音祭優勝者おがわさん。

去年初めて出会ってからしばらくして同じLSに所属し、数々の高難度コンテンツを共にした美しく強く、そして頼れる優しいアウラのお姉様です。タンクの相方を務めてくださったりもしていました🤗
僕が感じるおがわさんの演奏の特徴は、高音の使い方がお上手なこと。聞いた瞬間心が穏やかになり、とろけてしまいそうなほどの優しいメロディーの使い手なのです。
そんなおがわさんとは、以前から演奏したい曲がありました。曲を決めたのは、日程が決まった後のことです。

「それで、演奏したい曲ってなんだろう??」
「演奏したい曲は…ソフィアです!」
「好きすぎて辛い曲です…!!!」


やった…!
といっても、まだ一緒に出られるかは分かりません。
合奏が、お互いに未知の領域だったからです。
合わせてみて、どうなるか…ラグがあれば出場は難しい。主に僕の技量が足りるかなど…そして選曲。

「とりあえず、合わせてみましょうか!」

早速日程を決め、お互いに演奏経験があるその曲を演奏!
今日の合わせは、おがわさんの演奏を聞く目的がメインになるかも…というくらい素敵なメロディー……

「もうこのままでも十分ですね!」
「さとちゃん、漆黒まだだから、絶対に聞ける曲はさとちゃんが分かる範囲の曲で演奏したかったんだ。」


そう、このままでも十分だと思います!!!そして選曲、正しかった………
たださすがに二人して同じメロディーになるのはちょっとうるさそうです。
と、いうことで伴奏とメロディーに分かれることに。
おがわさんは1曲目のメロディーの動画を撮って送って下さったので、僕は頑張って未知の世界、伴奏を担当することになりました…!

――これって…どこが伴奏?
――あれ、思った以上にメロディーが多い…??
――最初どうしたらいいんだろう……入るタイミングがつかめない…!!


その一方でおがわさんはより完成に近づいていく…
それはいったん置いておいて、合奏の機能を使ってみることに。しかし、この機能、聞き手がいないとうまくいかない!!
どうやらサーバーと同期をとってPTメンバーとの音ズレをなくしているらしく、自分たちだけでその音を聞こうとすると、自分の音も相手の音も聞こえる代わりにラグがすごい…
その状態での演奏を試みはしましたが、見事なまでの意志薄弱により演奏がまともに続かなくなってしまったのです。ファイナルスピア撃った後より意思が揺らぎます。
…今はこの音…この部分を演奏して…??んんんんんん!!!!!!!!あとから聞こえてくる音に邪魔されて演奏できないぜ!!!!!!!!
相手の音が聞こえなくても、自分の音が正確なタイミングで聞こえるように、「自分の音だけを聞く」設定にした方がよいということになりました。

そして召喚されたのがLSマスターすのーさん。
極攻略で知らない間に復習の動画を撮影して下さったり、僕が初見で突っ込んだ際にはギミックの解説をして下さるエレゼンのお姉さんです。メレーが苦手だそうですがメンターでどのジョブだってうまく使いこなしていそうなすごい人なのです。
GL教の信徒様と、裏でのやり取りがあると噂されています。
そんなすのーさんに協力して頂いて、合わせられる部分だけ合わせてみました。

●音祭でのパターンを想定
昨年がイベント用PTにて進行されていたため
・クロスパーティーでは利用可能か?
・お互いの音を聞ける手段はないか?
・合奏アシストが使えない→代替手段を考える
・代替手段→戦闘開始カウントと同時にお互いのメトロノームをスタート
代替手段を試した結果ですが、やはり合奏アシスト機能を使う演奏が最適解ということになりました。演奏はできますが、1テンポくらいズレるのです、僕が。(インターネットとかいろいろのせい?)

GL教のご返答がないと、エントリーは難しい…合奏アシストを使わなければいけない……
しばらくして、ご返答がありました。
なんと当日LSが作られることに! ありがたすぎます!!!!!!

こうしておがわさんと僕はエントリーを無事決めることができたのでした。
なお、クロスパーティー、ソロでは合奏アシストの利用は不可能でした。


そこからは時々集まって、基本は個別練習を時間のある時に行っていました。

「ソフィア、伴奏部分ってどんな感じになりそうですか??
「えっと…なんか…しぇーーーーーはーーーーーあーーーーーでぃーーーみたいな…分かります…??」
「分かりますww」
「あの辺はおがわさん主体になると思います!あんまり演奏しなかったり…」
「なるほど」
「あ、それから2曲目…決まってますか?優勝用の…」
「えっ!?2曲目!?全然考えてなかった!」
「できるかわからないのですが……エウプロシュネの曲とかいかがでしょう??こんな感じの……」
「いいですね!綺麗な曲です!こっちも練習しておきますね!」
……決まってしまった…
「それから、音祭のエントリーってしました…?」
「あ。」


昨年ともに音祭出場したタケさんはすでにエントリー済み。そして次の挑戦者も…というこのタイミングで、肝心な音祭のエントリーを忘れていました。

「レオンさん代表者でエントリーしてください」
「えっ!?」


確かにかも様にふざけた問い合わせコメントをしたのは僕ですが、圧倒的に演奏が上手いおがわさんではなく僕で…よかったのか……
こうして審査用・優勝用の演奏曲が決まりました。…ついでになさけない代表者も。


そして4月に入り、1曲目…おがわさんと演奏してみたかった曲は大体完成形に。
もちろんこの間にエントリー済みです✨
「音祭!出ます!!見に来て!!!!!」という旨のツイートを拡散したり、自らツイートもしました。うるさい、しつこい、厭だと感じていた方々、ごめんなさい。

ここで問題がある。
…それは何か…
なんと2曲目が全然演奏できない。
このッッッッッッ!!!!愚か者め!!!言ったら怒られると思って、おがわさんにも怖くて言い出せませんでした。
動画を出してくださっていたので、それを参考に頑張ってメロディーパートを練習!ひたすら練習!!
この頃には、事前の約束ではなく「今時間ありますか?」というくらいでおがわさんと当日についての相談をしたり雑談をするようになりました。

「衣装とかどうしますか?」
「やっぱりここはカウルで…それから、当日のために挨拶マクロを考えてくる予定です!それから…背中合わせにして演奏してみるってどうでしょう??均衡を保っているようなイメージで……」
「素敵!!優勝しましょうね(真顔)」

着替えるタイミングカウントマクロ、挨拶マクロのチェック、お互いがマクロを流すタイミング、当日もしもの時のための演奏ストップ告知マクロ(とてもふざけている<se.6>)に、質問応答があった場合、なかった場合のパターンを考え…そんなこんなで時間は過ぎていき…

「マクロ…どうでしょうか?」
「すごい!!これは優勝目指せる!」
「本当ですか!?」
「顔よし、話しよし、演奏よしで!話しで右に出る人いないでしょ!」
「わーいありがとうございます~!右に出る者はいなくても、左に出る者はたくさんいると思いますw」


気がつけば音祭は、すぐそこまで迫っていた。
最終チェックのための動画撮影、音の確認の日程が決まり、2曲目の安定した演奏が可能になるようになるためのタイムリミットも設定された。
音祭前の1週間は、音祭のためだけにFF14にログインしていたといっても過言ではなかったくらいです。

2曲目を仕上げつつ、安定させる。安定しているもののミスがある1曲目をより練習し、当日失敗をなるべくしないように。
練習でできたとしても、緊張感のある当日の演奏はまた状況が変わっています。ど忘れしたり、いつもは失敗しないミスをしたり。そんなミスを、なるべく減らす。自分の中の音への、キーへの認識を強く保つ。そのために練習あるのみ……
意識し始めると、まだ当日でもないのに緊張感が身体をじわじわと伝ってくるようになりました。それに伴ってミスも増えます。上手くいかない練習は、辛くもありました。しかし、今まで、ここまで僕は練習してきて、それをたくさんの人に応援してもらっていました。
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実は音祭が不安すぎて占いの館を訪ねたりもしました。
本格的な占いが気軽に楽しめる「Fortune House」様

鑑定士はねこかわいい様。本当に、ねこかわいい様。ネコって可愛いですよね……
結果は、「自分に厳しい方で、しっかりしている。だから、自分が今怠惰だと思っている部分はむしろ必要なことで、あなたはもう十分頑張っている。自分はこれだけ頑張っていると自分を認め、ムチばかりでなくアメをあげる練習をしていきましょう。」

住所:Alexander(Gaia)エンピレアム27区14番地(2023年4月時点)
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そして、去年とは違っておがわさんがいること。何度も言ってくださった言葉は、じーんときてとっても嬉しい気持ちになりました。
「今年はレオンさんがいるから」
2曲目は、おがわさんでも難しいと感じる曲だったそうですが「レオンさんがちゃんと演奏してくれると信じて頑張ります」「1人じゃないので心強いです」なんて行って下さりながら素晴らしい演奏をされるんです…
お互いの音が聞こえなくても、1人で演奏しているようでも、実際は2人で曲を完成させている。
相方がいて、1人ではないということをおがわさんは何度も意識させて下さり、そのたびに僕はやる気が満ちました。

自分に自信がなくても、おがわさんはよく僕を褒めて下さることが多くありました。
「すごい!」「綺麗!」「天才!」「どこ演奏してるかすぐ分かりましたよ!」
こんなに素敵な人と合奏できる僕は、幸せだと感じました。
今年は優勝できる。こんなに練習して、頑張って、おがわさんも一緒だから。
そう思えるような安心感を感じられ、だんだんと音祭が待ち遠しくなりました。


撮影・最終チェック
この頃には安定して1曲目も2曲目も演奏できるようになっていました。僕、やればできる子でした。
強力に協力して頂いたのは、すのーさん&ライ先輩です。
ライ先輩はメロディーに関するチェックを、すのーさんは撮影を担当して下さりました🤗
この時に撮った動画はかなりいい……目指すは優勝!!!これは目指せる!優勝!FF14における合奏で、最も女神&神々の寵愛が上手くできているペアなのではないかと思うほどでした。


「私、この音祭の結果がどうであれ、終わったら後援会に入ろうと思うんです」
「おおおおおおお!!!僕…M当てたら入る気マンマンだったのですが、決めてから全然当たる気配無くて…」
「優勝して、Mハウス当てましょう!!」
「つまり優勝したら…後援会に…?」

確かに、シキナ様はGL教に入って土地を当てたと……
これは、いい機会かもしれない。


――音祭、当日。
あっという間だった。ここまで来たら、やるしかない。大丈夫、練習して、ミスの想定もして、マクロも準備した。何より、おがわさんと一緒だから。
合奏の力を、感動を、きっと届けられる。

つ づ く


前編・後編は文字数制限に引っかかってしまうため、こちら記載させて頂きました。
この日記に関連するイベント
―――――――
☆GL教大司教 Kamo Minakos 様日記
 🦆GL音祭🦆 アルティメット広告
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 GL音祭エントリー板
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