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追憶の凶星、英雄を呼ぶ

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こんにちは。

冒険小隊達と攻略任務やっているのに大牙士なれなかった Biskaです。


地上へ戻る頃には、海の底で感じていた重圧が、嘘のように遠ざかっていた。
けれど心は、少しも軽くならなかった。

エリディブス――
その名が確かな輪郭を持ったはずなのに、
彼の言葉は、ますます世界を曖昧にしていく。

ヤ・シュトラは遺構に残り、
私たちはクリスタリウムへと戻った。
調査は彼女に託され、
私たちは「今、起きている変化」と向き合うことになる。

街は、ざわめいていた。
騒ぎの中心にいたのは、
かつてこの都市を支えていた人々だった。

「自分たちの手で、この世界を護りたい」
そう語る彼らの瞳は、真っ直ぐで、迷いがなかった。

間違ってはいない。
誰かに強いられた言葉でもない。
英雄の歩んだ道を、なぞろうとしているだけだ。

だからこそ、胸の奥が、ひどくざわついた。

その想いのきっかけが、
“アルバート”を名乗る存在――
エリディブスの言葉だったことを、私は知っている。

空が裂け、星が降った。
流星雨の下で、人々は声を聞いた。
「聞いて」「感じて」「考えて」と。

それは祝福のようで、
同時に、選択肢を奪うようでもあった。

彼は言った。
自分も「光の戦士」なのだと。
世界を救うために、立ち上がるのだと。

その言葉は、あまりにも馴染み深く、
だからこそ恐ろしかった。

混乱が収まったあと、
それでも旅立つことを選んだ者たちがいた。

セイラーとヴォナード。
彼らは、衛兵という立場を捨て、
世界へと歩き出す道を選んだ。

私は、彼らを引き止めなかった。
否定もしなかった。

英雄とは何か。
その答えを、私はまだ持っていない。
けれど――
誰かに与えられた名を掲げるだけでは、
きっと足りないのだと思った。

見送る背中は、まっすぐで、少し眩しかった。
その中に、希望も、不安も、確かに混ざっていた。

クリスタリウムへ戻ると、
仲間たちはそれぞれの役目を選び、散っていった。

調査を続ける者。
動向を追う者。
街に残り、人々を支える者。

そして私は、しばし休息を命じられた。

居室に戻り、静けさに包まれて、
ようやく気づく。
心も、魂も、思っていた以上に疲れていたのだと。

英雄の名は、歩き続けている。
私の知らないところで、
誰かの背中を押し、
誰かを迷わせながら。

その行き先を、
見失わないために。

私は、少しだけ目を閉じた。
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